AlexanderTechniqueヨガ講座:第93回目
「連続ワザ)逆立ち~ニワトリ」10月21日
ニワトリのポーズ(ウールドヴァ・クックタアサナ)は三転倒立からの連続動作でやります。
いきなりは難しいので、ニワトリの前にまず鶴のポーズでの連続動作ができるようにするとよいです。
こちらは動画YouTubeで公開しています。
■https://www.youtube.com/watch?v=kyHoEJMU0fc&feature=youtu.be
ニワトリのたいへんなところは、やはり完成時に頭を持ち上げる部分です。
気合がいります。
でもそういうのが自分を磨いて、いろんな発見があるのですから楽しくなります。
柔軟系ポーズだけじゃなくて、こういう満身の力を込めるアサナをどんどんチャレンジしましょう。
丹田エネルギーを高めると体の不調は消えてなくなります。
ヨガの経典には丹田、つまりスヴァディシュターナとマニプーラカを働かせると、
たとえ死期が来ても死神をダマして生き延びることができるとしています。
(ただし何度もダマし続けることはできないみたいですよ)
1)三転倒立です。
2)結跏趺坐(パドマアサナ)になります。
3)両膝を降ろして上腕に着地させます。
4)ここからが頑張りです。浮上バランスを見つけたら、クンバカして持ち上げます。
5)気を抜くとコケてしまいますので、最後まで気を抜かずに慎重に両腕を伸ばします。
そして完成です。ホッとする瞬間です。
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
http://spiralb.com/
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吉田篤司
AlexanderTechniqueヨガ講座:第92回目
「孔雀でプライマリーコントロールを引き出す」10月21日
アレキサンダーテクニックは、
「プライマリーコントロール」を体から引き出すことが最大の目的です。
それでプライマリーコントロールとは何か?ということなのですが、
脊椎動物が動くときには頭と背中が一連の流れを組織するという考えです。
わかりやすいのは馬の走る姿で、頭が前にリードして胴体が追従します。
これは部分的な筋肉の使用ではなくて、
体全域でシステマチックに表われる反射作用です。
このときエネルギーが体の中心に向かって強烈な内部圧縮が起こります。
「体の中心とは何か?」というと、それが丹田です。
つまり大腰筋が爆発的に働くのです。
するとそこに相反する力が同時に表れて、体全体は伸びて広がろうとし出します。
◆これを自発的に出せるポーズがヨガのマユーラアサナなのです。
内部が絞り込まれて毒素・老廃物が排出されるので、デトックスとして有名なポーズです。
頭頂からつま先までが一直線にバーンと伸びる姿は、まさしく脊椎動物特有の調整反応です。
1)セットアップです。このとき前腕の角度に注目してください。後方に傾いていますよね。
2)そこで馬のように頭がリードして胴体が追従すると、前腕が前に傾いていきます。
ここが体を浮上させることができるポイントです。
3)この絶妙なタイミングをマスターすると、
大腰筋は筋反射で作動してマユーラアサナは可能になります。
力ずくでやっても、体は持ち上がりません。
◆一方、白鳥のハンサアサナは孔雀とポーズは似ていても、
筋肉の働き方がまるで異なります。
手の置き方が孔雀と逆で指先を前にします。
すると筋膜の流れが変わって、背筋が強く働くようになります。
背筋の特徴は脇の下を通って上腕につながっている部分です。
つまり手の配置で腕の回転方向が変わると背筋に作用するわけです。
どちらかというと筋トレ色が濃いので、
プライマリーコントロールを表すには、孔雀に比べて困難になります。
それでも白鳥も慣れてくると、独特な背筋作用が表れて楽しくなります。
1)まずセットアプ。孔雀と逆の手の配置です。
2)白鳥もやはり浮上させるためには頭をリードさせて、前腕が前に傾きます。
3)すると浮上します。
孔雀のように長時間飛行はちょっと難しいです。
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吉田篤司
AlexanderTechniqueヨガ講座:第91回目
「螺旋状の筋膜グループの調整」10月20日
筋膜というのは関連した筋肉どうしをつなげている保護膜です。
固くてあんあまり伸び縮みしません。
でも熱を加えると流動性は向上する性質があります。
(牛スジ煮込みのようなものか・・・)
それで筋膜のルートは縦ライン、横ラインがありますが、さらに螺旋状のラインがあります。
これは学者レイモンド・ダートが指摘したものです。
ダートはあの有名な原人アオストラロピテクスの骨の発見者です。
そしてアレキサンダーテクニックの学習中に筋膜の螺旋構造を見つけました。
現代人は道具を使うために利き腕・利き足があったり、
悪い姿勢を続けて体がねじれていることがよくあります。
そこで今回は賢者ガーラヴァの知恵を拝借して、螺旋状筋膜グループに働きかけてみましょう。
1)基本姿勢になって、左足を手でつかんで半跏府座にします。
2)そして膝と足の甲をそれぞれ左右の肘、もしくは上腕に乗せちゃいます。
3)足を後ろに伸ばしていくと、頭も前に送り出されていきます。
初心者の人は、ここまでなら安全です。
ここまでの姿勢が特に苦しくなければ次に進めます。
無理にやると螺旋筋膜が変化しすぎて、
好転反応がドカンと表れてしばらく調子を崩すかもしれません。
もっともそれを承知の上でやるのでしたら、より早い体の調整作用を期待できます。
どっちが良いかは自分で決めましょう。
4)足をどんどん後ろに伸ばしていくと頭は持ち上がります。
これがガーラヴァアサナです。慣れるとたいへん良い刺激感があって楽しくなります。
5)反対側でもやります。やはり手で足をつかんでそけい部に当たるようにします。
6)私の場合は右足側の方が難しいです。
バランス維持の手の置き場所を探してください。左足側のときと比べると随分違います。
良好な手の配置をしたらスタンバイです。
7)その姿勢で苦しくなければ足を伸ばしながら持ち上げましょう。
8)頭が浮上すると完成です。
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吉田篤司