ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

10/24日 今の季節に家の付近で見る草木の様子 (上)

2014-10-26 11:27:46 | 草花
先日来肌のかぶれに悩まされて、家の中でおとなしくしていました。
これは、お医者さんの診立てによると・・・・銀杏の果実を処理した後に不用意に肌をこするか何かしたためだろう・・・・とのことでしたが、とにかく薬をいただいてそれを塗布して毎日を過ごしています。

そんな24日のことですが、翌(25)日に京都の山友達を案内して三河の里山を歩くことになっていますので、体力の現状を量る意味で、付近を歩いておきました。

そんな道筋で見かけた野の草木などを上下二回に分けてレポートします。

ビワ ↓

ビワの木は早くもつぼみをつけて来ています。

シマトネリコ ↓

民家の庭ではシマトネリコがたくさん実をつけています。
今流行りのこの木は、種を飛ばして野生化しつつあります。どこまで増殖するのか、少しだけ心配にもなっています。

セイヨウタンポポ ↓

繁殖力旺盛なこの草は、今でもあちこちで花を咲かせていたり、白い綿毛の姿を見せたりしています。

カヤツリグサ ↓

田の隅では秋の定番植物を見ます。

アオゲイトウ ↓

いかにもみすぼらしく風采の上がらないこの草も、やはり秋の定番ですね。

スカシタゴボウ ↓

いま田んぼのあぜ道ではこの草がたくさん見られます。

ムラサキサギゴケ ↓

これも春から秋まで息長く花を咲かせてくれます。

ツユクサ ↓

早いものでは梅雨の頃から花を見せてくれましたが、ここに来て終局間近となっています。

ギシギシ ↓

春に見るこの姿を、秋に見てしまうのですから、これは季節はずれの花ということになるのでしょうか。 
他の種類も含めて、この時期に春の花を見ることが結構あるものですね。

ナズナ ↓

これは春の七草でしたね。こんな時季から花を見てしまいます。

ホトケノザ ↓

春の野を飾る花で、時としてあたり一面をピンクに染めるものですが、季節はずれの今は、それほどの群落で咲きません。

コセンダングサ ↓

「ひっつき虫」がジワジワと準備を始めています。

イヌタデ ↓

昔はあぜ道を埋め尽くすような光景が見られましたが、近年は農薬の使用の所為でしょうか、ずいぶん数が少なくなりました。

アメリカセンダングサ ↓

こちらの”センダングサ”はすでに通りがかる人に”引っ付く”準備が完了して、ところどころで「要注意」の状態になっていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10/19日 秋日和に誘われて・・・ 青龍山 金蓮寺の弥陀堂(国宝)を拝観 

2014-10-21 10:24:57 | 草花
愛知県内には国宝建造物が三つあるそうです。
これは、地元TV局の「花田☆温水 おじさんぽ」という放映番組からの受け売りなんですが・・・・・
一つ目、これは全国区で名前が通ると思いますが、犬山市にある犬山城の天守閣で、織田信長の叔父に当たる織田信康による1537年の築城で、日本最古のようです。

二つ目は同じ犬山市の有楽苑(うらくえん)内にある茶室の如庵(じょあん)です。この茶室は織田信長の実弟である織田有楽斎(うらくさい)によって建てられた、柿(こけら)葺きの入母屋風の建築で、各地を転々としてしていたものを昭和47年に現在地に移築して定置したようです。

三つ目が今回、わが山の神様とともに訪問した、西尾市吉良町にある青龍山 金蓮寺の弥陀堂ということになります。
弥陀堂についての薀蓄は記事中の写真に書かれていますので、煩瑣な口説は避けますが、素人が何の事前知識も持たずに、ぶらっと出かけて眺めた感じでは、とても質朴な建物のように思いました。

