このお値段、高いのか安いのかさっぱりわかりませんが、例えば生産わずか11台のデイトナで1.9億円、エルトン・ジョンが使用していたという付加価値がついて8000万円程度ということらしいので、今回のお値段は破格の値段だということだそうです。
このフェラーリデイトナがとっても希少な理由は、アルミボディで軽量仕様。このアルミボディで作られたフェラーリは5台あったということですが、ストリート仕様に作られたのはこの一台限り。このため世界中が探していた一台なんだそうです。
サザビーズでの落札価格を聞いても、私の興味はこのフェラーリを誰が所有していて、なぜ40年間も納屋に置いてあったのか、そして誰が発見して、どうやってサザビースに出品されるようなことになったのか、という一連の過程です。
その持ち主はというと、サザビーズのサイトに書いてあるようですが、果たしてその方が最近までの所有者だったのか、その方が納屋の持ち主で、さらにサザビーズに出品されたのでしょうか❓
タカイ・マコトさんという方だそうです。1980年に購入したということ。
が、どうもそうではないらしい。
この車、発見されたのが昨年のこと。岐阜ナンバーがついたままだったそうです。当時の所有者が名古屋在住のある方に「この車を買わないか」と話が持ち掛けたこともあるということ。そのお値段が8000万円。最終的には外人が買いにきて、ということだったらしいです。おそらく、その外人の方がサザビーズに出品されたのかな?
でも、納屋で発見されたままの写真も出回っているので、現在の所有者が出品されたのでしょうか?納屋から出している写真もありました。
もしそうでなければ、その方、今回の落札価格を聞いて、地団駄踏んでるかも。。
骨董品と同じで、車の世界のクラシックと言っても、知ってる人は知っているけど価値のわからない人は多数、というお話。
写真特集:日本の納屋で発見、世界で1台のフェラーリ
実際に、この車が発見された時はこんな感じ。
内部はこんな感じ。
エンジンもこんな感じ。
納屋の中ではこんな感じ。
どう見てもスクラップ同然。
この車、リストアするのにも数億円かかるのでは?が、それでもさらに高値で売れるみたいですよ。
車の世界も摩訶不思議。
それにしてもなぜ納屋に?40年もなぜわからなかったのは、依然として謎です。
The Only Road-going Ferrari 365 GTB/4 Daytona ‘Alloy’ In Existence