No.0077「MS-06Z/サイコミュシステム試験用ザク」
H:17.7m/W:60.4t
役職は「平社員」となってました。
第77回「サイコミュシステム試験用ザク」
「サイコミュシステム試験用ザク」は、「サイコミュシステム」を使用する「ジオング」の基本と
なるテスト機として開発された機体で、両腕部に有線ケーブルを含む5連装ビーム砲を装備するこ
とが第一の条件となっていました。しかし、ビーム砲の小型化が進まず、通常タイプのザクの上腕
部に「ジオング」の規格に合わせた巨大な前腕部が装着された特異な形状となっています。また、
高機動戦闘におけるサイコミュの実動データを必要としていたため、「ジオング(完成型)」の基
本フォルムを縮小して各所に大出力のロケットエンジンが設置されています。
3機が試作された本機は、「ビショップ計画」と呼ばれる実験の下、グラナダからムサイ級軽巡洋
艦「レムリア」に搭載され、NT適性の高かったヤハギ=フランジバック少尉(当時)などをテス
トパイロットとしてコレヒドール宙域における稼動試験を受けています。また、本機はF型からの
改修機として試作されていますが、流用されているのはメインフレーム程度で、頭部ユニットを除
けば、「ザク」の印象は薄くなっています。
頭部は後方周回式のモニターカメラに換装されており、頭頂部から後部までの索敵が可能となって
います。また、伝導ケーブルは「ゲルググ」と同じく内装式となっているため、機体の容積は若干
増加しています。上半身にはジェネレーターの容積の増大化とともに推進エンジンが増設されてお
り、左右の胸部に1基ずつ、背部に計3基の推進器が設置されています。しかし、その稼動時間は
約10分間と非常に短く、戦場での使用にあたっては、その能力について疑問視されています。こ
の他、歩行ユニットは降着用の用途しか有しておらず、宇宙空間では不必要であったと思われます。
このため、本機3機のうち2号機を改修する形で誕生した「高機動型ザク」には、脚部の代わりと
してランディングギアが取り付けられています。
その後、本機はア・バオア・クーへと移され、12月31日の攻防戦へと投入されていますが、戦
果についての記録は残されておらず、実戦能力も疑わしかったと言われています。
以上で第77回の講義を終了いたします。
次回の第78回では趣向を変えて「ハイザック・カスタム」についてお話しいたします。
※No.0076は「サイコミュ第2回」は、後日改めて行いたいと思います。
↓面白かったら押してみてね。
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役職は「平社員」となってました。
第77回「サイコミュシステム試験用ザク」
「サイコミュシステム試験用ザク」は、「サイコミュシステム」を使用する「ジオング」の基本と
なるテスト機として開発された機体で、両腕部に有線ケーブルを含む5連装ビーム砲を装備するこ
とが第一の条件となっていました。しかし、ビーム砲の小型化が進まず、通常タイプのザクの上腕
部に「ジオング」の規格に合わせた巨大な前腕部が装着された特異な形状となっています。また、
高機動戦闘におけるサイコミュの実動データを必要としていたため、「ジオング(完成型)」の基
本フォルムを縮小して各所に大出力のロケットエンジンが設置されています。
3機が試作された本機は、「ビショップ計画」と呼ばれる実験の下、グラナダからムサイ級軽巡洋
艦「レムリア」に搭載され、NT適性の高かったヤハギ=フランジバック少尉(当時)などをテス
トパイロットとしてコレヒドール宙域における稼動試験を受けています。また、本機はF型からの
改修機として試作されていますが、流用されているのはメインフレーム程度で、頭部ユニットを除
けば、「ザク」の印象は薄くなっています。
頭部は後方周回式のモニターカメラに換装されており、頭頂部から後部までの索敵が可能となって
います。また、伝導ケーブルは「ゲルググ」と同じく内装式となっているため、機体の容積は若干
増加しています。上半身にはジェネレーターの容積の増大化とともに推進エンジンが増設されてお
り、左右の胸部に1基ずつ、背部に計3基の推進器が設置されています。しかし、その稼動時間は
約10分間と非常に短く、戦場での使用にあたっては、その能力について疑問視されています。こ
の他、歩行ユニットは降着用の用途しか有しておらず、宇宙空間では不必要であったと思われます。
このため、本機3機のうち2号機を改修する形で誕生した「高機動型ザク」には、脚部の代わりと
してランディングギアが取り付けられています。
その後、本機はア・バオア・クーへと移され、12月31日の攻防戦へと投入されていますが、戦
果についての記録は残されておらず、実戦能力も疑わしかったと言われています。
以上で第77回の講義を終了いたします。
次回の第78回では趣向を変えて「ハイザック・カスタム」についてお話しいたします。
※No.0076は「サイコミュ第2回」は、後日改めて行いたいと思います。
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