弥陀堂の由緒 ↓

今回はこのお堂の中には入ることができませんでした。(四人以上で要予約。拝観料は@200円)
今となってはこの地内の宮大工さんでは全面修理はできないだろうということで、昭和28年・29年の解体修理の際も広島の厳島の方から職人さんを呼んだということでした。

弥陀堂の全景 ↓

ずいぶんこじんまりとしたお堂でした。

軒端 ↓

飛檐垂木(ひえんだるき)という垂木の様式を初めて聞きました。
屋根の桧皮葺(ひわだぶき)は地元の職人さんが近年行ったそうです。

裏側 ↓

こちら側に入り口がありましたが、今回は予約していないので中には入れません。
堂内には阿弥陀三尊像が安置されていてその方は愛知県の指定文化財になっているようです。
それを拝見できなかったことが残念でした。

濡れ縁 ↓

修理後60年も経ってきていますので、ところどころで腐りや、虫食いが来ていました。


ご住職に伺ったことによると、金蓮寺の創建は平安時代後期であったようで、もとは真言宗であったそうですが、江戸時代に曹洞宗に替わり、現在に至っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10/16 伊那の経ヶ岳 (下):落葉松と白樺の黄葉を楽しみながら下山

2014-10-20 10:40:15 | 草花
念願の経ヶ岳の山頂に着きましたが、そこは眺望の得られない、針葉の木立に囲まれた静かな場所でした。(今山行中は人にも獣にも全く出遭わない、静寂の時空でした。)

静かな山頂の空間を一人で占拠して、食事など贅沢な時間を過ごします。

そして、それから先は、来た道を単純に引き返すだけとなりますが、今回のように紅葉の時期になりますと、下り道でゆったりした気分でもみじの錦をじっくりと眺めるのが楽しみです。
結果的には登りに要した時間よりも、下りに、よりたくさん時間を費やして、周りの景色を楽しみながら下山します。

山頂の二等三角点 ↓

地図上の経ヶ岳2296.3メートルのポイントがここに該当します。

山頂の観音様 ↓

細身の観音様が訪問者の安全山行を見守ってくれています。

山頂から下山開始 ↓

山頂から来た道を戻ることになります。すぐに落葉松の植林?が現れます。

ナナカマド ↓

ナナカマドも色づいていますが、鮮紅色とはちょっと違いますね。

九合目の石像 ↓

左側は石碑で経(ヶ)嶽大権(現)とあるようですから、これは権現様でしょうね。

迫り来るガス ↓

尾根道の左手からガスが這い登ってきます。すぐそこが抜群の眺望とされる八合目ですが、これは本当に生憎なことです。 八合目でしばらく晴れ間を待ちましたが、敢え無く敗退です。
尻尾を巻いて、下山路に就きます。

