ぼ~ざん工房
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チーム間の協動はTEACCHアプローチでかなり重要視されます。(とくに親との協動) 何故か?理由を考えたことあります? 障害児者支援の一般論としてでしょうか? 答えはNO。

そこには、自閉症支援だからこそ、TEACCHアプローチだからこその意味が含まれています。おもいつくまま書き出してみます。


● ジェネラリストモデルの視点

TEACCHアプローチではジェネラリストモデルという視点があります。

我々支援者は自閉症に関する一部の偏った領域だけ(例えば言語についてだけ。例えば成人期だけ。)に対するプロではなく。幅広い領域について知り実践できるプロでなければなりません。

それがジェネラリストモデルの視点です。

しかし一人では、それを実現することは不可能です。そこで支援チーム、支援ネットワークによるジェネラリストモデルを構築することが重要なになります。


● 般化の特性とチーム支援

自閉症の方は般化の特性をもたれます。
般化の特性は、般化しすぎる特性でもあり、般化できない特性の両面を有します。(応用しすぎる・できない。関係づけしすぎる・できないと言い換えてもいいかもしれません)
ある行動を関係のないものと結びつけしすぎるがあまり、他の場面で同じ行動ができないことがおこります。学校ではできるけど家ではできない。逆もおこります。

般化の特性により支援者間で本人の状態理解が違うことが想定されます。(例、学校の先生が知っている状態がと、親さんが知っている状態がちがう)

そこで、それぞれの場面で各支援者がもっている彼らの情報は全体にとって重要な共有したい情報になります。


●ルーティンから学ぶ/変化への対応の困難さから考える

自閉症の方は、ルーティンから学びます。いつも同じは得意なんです。そしていつも違う、変化は苦手です。

支援の一貫性が必要なんです。色々な場所で異なった支援をするのは混乱をうみます。どんな場所でも同じ一貫性のある支援だと混乱も少なく、理解も早い。一貫した支援は一貫したシステムと置き換えられるでしょうか。

例えば、スケジュールのシステムを一貫させることで、伝える内容は変わってもシステムを理解して自分で確認し活動に移ることができます。

だからこそ、各場所の支援者(親も含む)どうしが情報を共有し、一貫した支援をすることが重要なんです。


● 自立支援法にともなう支援の方向性

障害者自立支援法により、日中活動支援、居住支援、移動、余暇支援が基本として分離しました。

つまりそれぞれの場面で支援者が変わり、様々な人が関わります。

般化の特性への配慮と一貫した支援の実現するため、支援チーム、支援ネットワークの連携、協動は必須なのです。


最後に繰り返し言います。自閉症の支援だからこそチーム間の連携、協動が重要なんです。

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