【青と赤のエスキース) 著:青山美智子
一組のカップルの30数年間にわたる軌跡と奇跡を紡いだ一冊。
そこにずーっと「青と赤のエスキース」が関わって行く。
「青と赤のエスキース」なる物を見てみたい!
エスキース、あるいは、エスキス。
下絵と言う意味のフランス語。
建築学科に入学して初めて知った単語。
そして、現在は大学で非常勤をしていることもあり、今でも身近な単語。
下書きでもなく、ラフスケッチでもなく、下絵。
いったん、成果品に近い物を下絵として完成させる。
有名な画家さんの物だと、それさえも高額になるらしいよね。
さて、この物語でも「青と赤のエスキース」を描いた画家さんは、少しずつ世に認められていくのよね。
資産(?)としての価値が上がって行くことよりも、
一枚のエスキースが色んな場面で大切な要素となって、長い時間の間に大切な物になっていく。
「青と赤のエスキース」が引寄せる、軌跡と奇跡に納得の物語でした。
@ふると