原題 Race
u-nextで視聴。
ご存知、1936年ベルリンオリンピックとジェシー・オーエンスを描いた作品。昨年の2016年、リオオリンピックに合わせるかのように封切られました。
今まで、1936年ベルリンオリンピック、ジェシー・オーエンス、そしてオリンピックの記録映画を作ったレニ・リーフェンシュタールの名前はよく知っていましたが、そのオリンピックとは実際はどういう状況だったのかは実はよくわかっていなかった私。
そのためこの映画は私にとっては歴史教科書みたいな感じです。
内容的にはフォーカスするべきところがいくつもあって、下手するとまとまりがつかないような状況に陥りやすいと思いますが、よくまとまっていたと思います。
ということで、評価は
🍎🍎🍎
です。
ベルリンオリンピック、ヒトラー、ナチス、人種差別そしてオリンピックの競技など、様々な事がこの映画の中に詰まっています。
映画の冒頭、タイトルの「Race」という文字が浮かび上がります。
日本語のタイトルとは違いあまりにも簡潔なタイトルなので、これは何か意味があるのかなと思ったら、レースと人種という2種類の意味がこの中に含まれているんだそうです。
それを聞くと、日本語の「栄光のランナー」という安易なタイトルよりも、重い意味が含まれているんだということに気がつかされます。
映画を見ながら、ナチスやヒトラーは今はもういないけど、黒人差別は今も続いているんだ、とジェシーのレース結果よりもそちらの方を考えてしまいました。
黒人差別って、もう、生理的なことではないのかとも思える。何が差別なのか言葉では言い表せないような、、。日本でも今はよくわかっていない人も多いですが、差別などありましたが、そういう感情かな、と思いながら見ていました。
ですからこの映画、ある意味ではとっても重たい事を社会に訴えているのかもしれません。
映画『栄光のランナー/1936ベルリン』予告編