トリカブト ↓

もう花は残っていなくて、種の姿です。

ヒヨドリバナ ↓

花持ちの良いキク科植物もさすがに最終局面に来ています。

クガイソウ ↓

花はとっくに終わっていて、もはや色は全く残っていません。

ウツボグサ ↓


リンドウ ↓

こういう花も咲く場所ということで、枯れた花の姿も出しておきました。

錦の間 ↓

落葉松の黄葉の中に薄紅の広葉樹も混じります。

白樺も混じる ↓

白樺の密度の、比較的濃い場所も混じります。

七合目で ↓

甲斐駒ケ岳が木の間に見えていました。

仙丈岳 ↓

仙丈岳は伊那谷から近いだけに南アルプスの山の中で、どの山よりも大きく見えます。

間ノ岳と農鳥岳 ↓

白根三山のうち二山が見えています。最高峰の北岳の見えないのがちょっと残念です。

塩見岳 ↓

針葉樹の枝葉の間から塩見岳が尖って見えていました。
七合目でやっと、山岳景観の一部を垣間見て、かなりの満足を得られました。

オオカメノキ ↓

七合目で意外な景観に出遭えて、幸せを感じ、また下山路に就きます。
実の就いたオオカメノキに出遭いました。

カエデ ↓

ハウチワカエデの仲間でしょうか、黄葉した塊を見上げます。

ササユリ ↓

三河の低山ではありふれた存在ですが、長野県では絶滅危惧種入りしているそうです。
花の名残を撮って置きました。

オヤマボクチ ↓

笹の中から顔を出して挨拶してくれましたので、こちらも記念撮影させてもらいます。

紅い葉裏 ↓

蔓の木の紅葉は葉裏を透かして見た時に、際立った美しさを感じました。これはヤマブドウでしょうか。

木の間から黄葉した山 ↓

来るときに滑りながら歩いた、ヘツリ道を注意しながらまた歩いています。
左手は谷側で、そのずっと向こうにきれいに色づいた山が見えていますが、手前の木々に邪魔されっぱなしでした。あの山はお隣に位置する黒沢山のようです。

オクモミジハグマ ↓

人里が近くなった頃にこの草が現れてきました。

ノブキ ↓

山道が広くなり傾斜もゆるくなったあたりでノブキが出てきました。

サラシナショウマ ↓

そんな場所で、サラシナショウマが見られ、時季的にちょっと驚きました。

仲仙寺の仁王門 ↓

登り始めたときの登山口である観音堂に着いた後は、お寺の広い敷地内を歩いて、車を置いた仁王門のところまで来ます。
仁王様は檜造りで、2.55mとやや小柄ではありましたが、阿吽二形は堂々たるもので、室町時代の物だそうでした。

総歩行数は3万歩ほどのようでしたが、ゼロセットし忘れており、正確な数字ではありません。
このあと車での帰途で、素晴らしい山岳景観に浴しましたが、それはさきの、10/17付の記事で紹介した通りです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10/16 伊那の経ヶ岳 (中):秋色濃い樹林の道を五合目から山頂まで

2014-10-19 16:41:27 | 草花
五合目で一休みを入れてから、また歩き出すわけですが、この山は山頂までほとんど樹林続きで、夏に登るならば、その行程のほとんどで樹陰の下を歩けますので、灼け出されずに済みそうな気がしました。
反面視界の利くような場所が相当限定されていますので、眺望の点では恨みの残る山になるかもしれません。

そんな中ではありますが、8合目付近では、数少ない視界の広がる場所のようですが、今回はガスが掛かっていて、そのことを確認できなかったのが残念なことでした。

テンナンショウ属 ↓


白樺林 ↓

この山では、まばらではありますが道沿いに、白樺を頻度多く見ることができます。

六合目 ↓

六合目はあっさり通過します。

大きなブナの木 ↓

行く手に頼もしい太い木が見えてきました。ブナですね。

オオカメノキ ↓

オオカメノキの葉は、紅葉と黄葉の中間的な染まり方です。

ツルリンドウ ↓

ツルリンドウの実と、名残の花が残っています。

7合目 ↓

七合目も通過します。 帰路にはここから南アルプスの一部が見えました。

ヤマハハコ ↓

ヤマハハコはほとんどドライフラワー状態になっています。

サルオガセ ↓

樹幹や枝にサルオガセが垂れ下がっています。

ホタルブクロ ↓

今回もホタルブクロを一輪だけ見ました。

ヒキガエル ↓

のっそりと動くものがあり、立ち止まって注目すると、ヒキガエルでした。
そろそろ冬眠準備せねばなりませんね。

イチヤクソウの種類 ↓

ここでは3箇所くらいこの程度の群生を見ました。

マイヅルソウ ↓

マイヅルソウの実も何度か目にしました。

八合目 ↓

見晴らしの利くという八合目に付いたので、ここで休みを入れて、視界の利くまで待とうとしましたが、すぐには晴れずに、待ちきれずに出発します。

尾根道 ↓

八合目から先は視界の広がるような尾根道となっていて、期待して登っていきますが、駄目でした。

ゴゼンタチバナ ↓

実の残っている株をひとつだけ見つけました。

九合目 ↓

山頂まで残り少なくなっていますので、九合目は気ぜわしく通過します。

目指すところ ↓

どうやらあれが山頂のようですが、こう眺めるとかなりの距離があるようです。

カニコウモリ ↓

弱弱しくなった姿ですが、一応本日のお初ですので・・・・。

○?イチゴ ↓

実を食べてみましたが、全くおいしさを感じませんでした。サナギイチゴかな?

