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女性建築士・ふるとちかこの徒然なるままに

建築パトロール ♯2

2015-10-26 08:59:39 | 日記・エッセイ・コラム
建築パトロールの時に気が付いたこと。

省令準耐火構造で造られていると思われる建物が多くなってきたようです。

そう判断できたのは、2階建ての1階天井野縁が、910/3ピッチで、

強化石膏ボードを使っていたからなのですが、

仕様をきちんと理解されないと思われる現場も見られました。

先日も書きましたけど、外壁防火構造のこと。

省令準耐火にすると延焼の恐れのある部分に限らず、外壁はすべて防火構造。

更に、軒裏も防火構造となります。

そして、石膏ボードを欠込みしたところの処理、

下地の断面、などなど、怪しげなところがいくつか。

火災保険の掛け金がお安くなるメリットがありますが、

仕様もなかなか奥が深く、注意点満載です。

万が一の保険、使わないで済むことが何よりですけれど・・・ね。

ついでに言うと軒裏を防火構造にすると、

有孔板での小屋裏換気が十分取れない可能性も出てきます。

(有効換気面積がかなり少ないの。)

小屋裏換気は法令での規定はありませんが、建物性能に係ってきますので、

十分配慮しなくては・・・ね。

因みに、悪いところばかりが目についた分けれはなく、

納まりに工夫されている現場もあって、参考になったり、

一緒に回った先輩から、ちょっとうんちくを聞いたり。

初参加のパトロール、とても良い刺激になりました。

@ふると





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2 コメント

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Unknown (お天気ねこ)
2015-11-03 23:29:55
パトロール、おつかれさまでした~

それにしても、違反に関してちょっと驚きました。
業者さん側がきちんとやってくれていると信じている施主も多いのではないでしょうか。

こういう場合って、罰というかどうなるのでしょう。
建て直しみたいになるのかなあ。
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Unknown (Fulltone)
2015-11-05 21:55:54
お天気ねこさん、
なかなか難しいだろうね。
設計・施工の会社に一任して、業者も施主も気付かなければそのままでしょう。
今回私が気付いたところは、故意に手を抜いたのではなく、勉強不足で納めちゃっていると思います。

なので、施行者とは別に、設計・工事監理が必要なのです。
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