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〈あらすじ〉
アランの記憶が、少しづつ戻り始めた。
山の廃屋で、ウノの母親からかんざしを抜き取ったのだ。
そこにはジュワルもいた。
「行かないで」と言った、自分。
どうして?なぜジュワルがあの場所に?そしてイ・ソリムは何を?
ぼんやりと考え込みながらアランが役所へ戻ると、ウノが待っていた。
「話があるんだ」
「私もよ」
ウノはアランに、母親のことを告げた。
どうしたらいいかわからないが、なんとかがんばってみるつもりだ。
「それにしても師匠が玉皇上帝とはな」
アランは、すべては上帝が仕組んだことではないかとにらんでいる。
自分とウノの出会いも。ウノに幽霊退治の扇を渡したことも。
針母のことをウノに頼んだアラン。
しかし、さいぜん戻った記憶については話せなかった。
ジュワルのことは、いまはまだ話せない。
山の捜索で、針母の遺体が見つかった。
アランもすぐ現場へやってきた。
「見るな」
ウノはアランを止めた。
自分の遺体を見た時の記憶が脳裏によみがえる。
ウノは心配そうに眉根をよせてアランを気遣うが、彼女を止めることはできなかった。
アランが探ると、コドルの身分証が針母の懐から出た。
殺人の動かぬ証拠である。即刻コドルは逮捕された。
アランは、自分の遺体にすがって泣いていた針母の姿を思い返していた。
自分のために泣いてくれる人がいた。
はやく気づいていれば、イ・ソリムを探し回らずに済んだのに。
ジュワルのことだって、聞くことができたはず。
「それこそ上帝の思うつぼだ。さっさと聞いていたら、奴に惚れてたろう?
一目ぼれの相手なんだから」
「それは、そうかもね」
「そうかもね、だと?」
ウノは少しふてくされている。
「コドルを捕まえて終わりにするつもり?」
そんなわけにはいかない。黒幕はチェ大監なのだから。
ウノは使道として、しっかり仕事をするつもりだ。
しかし、アランの正体を見極めさせるとは、チェ大監はなにもかも知っているのだろうか?
ジュワルもまた?
アランは、信じられない。ジュワルに限って、そんなこと。
ジュワルは、ムリョンに尋ねていた。
イ・ソリムはどうして死んだのか?
「あの娘も、わたしが殺したのですか?」
「そうだ」
ムリョンの返事は、恐ろしいものだった。
あの夜、ジュワルの後をつけてきた娘は、すべてを見てしまった。
殺さないわけにはいかなかった。
ムリョンは、ジュワルの記憶を消してやったのだ。
これまで犯した殺人のすべての記憶を、その都度消してやっていた。
ジュワルの心を救うために。
「すべてお前のためではないか。お前を救ってやったのはこのわたしだ」
「イ・ソリムはなぜ廃屋に来たのですか?」
「知らぬ」
ムリョンは冷たく言い放ち、イ・ソリムがアランであることは、まだ話さなかった。
天上で、ムヨンは謹慎中だ。
妹のことを考えると、ため息しか出ない。
いっそこの手で消滅させておけばよかった。
何も得られない天上での生活に嫌気がさした妹。
人間として現世でいきることを渇望していた妹。
ジュワルは、廃屋があった場所へ行ってみた。
おぼろげに記憶の断片が浮かんでくる。
そこへ、アランが現れた。
(なぜ、ここへジュワル若旦那が?)アランは不安になる。
「若旦那、なぜここへ?
