コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

ポーラ専用ドワッジ

2006年05月11日 | MS & MA
No.0098「MS-09G/ポーラ専用ドワッジ」
H:18.2m/W:43.5t
役職は「平社員」でございますね。

第98回「ポーラ専用ドワッジ」
 「ドワッジ」は、陸戦用機「ドム」の最終量産タイプであり、陸戦性能の向上が図られた
機種です。機体は、ホバー・エンジンの稼動時間を延長するため、腰部に燃料タンクが増設
され、水冷式ラジエーターの強化、頭部バルカン砲の増設(計4門)などの他、原型機では
内装されていた動力パイプを肩部外に露出させる形を採用しています。これは、放熱、また
は機体性能の向上を図ったために内装部品が増え、やむなく機体外に配したとも言われてい
ます。これらの改装の結果、陸上での機動力は公国軍、連邦軍の両軍を通じて最高の性能を
誇ったと報告されています。
 完成したG型は、「ドム」からの外観上の変更が少なく、生産数も多いため、広く知られ
ていますが、両肩に大型のブースター(化学燃料式)を増設したH型も少数ながら生産され
ています。このブースターは戦闘時のみに使用を限定していますが、最高速度を20%ほど
向上させ、より砂漠での戦闘を有利にしています。中でも「砂漠のロンメル」の二つ名を持
つロンメル少佐の専用機が特に有名で、彼の率いる部隊が連邦の機甲師団を次々と撃破して
いったという記録も残っています。また、彼の機体は大戦後も連邦軍の資材や、FLN(ア
メリカ民族解放戦線)などの支援を受け、現役で使用され続けていました。これは、ロンメ
ルの申請にも関わらず、H型の配備にはかなりの時間を要したとも言われており、性能もさ
ることながら、念願の機体という幾分かの愛着があったのかも知れません。
 因みに本機の他にも「ドワッジ」の名を冠する機体も存在しており、こちらは「一年戦争」
当時、ジオン公国軍の小惑星基地「ペズン」において進められていた、「ペズン計画」の一
環として開発されています。完成した試作機は、開発拠点の名称に因んで、便宜上「ペズン
・ドワッジ」と呼称されています。恐らく、開発に先んじて「ドム」を原型機とした次期主
力機の名称が「ドワッジ」と決まり、競作という形を採って別拠点で同時期に進められてい
たため、同じ名称を冠する機体が散見されるのではないかと思われます。

以上で98回のお話を終了いたします。
次回99回では「リゲルグ」のお話を予定しております。
コメント (2)
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