公開中の映画「Girl」。
観に行きたいと思いつつ、未だ叶わず・・・。
で、原作本を読んでいますが、話題作だけあって展開が面白い!
とは言え、例によって寝しなに数ページのペースで、一週間で1/4~1/3の辺りまでようやく進んだところ。
登場人物の二人目がマンション購入を決断して、
少し先にマンションを購入した友人に聞くのがタイトルの台詞。
聞かれた友人は、日当りと眺望を優先して、少々の騒音は我慢する事にしたと答えるの。
『譲れなかったことと妥協した事』
さて、この台詞が私の中でリピートしている本日。
家づくりでは、妥協はあってはいけないけれど、お客様に優先順位をつけて頂く場合や、
時にはちょっと譲って頂く事があったりします。
この場合、予算の関係って事が多いでしょう。
それとは別に、設計者として譲れないことがあることも。
大概の場合はお客様の考えを優先して、希望に副いたいと思うのであります。
実は、新築ご計画中の方とお会いしてお話を伺っていたのです、昨日。
初めはいい感じで進められた会話でしたが、途中から話が咬みあわない。
どうやら特許や独自工法を持っている、ある住宅会社の建て方をそのまま取り入れたいとの事。
しかしながら、当地での施工は行なっていないらしくて、私のところへ来られたのであります。
にわかに、仕様や工法が全て納得できるものではないし、
仮に納得できたとしても、その技術を使わせてもらえるのか、
またそれを真似るだけで満足いくものが出来るのか・・・。
お話をしながら、グルグル頭の中を巡る事があり、ご辞退申し上げたしだい。
もちろん、それに変わる造りかたをお話したりしたのだけど、
既に積み上げられたものに敵わず・・・。
正直、切ないのであります。
でもやっぱり、自信を持って進められないことは、潔く引くのも必要。
『譲れなかったこと、妥協できなかった事』ですね、私の台詞は。
一晩寝て、起きたらスッキリできていますように・・・祈
って、もう日付が変わってる!
@ふると