イ・ソリムが死んだとき、ここに、いたの?」
ジュワルは何も答えずに、駆けていった。
ウノの父キム大監が、役所へやってきた。
直接息子と話をしにきたのだ。
ウノの母の一族は、チェ大監の策略によって陥れられ、殺された。
昔の、深い恨みが残っている。
「母上のことは、わかってやれ。強い恨みの心に支配されていたのだ。
息子のお前を顧みられないほどに。
お前のためを思って、姿を消したのだろう。自分ひとりで恨みを背負うつもりでな」
「イ・ソリム、あんたを殺した犯人を捜すのが、
真実に近づくのが、どうしてこんなにこわいのかな。
鐘をならすには、犯人を突き止めるしかないの。でもそれは、あんたが本当に望むこと?」
アランは鏡を見ながら、そっとつぶやく。
なぜか頬を涙が伝った。
「こんな暗い部屋で何をしている?何かあったのか?」
ウノが心配そうに部屋へ来てくれた。
それでもアランは、話せない。
「言いたくないなら言わなくていい。
だが心配するな。お前が天上へ行くまでは、俺がそばにいるよ」
ふたりは、それぞれの部屋でじっとものを想う。
残された日々と、母親のこと、ジュワルのこと。
ウノのもとへ、村人たちが陳情にやってきた。
みな口々にチェ大監の悪行を言い立て、助けてくれと涙を流した。
使道としてウノが信頼されだしたためだろう。
いつまでも、天下は大監のものではない。
村に新たな風が吹いてきたのだ。
ふたりは徐々に真相に近づいている。
おそらく、チェ大監は力のある者を囲って、家の繁栄を得ていたのであろう。
その化け物を放逐するわけはない。かならずどこかに隠しているはずだ。
アランが頼んだ怨霊たちが、その居場所を見つけてきた。
「よし行こう」
「わたしも行くわ」
「危ないから、お前はここにいろ」
「いいえ、行く。一緒にいられるのもあと少しよ。
ひとりで行くよりましでしょ?」
ウノは覚悟を決め、アランとともに山へ入った。
ムリョンは気配を感じ取った。
「まさか、あの娘が来たのか?」
小屋からゆっくりと歩み出てくるムリョン。
「あの時の美しい御嬢さんか」
アランは、ムリョンと出会った夜のことを思い出した。
「ジュワル若旦那の叔母さん?」
「久しぶりだな、使道。あのときは慌てていて、息子だと気づかなんだ」
ムリョンはゆっくりとふたりに近づいてくる。
アランは思い出した。
あの夜、イ・ソリムはジュワルと、この女の後をついて行ったのだ。
山の中で、別の女の体から出た悪霊が、この女に乗り移るのを見た。
気味の悪い光景だった。
乗り移られた女は、満足そうに笑っていたが、急に苦しみ始めた。
「違う、こんなつもりではなかった。こんなことは、違う……」
そして短剣を取り出し、自ら胸を突こうとする。
それをジュワルがとっさに止めた。
すると女は、短剣をジュワルに向けたのだ。
「来ないで」
邪魔をするジュワルを牽制する女。
「来ないで!」
女が大きく短剣を振り下ろした瞬間、イ・ソリムが割って入った。
ジュワルの身代わりにイ・ソリムが刺され、倒れた。
「若旦那……」
ジュワルは、娘が誰なのかわからなかった。
どうしてここにいるのかも、わからなかった。
ムリョンは娘の記憶を消し、あとの始末をジュワルに命じた。
ジュワルはイ・ソリムを抱きかかえ、小屋を出たのだ。
アランは、死の真実を見出した。
ムリョンが茫然としているアランの頬に手を伸ばす。
その手をウノがつかんだ。
(つづく)
とうとう真実があきらかに!
なったんかいな~。
イ・ソリムはジュワル旦那をかばって、白刃に倒れたのですな。
そんで記憶を消されちゃった。
いろいろ見られてるんで、このままではヤバい、と。
結界はって怨霊を集めては悪霊として使役し、無益な殺生を重ねていたわけで、
その悪事が天界に知られることを恐れていたのですな。
というより、居所を知られるのがイヤだったんだね。
うんうん。
ジュワル旦那を刺そうとしたのは、ウノの母上でしょ。
チェ大監を恨んではいたが、こーんなえげつない奴に乗り移られるなんてダメだ、と。
罪もない人を殺して自分の欲望を遂げてなんになる、と気づき、
体乗っ取られを阻止しようとしたわけです。
で、自死を選ぶのですが、それを止めようとしたジュワルを退けるために
ふるった刃が、運悪く間に入ってきたイ・ソリムに刺さっちゃった、と。
うんうん。
しかし、ジュワル旦那が抱き上げたとき、
イ・ソリムは本当にこと切れていたのでしょうか?
わき腹、刺した程度で死んじゃうんかなぁ。
旦那、あの後もしかして躊躇なく埋めた?
それでイ・ソリムは死んじゃったの?
ほぼ生き埋め?
