今回も盛り沢山に建物見学して参りました。
まずは、駒込にある旧古河邸。
バラの庭園でも有名な所です、
生憎の土砂降りでしたが、がんばって行ってきました。
内部は写真撮影禁止なので、目に焼き付けてきました。
確か20年位前にも訪ねたことがあったのですが、
その時は寒い頃だったので、いつかバラが見頃の時にと、今回計画して出掛けた訳です。
がしかし。
雨で、土砂降りで、バラを愛でる余裕なし。
ようやく建物の写真を数枚撮って、くじけました。
またいつか、リベンジです。
近くには、渋沢栄一氏ゆかりの「晩香廬」と「青淵文庫」(どちらも重要文化財)もあるしね。
六義園も夜しか行ったことないし、ゆっくり散策したいエリア。
旧古河邸・庭園 忘備録
洋館と庭園はジョサイア・コンドルの設計で、
コンドルが亡くなる3年前の大正6年(1917)に竣工。
コンドル最晩年の集大成と言われる建築物。
戦火を潜り抜け、有事には地域の人たちを受け入れてきたのだとか。
1階はおもてなしの場としての洋室やバルコニー、喫煙室にビリヤード室などが並ぶ。
特に天井の漆喰彫刻は見事。
2階は家族の居住空間として、大部分が和室。
階段を上がって、大きなホールまでは洋風。
ドアを開けると、それぞれの個室が和で設えられていて、庭園を眺められる。
和洋の調和が卓越した設計と評価されているのだそう。
仏間はドアを開けると、火頭窓風の開口枠があり、厳かと言うか、正直ビビる。
バラのモチーフの彫刻があちこちにちりばめられている。
大戦後は接収された歴史もあり、その後は廃墟と化して、お化け屋敷と呼ばれていた時代もあるのだそう。
当時の照明器具が残っていて、現役で活躍中。
1階はカフェスペースとして活用されている。
現在は、大谷美術館が管理運営。
購入してきたハガキ 左が仏間 右のように晴れた日バラとお屋敷を眺めたい
購入してきたハガキ 左がバルコニーに出るところ 右がメインの階段
購入してきたハガキ 左が喫煙室 噴水が設えられています 右はたぶん1階のテラス出入り口
購入してきたハガキ 左が食堂 漆喰彫刻は果物がたくさん 右が応接室
現代人から見ると、とても重厚なレンガ造りのお宅で素敵ではあるのですが、宅内の湿気はどうなのだろうなと気になります。
内部写真禁止なのは残念。
天井の漆喰彫刻、きっと凄い迫力なのでしょうね。
記憶違いでなければ、壁紙や襖紙も残っていた物から再現したと聞きました。
床材は松のフローリングだそうで、元々の物が残っているとのことでしたから、湿気は気にならないんじゃないかな?
一部、雨漏りか何かで腐ったところがあって、張り替えたそうですが、新しい方が松ヤニが出て、黒ずんだそう。昔の方が物が良いと言ってましたよ。
照明器具は、滑車がついててアップダウンできる仕掛けの物もありました。
買ってきたハガキの写真をアップしますね。
写真は撮れなくてもいいから、各部屋のハガキや図録を出して欲しいと切に願うのです。