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「フィギュア女子代表選考」祭り

2005-12-05 00:01:09 | フィギュアスケート
今回のフィギュアスケートの女子は代表選考自体が大きな話題になっている。
夏の五輪に関わる選手選考では、女子マラソンが毎回のようにもつれる。バルセロナ五輪の選考以降、女子マラソン代表選考自体が一つのお祭りになっている。今回フィギュア代表選考も同じ大騒ぎだ。

このあたりの特集ページがわかりやすいと思うが、現時点でポイント1位でしかもGPF出場の安藤は、ポイント1位ほぼ確定と思われる。GPFは優勝なら800点、最下位(6位)でも550点という高得点が入る。全日本はGPと同じ配点で、優勝で600点。3人の代表のうち1人は安藤で決まりと思ってよさそうだ。
しかし、恩田・荒川・村主・中野の順位はどうなるか予想がつかない。
恩田・荒川・村主は全くと言っていいほど差がない。この3選手はGPFには出場できなかったため、全日本の順位がそのまま選考ポイントの順位になる。「はかったのではないか」と思いたいほどだ。
失礼ながら中野は全く想定外だった。GPFの1位2位はスルツカヤ・浅田がとるだろうから、最も高くて、全日本出場の恩田・荒川・村主との約100ポイント差がちょうどなくなる計算になる。

しかし、不可思議で仕方がないのが、なぜ大会の順位を基準にポイントを決めているのか、だ。
現行採点方式はせっかく完全な絶対評価なのだから、毎大会の「得点」を基準に決めればよい。順位をポイントに換算するより単純明快でしかも公平である。(GPF、昨季世界選手権など、重要な大会のウェートは高くする必要があるだろうが)GPの順位は、同じ演技内容(得点)でもどの選手と同じ大会になったかで全く変わってくるため、これではとうてい公平な選考にならない。具体的に言えば、浅田と2回、スルツカヤ・コーエンと1回ずつ同じ大会に当たった荒川に極端に不利になる。「得点」を見れば、荒川の中国杯(3位)の得点は、アメリカ・カナダ・N杯の優勝の得点より高い。

このような「まともでない」選考で波乱が起きた場合、喜ぶのはメダルを争う他の国だけだ。(特に、コーエン・クワンのいるアメリカ、コストナーのイタリアあたり?スルツカヤは日本代表が誰になろうが別世界くさい)
もっとも、変な事態が発生したらおそらく「救済措置」発動だろう。「ポイント差が合計ポイントの10%以内となった場合は、順位を逆転させる場合もある」との但し書きがある。GPFおよび全日本が順当な結果になった場合、恩田・荒川・村主・中野の4選手はその「10%」の範囲に入る可能性が大きく、そうなれば結局は協会の裁量で選考できてしまうことになる。

とすると、何のためのポイント制度だったのかますますわからない。

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