ヒドス。なんか刺し殺されるよりヒドス。
しかも名前も顔も知らんなんて……。
彼女は旦那をかばって身代わりに死んだのに~。
なーんか、人魚姫みたいだなって、ちょっと思っちゃいました。
人魚姫はイ・ソリムで、隣国の王女がアラン。
この場合は、どっちも同じ人なんでややこしいですね。
イ・ソリムの死の真相はわかりましたが、
わたくしなんだかあのかんざしエピが理解不能でして。
「行かないで」とウノママのかんざしを取ったのは、橋の上あたりでげすね?
背後からシュッて取ってましたよね?
なぜ気づかない?
この時はまだ、乗っ取られてないウノオンマだから鈍かったんですか?
かんざしに手が届くほど近づいても無視?
「行かないで」って言われたのに気づかず無視?
そんで、全部見られた!とか言って刺し殺す?
ヒドス。
こまけぇことはいいんだよ、と誰かがささやいたので不問に付しますが……。
ウノのお父さん、渋い声のいい人でしたね。
こんな思いやりのある人なのに、ウノオンマをのままほっとくという体たらく。
チェ大監を失脚させ、左遷して間接的にはウノオンマの恨みを晴らしてあげたんでしょうが、
昔の身分制度の壁は厚いですね。
お父さんの前では、やっぱりまだまだ若造のウノがかわいかった。
イ・ソリムを刺し殺したのが若旦那じゃなくて、ちょっとホッとした。
だって2回も殺されちゃ、あんまりかわいそうだものな。
あー、でもそうでなくてもイ・ソリムは殺される運命だったのよなぁ。
全部見ちゃったわけだから。
偶然ウノオンマが刺さなかったら、処分はジュワルがさせられたはず……。
どう転んでもかわいそうな娘です。
せっかく清らかな魂だったんだから、ついでに食べちゃえばよかったのにね、ムリョン。
お?ということは、ウノオンマが死んだとき、鐘がなり、アランは天上へ行ける、と。
次の満月までに、ウノオンマを殺さないといけないのか~。
こりゃ難題だ。
恋する娘のために、自分の母親を殺せるか?
究極の嫁姑問題か……。
アランの記憶が、少しづつ戻り始めた。
山の廃屋で、ウノの母親からかんざしを抜き取ったのだ。
そこにはジュワルもいた。
「行かないで」と言った、自分。
どうして?なぜジュワルがあの場所に?そしてイ・ソリムは何を?
ぼんやりと考え込みながらアランが役所へ戻ると、ウノが待っていた。
「話があるんだ」
「私もよ」
ウノはアランに、母親のことを告げた。
どうしたらいいかわからないが、なんとかがんばってみるつもりだ。
「それにしても師匠が玉皇上帝とはな」
アランは、すべては上帝が仕組んだことではないかとにらんでいる。
自分とウノの出会いも。ウノに幽霊退治の扇を渡したことも。
針母のことをウノに頼んだアラン。
しかし、さいぜん戻った記憶については話せなかった。
ジュワルのことは、いまはまだ話せない。
山の捜索で、針母の遺体が見つかった。
アランもすぐ現場へやってきた。
「見るな」
ウノはアランを止めた。
自分の遺体を見た時の記憶が脳裏によみがえる。
ウノは心配そうに眉根をよせてアランを気遣うが、彼女を止めることはできなかった。
アランが探ると、コドルの身分証が針母の懐から出た。
殺人の動かぬ証拠である。即刻コドルは逮捕された。
アランは、自分の遺体にすがって泣いていた針母の姿を思い返していた。
自分のために泣いてくれる人がいた。
はやく気づいていれば、イ・ソリムを探し回らずに済んだのに。
ジュワルのことだって、聞くことができたはず。
「それこそ上帝の思うつぼだ。さっさと聞いていたら、奴に惚れてたろう?
一目ぼれの相手なんだから」
「それは、そうかもね」
「そうかもね、だと?」
ウノは少しふてくされている。
「コドルを捕まえて終わりにするつもり?」
そんなわけにはいかない。黒幕はチェ大監なのだから。
ウノは使道として、しっかり仕事をするつもりだ。
しかし、アランの正体を見極めさせるとは、チェ大監はなにもかも知っているのだろうか?
ジュワルもまた?
