昨日のtwitter では八ッ場ダムがトレンドの上位に上がっていて、なんじゃこりゃと思ったら、今回の台風で関東地方での被害が少なかったのは八ッ場ダムのおかげだということで、トレンドになっていたようです。
というのも、この八ッ場ダム、ダム本体や周辺の斜面の安全性を確かめる試験湛水が始まっていたということで、それが一気に今回の台風でほぼ満杯になってしまい、それが関東地方を大きな水害から守った、ということらしい。
でも、ダム一個だけで今回の台風のような水害を回避できるのか、ちょっと眉唾ものにも思えました。また、こういう災害が起きるとすぐに、旧民主党が悪い、蓮舫が悪いという傾向になり、それも短絡すぎるのではと若干疑問を感じてもいます。
が、当時誰だったか「何百年に一回の災害に、それも来るかこないかわからない災害に大金を使うのは勿体無い」ような事を行った議員さんもいたというように記憶していますが、そういう考え方こそおかしいのではないのか、と思ったことも記憶しています。
という事で、ほぼ満杯になった八ッ場ダムは一体どういう景色になっているのかが気になって出かけてみたのです。
が、私の考えが甘かったのを痛感。
湯の丸高原までは普通に行けたのですが、それでも道路の端には石ころが積み上がっていたりして、いろいろ整備したんだなと思わされるものがありました。
そして湯の丸高原で群馬側に降りていくのですが、なんと、そこには通行止めの看板が❗️
これ、どうしようかなと思案していたら、こちら側に登ってくる車が一台。ということは通れるかもしれないと判断し、ダメ元で行ってみよう、と群馬県側に下って行きました。
道路には砂利が多少ありましたが、通行可能。そして、わたらせという民宿を通り過ぎ、鹿沢温泉紅葉館まで行くことが出来ましたが、なんと、そこには土砂崩れが‼️
このすぐ後ろに紅葉館があるのですが、土砂崩れがもっと手前だったら、紅葉館自体が危なかったかもしれないと考えたら恐ろしい事です。そこに、宿の関係者の方が見えて、この先は道路が陥没していてもっとひどい状況と説明してくださいました。
それを聞いて、改めて今回の台風の凄さを知りました。
しょうがないのでUターン。行くところもなくなったので、途中のアトリエ・ド・フロマージュでお昼としました。
結局、八ッ場ダムに行くよりも高く付いてしまった今日のお昼。ついでに色々とお買い物もしてしまったので。
と、そこに脳天気に旅行に行っていた妹から電話です。
軽井沢は停電していても観光客の皆さんで混んでいて、碓井バイパスも渋滞しているので沼田から上田に帰るという連絡がありました。が、先程の土砂崩れを見てきた私は、そっちの国道も危ないのではないのかと調べたら、案の定。
#台風19号
— 群馬県建設業協会 (@gunken000) October 14, 2019
パトロール/状況報告
10/13 06:52時点
国道144号 嬬恋村鎌原地内 栄橋付近、土砂崩れ
2019/10/13 06:52 1 pic.twitter.com/3huBd01qtC
嬬恋村 田代発電所上流の国道144号は、かなりの長さで何カ所も崩壊しています。 pic.twitter.com/r9h9XhEFxr
— ないまん (@naimannnn) October 14, 2019
というようなところがあちこちに。
こういう写真を見ていると、長野県側は千曲川沿岸がひどい状況にはなっていますが、山の道はすぐに復旧したように思える。嬬恋村の皆様、生活自体が大変ではないでしょうか。
群馬県もひどいことになっている、と痛感しました。
というような状況で、思わぬところから群馬の被害も大きいと知った次第ですが、八ッ場ダムが今回の災害でどのような役割をしていたのかはわからない状況。
治水に関しては良くわからない私ですが、景色を壊してまでのダムが必要かという単純な疑問があります。また、水害の度に、堤防が決壊って、どうにかならないものなのでしょうか。治水に関しては昔からお殿様のような地域の指導者が頭を悩ませてきた事ですが、なかなかうまくいかないですね。
単純に考えて、堤防より下に家を建てる事自体おかしいと思うのですが、そういう問題も解決するスーパー堤防側推奨されていますが、それを作り上げるにはものすごい年月がかかるのではないでしょうか❓
今、できることと言ったら、河岸には家を立てない、ぐらいでしょうか。あとは頑丈な堤防を作るとか。が、それすら物凄くお金がかかるし、景観自体悪くなってしまいそう。表面を緑で覆うと良いかもしれませんが。それにしても、時間がかかるので、川のそばに住んでいる方は、いつでも今回のような災害に遭う可能性もあるという事を念頭に生活されるべきではと思います。
やはり、家を建てるのは川より遠くて高いところでしょうか。でも、そうは言ってもそういうところに住まわざるを得ない人も大勢いらっしゃるので、難しいです。
川より遠くて高いところで、周りが平坦で家の後ろに山や丘みたいなところがないところ。地質が硬いところ、なんていろいろ考えていたら、どこに住んでいいのかわからなくなりそう。
また切り立った崖のようなところに家が立っているところも佐久地方にありますが、危なくないのかな、と考えてしまう。
で、八ッ場ダムは関東に大きな被害を出さないような働きをしたのでしょうか。
八ッ場ダムだけではなく、遊水池やら地下神殿などの利用とか様々な対策が揃ったからかもしれません。
ダム一個のお陰ではないとは思いますが。