□風魔の小次郎外伝 飛鳥無明帖
死国の章〈壱ノ巻〉【巡礼】
死国の章〈壱ノ巻〉【巡礼】
飛鳥武蔵は、最愛の妹・絵里奈の死後、妹を供養するため、関東の某寺で、
菩薩像を彫っていましたが、寺の住職に忠告を受けます。
お主の手は、血で汚れておる。倒された数多の怨念がこびり付いておると。
それでは、妹御が余りに不憫だと言われ、武蔵は、住職の助言を受けます。
住職は、四国数カ所を巡り、菩薩像を死門寺に奉納されるが良いと。
それが裏の四国、生門寺、老門寺、病門寺を巡り、死門寺。死国巡礼だと。
住職は、一番目の生門寺の入札を、武蔵に手渡し、死国へ向かわせます。
この和尚は、ギダンという四国黄泉一族の残党のひとりが変装していて、
一族の恨みを果たすべく、四国へと誘い込んだんだそうです。
が、そのギダンも武蔵の攻撃を受け、首魁への報告後に事切れてしまいます。
武蔵は、妹の供養になればと、罠と知りつつ、敢えて出向いたようです。
武蔵は、畑仕事をしている人に、生門寺の場所を訊ねます。
死国四ヶ寺を訪れるからには、生きて戻れぬかも知れないと忠告されます。
武蔵が承知していますと言うと、この道を何処までも真っ直ぐ行きなされと。
この畑仕事をしてる人は、一般の人なのかな?地元では死国有名なのかも?
武蔵は、生門寺行きの霧深い停留所にいると、ボンネットバスが来ます。
女性車掌が現れ、帰り道のない行ったきりですがと、問い掛けます。
武蔵は、承知と短く答え、生門寺行きのボンネットバスに乗り込みます。
武蔵は、後ろから二列目のふたり掛けの席に座り、しばらくすると、
一番後ろのサラリーマンが傘の仕込み刀を抜いたのを合図に、乗客が豹変。
武蔵は、襲い掛かって来る乗客の総てを返り討ちにし、バスを降車します。
女性の車掌は、残党の男性の変装でございました……。
その様子を見て、武蔵の一感が断たれたかと独り言ちる白衣の人影が。
武蔵は、生門寺を訪れ、御札を納めに参ったと、作務衣姿の人物に言うと、
弐ノ寺にも行かれるか?と訊ねられ、無論と答えると、入札を渡されます。
武蔵は、弐ノ寺の老門寺へと向かいます。
次回は、12月19日発売の2025年02月号に掲載予定だそうです。
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