アランは、信じられない。ジュワルに限って、そんなこと。
ジュワルは、ムリョンに尋ねていた。
イ・ソリムはどうして死んだのか?
「あの娘も、わたしが殺したのですか?」
「そうだ」
ムリョンの返事は、恐ろしいものだった。
あの夜、ジュワルの後をつけてきた娘は、すべてを見てしまった。
殺さないわけにはいかなかった。
ムリョンは、ジュワルの記憶を消してやったのだ。
これまで犯した殺人のすべての記憶を、その都度消してやっていた。
ジュワルの心を救うために。
「すべてお前のためではないか。お前を救ってやったのはこのわたしだ」
「イ・ソリムはなぜ廃屋に来たのですか?」
「知らぬ」
ムリョンは冷たく言い放ち、イ・ソリムがアランであることは、まだ話さなかった。
天上で、ムヨンは謹慎中だ。
妹のことを考えると、ため息しか出ない。
いっそこの手で消滅させておけばよかった。
何も得られない天上での生活に嫌気がさした妹。
人間として現世でいきることを渇望していた妹。
ジュワルは、廃屋があった場所へ行ってみた。
おぼろげに記憶の断片が浮かんでくる。
そこへ、アランが現れた。
(なぜ、ここへジュワル若旦那が?)アランは不安になる。
「若旦那、なぜここへ?
イ・ソリムが死んだとき、ここに、いたの?」
ジュワルは何も答えずに、駆けていった。
ウノの父キム大監が、役所へやってきた。
直接息子と話をしにきたのだ。
ウノの母の一族は、チェ大監の策略によって陥れられ、殺された。
昔の、深い恨みが残っている。
「母上のことは、わかってやれ。強い恨みの心に支配されていたのだ。
息子のお前を顧みられないほどに。
お前のためを思って、姿を消したのだろう。自分ひとりで恨みを背負うつもりでな」
「イ・ソリム、あんたを殺した犯人を捜すのが、
真実に近づくのが、どうしてこんなにこわいのかな。
鐘をならすには、犯人を突き止めるしかないの。でもそれは、あんたが本当に望むこと?」
アランは鏡を見ながら、そっとつぶやく。
なぜか頬を涙が伝った。
「こんな暗い部屋で何をしている?何かあったのか?」
ウノが心配そうに部屋へ来てくれた。
それでもアランは、話せない。
「言いたくないなら言わなくていい。
だが心配するな。お前が天上へ行くまでは、俺がそばにいるよ」
ふたりは、それぞれの部屋でじっとものを想う。
残された日々と、母親のこと、ジュワルのこと。
ウノのもとへ、村人たちが陳情にやってきた。
みな口々にチェ大監の悪行を言い立て、助けてくれと涙を流した。
使道としてウノが信頼されだしたためだろう。
いつまでも、天下は大監のものではない。
村に新たな風が吹いてきたのだ。
ふたりは徐々に真相に近づいている。
おそらく、チェ大監は力のある者を囲って、家の繁栄を得ていたのであろう。
その化け物を放逐するわけはない。かならずどこかに隠しているはずだ。
アランが頼んだ怨霊たちが、その居場所を見つけてきた。
「よし行こう」
「わたしも行くわ」
「危ないから、お前はここにいろ」
「いいえ、行く。一緒にいられるのもあと少しよ。
ひとりで行くよりましでしょ?」
ウノは覚悟を決め、アランとともに山へ入った。
ムリョンは気配を感じ取った。
「まさか、あの娘が来たのか?」
小屋からゆっくりと歩み出てくるムリョン。
「あの時の美しい御嬢さんか」
アランは、ムリョンと出会った夜のことを思い出した。
「ジュワル若旦那の叔母さん?」
「久しぶりだな、使道。あのときは慌てていて、息子だと気づかなんだ」
ムリョンはゆっくりとふたりに近づいてくる。
アランは思い出した。
あの夜、イ・ソリムはジュワルと、この女の後をついて行ったのだ。
山の中で、別の女の体から出た悪霊が、この女に乗り移るのを見た。
気味の悪い光景だった。
乗り移られた女は、満足そうに笑っていたが、急に苦しみ始めた。
「違う、こんなつもりではなかった。こんなことは、違う……」
そして短剣を取り出し、自ら胸を突こうとする。
それをジュワルがとっさに止めた。
すると女は、短剣をジュワルに向けたのだ。
「来ないで」
邪魔をするジュワルを牽制する女。
「来ないで!」
女が大きく短剣を振り下ろした瞬間、イ・ソリムが割って入った。
ジュワルの身代わりにイ・ソリムが刺され、倒れた。
「若旦那……」
ジュワルは、娘が誰なのかわからなかった。
どうしてここにいるのかも、わからなかった。
ムリョンは娘の記憶を消し、あとの始末をジュワルに命じた。
ジュワルはイ・ソリムを抱きかかえ、小屋を出たのだ。
アランは、死の真実を見出した。
ムリョンが茫然としているアランの頬に手を伸ばす。
その手をウノがつかんだ。
(つづく)
とうとう真実があきらかに!
