
原題 Kingsman The Secret Service
この映画、一言、面白い!

冒頭はコリン・ファースがまじめに演じているので、スパイを養成するまじめな内容かな、と思っていたら、トンデモナイ!
まさにコミックの世界ですね。たくさん、ホントにたっくさん人が死にますが、それをまじめに考えてはいけません!!
これはコミックなんです!
と思ったら、この映画の原作、本当にコミックなんですね。
まあ、とにかく奇想天外、アクションあり、笑いあり、スリルとサスペンスあり、動物愛護あり、最後にはお色気もあり、と面白い映画のすべての要素が詰め込まれている映画です。
でもコリン・ファース演じるハリーがあんなにあっけなく死んでしまうとは。最後あたりで生き返って出てくるのかと思ったらまったくそうではありませんでした。
ですからこの映画、このハリーが死ぬまではキングスマンという組織の説明およびハリーのスパイとしての実力の証明、およびスパイ候補生のトレーニングなどが主に描かれていて、その後はスパイ候補生エグジーが独り立ちしてスパイとし頑張る姿が描かれています。

超一流のスーツを着てステッキを持って、スパイとして犯人というかターゲット相手にもの凄い立ち回りをする、なんてカッコいいですよね。まさにイギリス紳士の本骨頂です。ハリーが、そのステッキを操ってグラスを相手に向けて一発で当て、そして失神させてしまうシーンがありますが、鮮やかなテクニックで、ハリーのスパイとしての一級の腕前を現していると思います。
エグジーも最後のほうで同じような事をするんですが、見事に決めてくれます。こうやって技は受け継がれて行くのかということを現していますね。

そして、エグジーが、世界を破滅してしまうような事を実行しているアメリカ人リッチモンド・ヴァレンタインを追いつめるところかエンディングに繋がって行きます。ですが、ここからはあの「KillBill」のようなシーンの連続。そう、たくさん人が死ぬんですが、ここがまた面白い。人が死ぬ場面でありながら、笑っちゃうんです。映画館なので大きな声では笑えませんでしたが、コメディのような場面の連続です。でも、人を殺してしまうシーン、今までの映画ではなかったような表現の仕方。まるで、お花畑か花火の打ち上げか、というシーンで、そこがまた面白いのです。
ですが、この映画の中で私が最も印象に残った場面は、アクションのシーンではありません。
エグジーは訓練の一環として犬を飼う事になるのですが、その犬にJBという名前を付けるのです。なぜJBという名前にしたのかという話になり、ジェームスボンド?ジェイソンボーン?と聞かれてNOと答え、最後にジャックバウアーと答えるんですね。これは予告編にもありますが、この場面が一番良かった。というか、エグジーが可愛い!!です。
なるほどみんなJBです。これは知らなかった。今度ウチの犬もJBと名付けよう、と思っちゃいました。
ジェームスボンドとはまた違った、新時代のスパイ映画として、今後シリーズになりそうな予感。
むしろ、ジェームスボンドよりカッコいいかも。
是非映画館でどうぞ!!
という事で評価は
🍎🍎🍎
です。
映画『キングスマン』予告編