フィギュアスケート世界選手権・女子シングルフリー、インターネット放送で、深夜3時頃から6時半まで生で見た。当然ながら昼間は眠くて仕方がなかった。
浅田真央が転倒した瞬間は、画面の前で凍り付いてしまった。ふつうにジャンプに失敗したのではなく、踏み切り直前での転倒。背中からリンクにたたきつけられた。結果優勝したから美談ですんでいるが、大けがにつながりかねない。転倒の瞬間は、そもそも演技を続けられるのか、けががないのか心配だった。
真央は大きなミスなしで滑ればフリー130点を超えることができる。だから、3アクセルが0点になりしかも転倒の減点1があっても、この後をノーミスでクリアすれば120点は可能、という計算はできた。しかし、実際にそうなるとは思えなかった。直前にキム・ユナが滑り、1回ジャンプがすっぽ抜けただけでそれ以外は完璧な演技だったけれども、微妙なところで点数が抑えられコストナーを抜けなかったからだ。コストナーに勝たせたいという雰囲気は感じられた。
それ以上に、演技最初であんな失敗をしてその後パーフェクトなんて考えられなかった。今回の女子シングルフリーは、重苦しい雰囲気になっていた。4番目の滑走のレピストから7番目のマルケイまではよい演技が続いたけれども、そのあとは転倒やすっぽ抜けの連続。前半はうまくいったと思っても中盤以降にミスが立て続けに出ることが多く、まして序盤でミスすると全く立て直しができない。
それでも真央はそれをやってのけた。そして、1点あまりの差でコストナーを上回って優勝してしまった。
正直、真央のPCSが出過ぎと思えて、気持ちの悪いものは残る。しかし、上位3選手とも完璧ではなかった中で微妙な争いになったから、誰が勝ったとしてもすっきりとはしないだろう。コストナーも2回くらい手をついた。キム・ユナが完璧に最も近い演技だったけれども、演技の難易度自体は浅田よりは低い。
安藤の途中棄権は無念だったが、もともと棄権の可能性が高いという情報は伝わっており、驚きはしなかった。
まずはけがをしっかり治して、来シーズン以降の復活に期待したい。
安藤は、よいときはすごい演技をするけれども、シーズンごとに見ても大会ごとに見ても、好不調の差が極端に大きい。だめなときは、全く気の抜けたように見える演技をしてしまう。荒川もそのようなタイプだった。
それに比べると、浅田は、パフォーマンスの最高値はもちろんすごいけれども、それだけではなく、大崩れをまずしない。悪くて180点を計算できる選手などほかにはいない。近年ならスルツカヤ、もっとさかのぼればミシェル・クワンのタイプだ。しかし、これまでの五輪覇者を見ると、安定感のある選手よりも一発のものすごい演技のできる選手が勝っているのは確かだ。
中野は完璧な演技に見えたけれども、今回も回転不足をとられた(それも2回)。TESが出た瞬間には会場からブーイングが起きた。しかし、これまでなかなか評価されなかったPCSで、真央に次ぐ高得点を得たのは大きな進歩だ。
コストナーは、途中で手をつくなどいくつかミスがあったけれども、序盤に3回転-3回転-2回転の大技を決めてその勢いで持って行ったという感じだった。華やかさがありうまくいけばすごい演技ができるけれども、一度ミスするとどこまでも落ちてしまう「自爆娘」で、安藤としばしば比較される。しかし今シーズンは一気に安定感が増したように思える。派手な自爆をせずミスしても小さな崩れでとどめている。
さて、フィギュアスケートそれも世界選手権となると、いくつもの放送局がインターネットで無料で垂れ流している。今回は、CCTV5/TRT3(トルコ)/Slovakia TV2から選べる。しかも、このあたりのチャンネルなら、女子フリーは全選手放送。これで見ている人と、日本の地上波の塩原実況で見ている人では、格差は広がる一方だ。
浅田真央が転倒した瞬間は、画面の前で凍り付いてしまった。ふつうにジャンプに失敗したのではなく、踏み切り直前での転倒。背中からリンクにたたきつけられた。結果優勝したから美談ですんでいるが、大けがにつながりかねない。転倒の瞬間は、そもそも演技を続けられるのか、けががないのか心配だった。
真央は大きなミスなしで滑ればフリー130点を超えることができる。だから、3アクセルが0点になりしかも転倒の減点1があっても、この後をノーミスでクリアすれば120点は可能、という計算はできた。しかし、実際にそうなるとは思えなかった。直前にキム・ユナが滑り、1回ジャンプがすっぽ抜けただけでそれ以外は完璧な演技だったけれども、微妙なところで点数が抑えられコストナーを抜けなかったからだ。コストナーに勝たせたいという雰囲気は感じられた。
それ以上に、演技最初であんな失敗をしてその後パーフェクトなんて考えられなかった。今回の女子シングルフリーは、重苦しい雰囲気になっていた。4番目の滑走のレピストから7番目のマルケイまではよい演技が続いたけれども、そのあとは転倒やすっぽ抜けの連続。前半はうまくいったと思っても中盤以降にミスが立て続けに出ることが多く、まして序盤でミスすると全く立て直しができない。
それでも真央はそれをやってのけた。そして、1点あまりの差でコストナーを上回って優勝してしまった。
正直、真央のPCSが出過ぎと思えて、気持ちの悪いものは残る。しかし、上位3選手とも完璧ではなかった中で微妙な争いになったから、誰が勝ったとしてもすっきりとはしないだろう。コストナーも2回くらい手をついた。キム・ユナが完璧に最も近い演技だったけれども、演技の難易度自体は浅田よりは低い。
安藤の途中棄権は無念だったが、もともと棄権の可能性が高いという情報は伝わっており、驚きはしなかった。
まずはけがをしっかり治して、来シーズン以降の復活に期待したい。
安藤は、よいときはすごい演技をするけれども、シーズンごとに見ても大会ごとに見ても、好不調の差が極端に大きい。だめなときは、全く気の抜けたように見える演技をしてしまう。荒川もそのようなタイプだった。
それに比べると、浅田は、パフォーマンスの最高値はもちろんすごいけれども、それだけではなく、大崩れをまずしない。悪くて180点を計算できる選手などほかにはいない。近年ならスルツカヤ、もっとさかのぼればミシェル・クワンのタイプだ。しかし、これまでの五輪覇者を見ると、安定感のある選手よりも一発のものすごい演技のできる選手が勝っているのは確かだ。
中野は完璧な演技に見えたけれども、今回も回転不足をとられた(それも2回)。TESが出た瞬間には会場からブーイングが起きた。しかし、これまでなかなか評価されなかったPCSで、真央に次ぐ高得点を得たのは大きな進歩だ。
コストナーは、途中で手をつくなどいくつかミスがあったけれども、序盤に3回転-3回転-2回転の大技を決めてその勢いで持って行ったという感じだった。華やかさがありうまくいけばすごい演技ができるけれども、一度ミスするとどこまでも落ちてしまう「自爆娘」で、安藤としばしば比較される。しかし今シーズンは一気に安定感が増したように思える。派手な自爆をせずミスしても小さな崩れでとどめている。
さて、フィギュアスケートそれも世界選手権となると、いくつもの放送局がインターネットで無料で垂れ流している。今回は、CCTV5/TRT3(トルコ)/Slovakia TV2から選べる。しかも、このあたりのチャンネルなら、女子フリーは全選手放送。これで見ている人と、日本の地上波の塩原実況で見ている人では、格差は広がる一方だ。
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