ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

雪の朝 

2017-01-15 12:26:43 | 草花
昨日、夕方から降り始めた雪は、深更には一時止んでいましたが、今朝はまたすぐに融けてしまいそうな雪が降りしきっていました。
積雪量は精々5センチくらいでしょうか。

雪を纏ってあたりの景色は白く丸くなっていました。
お昼頃から日が差してきていますので、この雪もどんどん融けて行っています。
久しぶりの積雪ですので、今の時間でも交通機関に混乱が生じているようです。

この雪が、昨日は全国の大学受験生を狙い撃ちしたかのようなことでしたので、交通機関の乱れはお気の毒でしたね。


雪の朝独り干鮭を噛み得たり 芭蕉

いつの間にかナンテンの実がすっかりなくなっていました。



雪の朝二の字二の字の下駄のあと 田捨女

玄関わきのマキの木の植え込みにも雪が載っています。




葬る日の朝より雪の別れかな 安原葉

一か月前に幼馴染を亡くしていますので、葉を落としたモクレンの木を見て一層寒さを感じます。




雪の朝無用の用をにくみけり 調和 選集「板東太郎」
庭全体が丸っこくなったように感じます。



つね憎き烏も雪の朝哉 松尾芭蕉

松尾芭蕉翁もカラスは好きではなかったようですね。


木屋町の旅人訪ん雪の朝 蕪村遺稿

庭の隅・・・・とはいっても東南の角なんですが、コンポストの上にもちゃっかりと載っています。



雪のほかは見る物がなき雪を掻く 菅 裸馬

シキミの木に蕾が付き、大きさを増しています。




ちらと雪ちらちらと雪雪又雪 坊城俊樹

菊の花も頑張ってくれました。



雪ふれば女子大もつくる雪達磨 山口青邨

思わぬ雪に水仙も驚いているのか、むしろそれを喜んでいるのか・・・・



バッハ聴く雪は音なく雪を追ひ 橋本榮治 麦生

奥穂高岳からの帰りの山道で、新穂高温泉の手前で拾った実を育てたトチノキは我が家では枝を伐られてこんなにこじんまりとしています。



我が雪とおもへばかろし笠の雪 其角

隣との境界線で、これ見よがしに残っている雪も、明日にはもうなくなっていることでしょう。



 
コメント (4)
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