マンションの床の遮音性は、コンクリートのスラブの厚さだけではなく
「遮音等級」で判断する。
LL、LH、L値の関係を理解しておいて下さい!
マンションに暮らしはじめて、真っ先に気になるのは上階から響く音と、
自分自身が階下に音を響かせていないかという上下方向の騒音問題です。
音の伝わり方は、その建物の「つくり」によってかなりの差が生じます。
できるだけ音漏れのしない住まいを誰しも求めると思いますが、どこでそれを
見極めればよいのでしょうか。
マンションの遮音性能のカギを握っているのは、「遮音等級」という数値です。
よく、上下階の遮音に関してはスラブ(床のコンクリート)の厚さが重要だと
言われます。そのスラブの厚さが厚いほど遮音性が高くなるといわれていますが
そのスラブには一般スラブやコンクリートのなかに空洞がある中空ボイドスラブ
など様々な種類がありますので、単純にスラブ厚で比較する事はできません。遮音
性能の指標である「遮音等級」で比較する必要があります。
遮音等級には、住戸内で床に軽いものを落としたときや、椅子を移動したときなどに
発生する「軽量衝撃音」(LL)と子供が飛び跳ねたり、重いものを落としたりした時
などに伝わる「重量衝撃音」(LH)の2種類があります。さらに、この2つを
組み合わせた単位に「L値」という単位もあります。
こうした生活騒音がどれくらいあるかを判断するのが、「遮音等級」です。いずれも
数字が小さいほど遮音性能が高くなります。
ここでは、床の遮音性をL値で判断してみましょう。
L値には40、45、50などの数値がありますが、L-45を目安として考えれば
遮音性は合格だと思います。L-45の場合、重量衝撃音LHは、「聞こえるが気にならない
レベル」、軽量衝撃音LLは「サンダル音はかすかに聞こえるレベル」と考えて頂くと
いいでしょう。 なお、L-45の遮音性能水準は「日本建築学会が推奨するこのましい
性能水準」とされ、現在の目標数値でもあります。ちなみに、日本建築学会はL-55を
集合住宅(マンション等)における最低基準としていますが、この基準だと快適な住環境
は望めません。
では、本日も読んで頂きありがとうございます。
「遮音等級」で判断する。
LL、LH、L値の関係を理解しておいて下さい!
マンションに暮らしはじめて、真っ先に気になるのは上階から響く音と、
自分自身が階下に音を響かせていないかという上下方向の騒音問題です。
音の伝わり方は、その建物の「つくり」によってかなりの差が生じます。
できるだけ音漏れのしない住まいを誰しも求めると思いますが、どこでそれを
見極めればよいのでしょうか。
マンションの遮音性能のカギを握っているのは、「遮音等級」という数値です。
よく、上下階の遮音に関してはスラブ(床のコンクリート)の厚さが重要だと
言われます。そのスラブの厚さが厚いほど遮音性が高くなるといわれていますが
そのスラブには一般スラブやコンクリートのなかに空洞がある中空ボイドスラブ
など様々な種類がありますので、単純にスラブ厚で比較する事はできません。遮音
性能の指標である「遮音等級」で比較する必要があります。
遮音等級には、住戸内で床に軽いものを落としたときや、椅子を移動したときなどに
発生する「軽量衝撃音」(LL)と子供が飛び跳ねたり、重いものを落としたりした時
などに伝わる「重量衝撃音」(LH)の2種類があります。さらに、この2つを
組み合わせた単位に「L値」という単位もあります。
こうした生活騒音がどれくらいあるかを判断するのが、「遮音等級」です。いずれも
数字が小さいほど遮音性能が高くなります。
ここでは、床の遮音性をL値で判断してみましょう。
L値には40、45、50などの数値がありますが、L-45を目安として考えれば
遮音性は合格だと思います。L-45の場合、重量衝撃音LHは、「聞こえるが気にならない
レベル」、軽量衝撃音LLは「サンダル音はかすかに聞こえるレベル」と考えて頂くと
いいでしょう。 なお、L-45の遮音性能水準は「日本建築学会が推奨するこのましい
性能水準」とされ、現在の目標数値でもあります。ちなみに、日本建築学会はL-55を
集合住宅(マンション等)における最低基準としていますが、この基準だと快適な住環境
は望めません。
では、本日も読んで頂きありがとうございます。