なったんかいな~。
イ・ソリムはジュワル旦那をかばって、白刃に倒れたのですな。
そんで記憶を消されちゃった。
いろいろ見られてるんで、このままではヤバい、と。
結界はって怨霊を集めては悪霊として使役し、無益な殺生を重ねていたわけで、
その悪事が天界に知られることを恐れていたのですな。
というより、居所を知られるのがイヤだったんだね。
うんうん。
ジュワル旦那を刺そうとしたのは、ウノの母上でしょ。
チェ大監を恨んではいたが、こーんなえげつない奴に乗り移られるなんてダメだ、と。
罪もない人を殺して自分の欲望を遂げてなんになる、と気づき、
体乗っ取られを阻止しようとしたわけです。
で、自死を選ぶのですが、それを止めようとしたジュワルを退けるために
ふるった刃が、運悪く間に入ってきたイ・ソリムに刺さっちゃった、と。
うんうん。
しかし、ジュワル旦那が抱き上げたとき、
イ・ソリムは本当にこと切れていたのでしょうか?
わき腹、刺した程度で死んじゃうんかなぁ。
旦那、あの後もしかして躊躇なく埋めた?
それでイ・ソリムは死んじゃったの?
ほぼ生き埋め?
ヒドス。なんか刺し殺されるよりヒドス。
しかも名前も顔も知らんなんて……。
彼女は旦那をかばって身代わりに死んだのに~。
なーんか、人魚姫みたいだなって、ちょっと思っちゃいました。
人魚姫はイ・ソリムで、隣国の王女がアラン。
この場合は、どっちも同じ人なんでややこしいですね。
イ・ソリムの死の真相はわかりましたが、
わたくしなんだかあのかんざしエピが理解不能でして。
「行かないで」とウノママのかんざしを取ったのは、橋の上あたりでげすね?
背後からシュッて取ってましたよね?
なぜ気づかない?
この時はまだ、乗っ取られてないウノオンマだから鈍かったんですか?
かんざしに手が届くほど近づいても無視?
「行かないで」って言われたのに気づかず無視?
そんで、全部見られた!とか言って刺し殺す?
ヒドス。
こまけぇことはいいんだよ、と誰かがささやいたので不問に付しますが……。
ウノのお父さん、渋い声のいい人でしたね。
こんな思いやりのある人なのに、ウノオンマをのままほっとくという体たらく。
チェ大監を失脚させ、左遷して間接的にはウノオンマの恨みを晴らしてあげたんでしょうが、
昔の身分制度の壁は厚いですね。
お父さんの前では、やっぱりまだまだ若造のウノがかわいかった。
イ・ソリムを刺し殺したのが若旦那じゃなくて、ちょっとホッとした。
だって2回も殺されちゃ、あんまりかわいそうだものな。
あー、でもそうでなくてもイ・ソリムは殺される運命だったのよなぁ。
全部見ちゃったわけだから。
偶然ウノオンマが刺さなかったら、処分はジュワルがさせられたはず……。
どう転んでもかわいそうな娘です。
せっかく清らかな魂だったんだから、ついでに食べちゃえばよかったのにね、ムリョン。
お?ということは、ウノオンマが死んだとき、鐘がなり、アランは天上へ行ける、と。
次の満月までに、ウノオンマを殺さないといけないのか~。
こりゃ難題だ。
恋する娘のために、自分の母親を殺せるか?
究極の嫁姑問題か……。
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