経ヶ峰の山頂 ↓

二等三角点のあるこの山頂は全く眺望の利かない場所で、それが残念なことでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10/16 伊那の経ヶ岳 (上):往路の五合目までは 雨滴に濡れた笹の道

2014-10-18 10:16:44 | 草花
前夜のうちに仲仙寺境内の駐車場に車を置かせていただき、16日の早朝から歩き出すことになります。
幸いなことに晩に降っていた雨も上がり、まだ暗い空には星も見えていました。

軽く朝食を済ませたあとに、歩き出したのはあたりが明るくなってからのことでした。

登山ポスト ↓

車を駐めた場所に登山ポストがあり、ここに登山届を出しておきます。

仁王門 ↓

登山ポストのすぐ前には仁王門がありますが、これは下山してから見させてもらうことにします。

歩き出し ↓

山に向かって歩き出した道はアスファルト舗装のまだ広い道ですね。

観音堂 ↓

仲仙寺の観音堂で、ここを羽広観音と呼んでいるようです。仲仙寺は禅宗のお寺で、特有の雰囲気のある、敷地の広くて大きなお寺でした。

登山道入り口 ↓

観音堂の右側から登山道が始まりました。まだ朝日が届いてきていませんので、フラッシュを焚いています。

広い道 ↓

登山道といっても、まだこんなに広い、なだらかな道で始まります。

いよいよ山道らしく・・・ ↓

道の両脇に小笹が生えて、道は必ずしも明瞭ではないような感じで続いていきます。

キノコ ↓

思わず「ナメコでは・・・?」と思いましたが、これにはヌメリがありませんでした。

ヘツリ道 ↓

道は山腹をへつるように続いています。前夜の雨に濡れて地面が滑りやすくて、歩運びに注意しているつもりでも、よく滑りました。

カマツカか? ↓

これはカマツカでしょうか? きれいな赤い実が吊り下がっています。

ノギク ↓

白い菊の花がところどころで咲いていて、種類分けの苦手な頭を悩ませてくれます。
これはシロヨメナなのでしょうか。

ガマズミ ↓

ガマズミが赤い実をつけて、しかもきれいに紅葉してくれています。

四合目 ↓

ここまではどちらかといえば山裾歩きという感じがしていましたが、これからは本格的に山を登るという感じを持たせてくれるような、そんな地点に思えました。

アキノキリンソウ ↓

アキノキリンソウの花もさすがに終盤間近で、最盛期の溌剌とした姿ではなくなってきています。

たまに紅葉 ↓

道の脇に見る紅葉はまだ出現頻度がそう多くはありません。 これはヤマウルシの仲間でしょうか? ほんのりとした良い感じになっています。

ヤマブドウか? ↓

こちらでは蔓植物ですね。中空できれいな紅葉を見せてくれます。ヤマブドウではないかと思いましたが、肝心の葡萄の房が見当たりません。

コアジサイ ↓

コアジサイの花も疾うに終わっています。

五合目 ↓

五合目に着きました。ここも未だ山の中腹よりか下という感じです。
歩き出してから2時間経ち、高度も700メートル近く上がってきたことになります。

あたりはガスが漂う場所 ↓

五合目はまばらなカラマツ林の中で、背丈の低い笹が敷き詰めた、なだらかな斜面の空間で、ガスが立ち込めていました。 「朝靄は晴れ」という言葉に期待して歩き続けます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする