トーク・アバウト・アメリカン

トークアバウトボーラ→300C→アメリカン。最近はアメリカからだいぶ外れてきています(笑)

安心してください。日本は100%BEVにはなりません(笑)

2023-09-12 18:05:48 | EV

タイトルどおりです(笑) 安心してください。日本は100%BEVにはなりません。 ついでに世界も。これをマスコミとか中途半端な評論家とかが勘違いしているからおかしな世論になってしまっています。 日本は「2035年~新車は全部電動車(BEV,PHEV,HEV)にする」としており、ハイブリット車は新車販売もOKです。 下の方に表を付けてます。あたり前ですがそれまでの100%内燃エンジン車も残ります。燃料は合成燃料(e-fuel)でしょうが。<ハイブリット合わせるとむしろ内燃機関搭載車が主力でしょう。下記は、東京電力のHPからですが、2022年の電動車比率は、
HEV 108万9077台(49.0%) PHEV 3万7772台(1.70%) BEV 3万1592台 (1.42%) おまけ。FCV 848台(0.04%)
電動車は現在でもすでに過半数です。あとは日本車メーカーがこれから競争力(性能、デザイン、価格)のあるBEVを出していけば、日本でも売れるでしょうし、ベストミックス状態で達成です。日本でもBEVのシェアを取れる車は、きっと欧米でも売れる車になるでしょう。新産業(DX投資)育成にもなり、それは国益にもかないます。企業も利益がとれる。まぁ、既に日本の各企業は大投資をしてますがね。以前も記しましたが、残念ながら日本ではマスコミが純EVと電動車の区別がついていなくて、アンチBEV煽りというか、BEV叩きというか、してますよね。先日もyahooトップ3の記事にこんな記事がありました。
【世界中が日本潰し】EV業界に激震!やはりトヨタが正しかったのか?
「ウワー、また欧米のBEV普及策は陰謀論(トヨタ潰し)かよ〜」と思いつつも中身を見ると、やはり、ダメだこりゃ、って内容。プロでしょ?原稿料もらって書いているんでしょ?少し調べれば(その証拠に私も今ネットで検索しただけ(笑))わかりますし。ただこの方、BEVとわざわざ書いていますから、電動車と純EV車の違いが、わかってらっしゃる。ですからここまでくると流石にビュー稼ぎの技と思われます・・・ビュー稼ぎではプロか(笑)
私は何かの立場の回し者ではないので(笑)全部は記しませんが、記事中、違うのでは?と言うところについて記していきます。
↓まずこれ

「内燃機関を持つクルマを完全に排除して、全てのクルマをBEVとすれば、走行中のCO2排出はゼロになる。BEVを走らせるための電力を発電する際や、車両製造段階で生成される大量のCO2には気づかないふり」

このBEVはトータルでは沢山のCo2を出すって話。古い資料から更新されていないのですよね。私は学術論文まで読みこなす程のレベルはないですが、経産省や消防庁や大手企業などのHPくらいは見れます(笑)それでもこの情報は古い情報だったり、比べる対象が恣意的だったりに気づいたりできます。
以前ここに「マツダリポート」と言うことを書きました。


↓そして何よりトヨタさん自体がこんな事言ってます。そして記してます(「トヨタ2022統合リポート」に)
電池・カーボンニュートラルに関する説明会
「まず、改めて、カーボンニュートラルとは、工業製品を例に挙げますと、原料の調達に始まり、つくる、運ぶ、使う、リサイクルして最後は廃棄する、製品のライフサイクル全体を通して発生するCO2をゼロにするということです」
「たとえば我々の試算ではHEV3台のCO2削減効果は、BEV1台とほぼ同等です」
(Chief Technology Officer 前田 昌彦氏)

↓くどい(笑)

「先ほども申した通り、HEV3台分のCO2排出量削減効果がBEV1台分に匹敵するので、これまで販売したHEVは、約550万台のBEVと同等と言えます。今まで作ったHEV用電池の量は、約26万台のBEVに搭載する電池と同じです。つまり、BEV26万台分の電池で550万台分のCO2削減を進めてきたと言えます」
(Chief Technology Officer 前田 昌彦氏)

走行中Co2を出さないBEVとの比較ですので、文脈から言っても、トータルのことを話しています。
でトヨタさんの研究でもトータルでもBEVはもはやハイブリット車よりも環境負荷が少なくなっていることを認めてます。
我々トヨタは(トータルでも環境負荷の少ない)BEVは売れてないけど、HEVをBEVに置き換えて考えると、BEVをこれだけ作ったことに匹敵しますよ!ってドヤ顔なのです(笑)
今や、トヨタはじめT1企業のサプライチェーン上でそれぞれの企業が環境負荷を少なくすることを不断の努力で続けた結果が三倍差となってきているのでしょう。(以前、RBAの記事でトヨタのサステナビリティガイドラインのことを書きましたが)全部読みますと、トヨタさんの全方位は間違っていない。これは事実です。しかし、方位はBEV方面が圧倒的に欠けていた。2027年から反撃開始が正解です。

記事に戻りますが↓この記事のタイトルにある「世界中」は違うのでは?欧州だけですよね?確かに欧州が無謀だったのはそうでしょうね。ただ彼ら彼女らも、それは認めて今は合成燃料はOKにしましたし。これに限らず、ヤフーのニュースのタイトルって虚偽含めてなんでもありなんですよね・・。

「EU連合に加盟する27ヶ国の環境大臣が、「2035年にはEUで100%をBEVにする」という無謀な目標を掲げた。」

↓このBEV普及に関するトヨタ潰しの陰謀論。ホリエモンさん(YouTubeお勧めで出てきた(笑))からあらゆる人が言ってますが、

「これは、トヨタ得意のハイブリッド車やPHEVすら許さない、「露骨なトヨタ外し」を図ったものだ。」

日本では陰謀より、BEV叩きの方が受けがいいのでビュー稼ぎでしょうね。
知らないわけない。
PHEVすら許さない?そうですかね?中国のBYDはトヨタ得意のはずの?PHEVの方が売れてますよ。
陰謀論も、少なくも欧米の「米」の方は2022年でも1年で売れるHEV比率は5%。それでも過去最高だそうです。日本車が売れているのは、日本では売っていないセダンや、デカい日本車です。
欧米の「欧」の方ですが欧州では日本車の存在感はそもそも低いですし、結果的に、BEVにものすごく張り込んだ中国の台頭を許してしまってます。ですから純粋に環境団体の圧力(これも問題ですがね)から来ているんでしょう。20年前ならいざ知らず、今の日本車(ハイブリット車)をどうこうとは眼中になかったと思います。

↓冒頭書いたとおり、これが間違い。
「しかしながら、日本の政府は、「2035年には新車は100%、BEVにする」という強いものに流れに身を任せた判断をしている。」

みんカラではここで書きました。
→PHEV含んでない。これ大事。ヤポンのマスコミは、例えば、英語では「Electrification Vehicle」と「Electric Vehicle」は、はっきり別のものだとしているが、混同して報道していることがしばしば。彼らが、Electrificationと言っているときは、BEVとPHEV、ハイブリットが混ざったりしているので、それで、結局BEVは何台なの?とこれに限らずおかしな記事が多いのでしょう。
世界が日本をいじめているのか?イヤイヤ。↓この表が分かりやすいです。そもそも日本も100%BEVなんて言ってない。2035年はHEVを主流として達成。冒頭のとおり、欧(しかもEV100%はやめた)米も日本も合成燃料(e-fuel)ならOKなので、ICE車は残る。米国はハイブリット未定だけど残したら今5%のが数十パーセント。そんなの日本車勝つ(燃料代は高くなりますがね)に決まっている。電動車推しはそれこそ日本の陰謀論ですよ(笑)
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ハイブリット含めて残った内燃機関車はどうするのか?水素?合成燃料?
PwCのHPからですが、
「現在のe-fuelの生成コストは700円/L程度と推計されますが、そのうち約90%がH₂の調達コストです。H₂を大量かつ安価に調達することがe-fuelの精製コスト低減に直結します。また、再生可能エネルギー由来のH₂を材料としなければe-fuelと定義されないため、再エネを活用した国内H₂製造基盤の確立や装置コストの一層の削減が求められます」

円安や資源高を無視して、仮にリッター300円くらいになっても、そこにまた税金取から500円くらい?でコストはともかう、今乗っている車が無くならないのはひと安心ですね。
テスラ「終わり」の始まり、2035年全面EV化はやはり無理だ
これもひどい。だからテスラも関係ないし、2035年全面EV化はどこの国に対して言ってるんだ。・・長くなるのでもう書きません(笑)
まぁ、しかし、ほぼ(みんな)知らないなら恥ずかしい事でしょうし、嘘ならもっと不味い。バラまいてますから。全員記事削除するか、訂正した方がいいかと。


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