コキュートスの記憶

日々の出来事とか戦果(買い物)とか。
主にガンダムを中心にしています。

最期の赤い彗星 part.18

2013年02月26日 | ゲームブック
ようやく今回でエンディングでございます。
緒戦とグラナダでいくつか選択肢を残していますが、
これまでを次週でまとめて終了でございます。

054:
作動可能な生きているバーニアを噴かして突進!
「最後の悪あがきか!シャアっ!」
ヤツはいとも容易く突進してくるわたしを蹴り飛ばした。
・反動でわたしのザクは数十mも吹っ飛び、谷底に突っ込む:134

☆134:
わたしの乗るザクは土煙の中に突っ伏していた。
やがてヤツがガルバルディが最後の一撃を与えんと砂煙を舞い上げ、
着地する。ライフルの銃口がじっとこちらを睨んでいる。
「ララァ…お前の許に行くのか…」
その時、砂の中に埋もれたザクの右手が、何かに当たった。
こ、これは!?ヒートホーク!
砂中の右手をヤツに気づかれぬように少し伸ばす。
間違いなくヒートホークだ。ヒートホークのグリップを掴んでいる。
これは…アクトザク用のヒートホーク!
わたしとの闘いでアクトザクが谷底に落としたヒートホークが、
今この手の中にある。ヤツが止めの一撃を放たんとするっ!
「そろそろ終局だな…シャア!」
・ヒートホークを持って突進する:285
・ヒートホークを投げつける:138
138は既出になるので、285へ進みます。

138:
ヒートホークはブーメランのように回転し、ガルバルディへ。
長い年月が経ったような気がした。目を上げると、さっきと同じように
ガルバルディがライフルを構えて立っていた。唯一違うのはヤツの胸の
ど真ん中にヒートホークが突き刺さっているということだ。勝った…。
・ヒートホークの刃は間違いなくコクピットを貫いている:265

265:
既にヒートホークの刃により、分断されているはずのガルバルディの
コクピットからトワニングの声が…。無線ではない!"思念の声"が!
「愚かだな…シャア。このカ、カラコルム6の至る所に…小型熱核…
爆弾が埋め込まれている。そして…それはわたしの意識が途絶えると、
同時に…」"声"が途切れる。
「大佐!早く、早く逃げて!」別の"思念の声"が!
・ララァ!?:154↑(既出)

285:
砂を巻き上げ、ザクは飛び出す!
「シャアーっ!貴様ぁっ!」
長い年月が経ったような気がした。振り下ろしたヒートホークは、
間違いなくガルバルディのコクピットを分断している。
にも関わらず、真っ二つになったコクピットからトワニングの声が。
無線ではなく、"思念の声"で!
「愚かだな…シャア。このカラコルム6には、至る所に、
小型…熱核爆弾が埋め込まれている。そして、それはわたしの意識が
途絶えると…同時に…。貴様は、ここで…死ぬのだ!シャアーっ!」
"声"が途切れる。
カラコルム6の谷の壁面が次々と砕け、崩壊していく。
埋め込まれた熱核爆弾が爆発しているのだ!
巨大な岩石の豪雨が降り注ぐ!このまま生き埋めだ。
「ダメだ!」
ガルバルディがわたしの乗るザクにがっしりと組みついている!
トワニングの残留思念がそうさせているのか!?
最早一刻の猶予もならない!コクピットを出るしかないのか!?
・体力12以上:281
・体力11以下:203
203はBAD ENDになってしまいます。

203:
あの…遥かな谷の上へ出られるのか!?兎に角ここを出ねば!
わたしはハッチを開け、バーニアを噴かしつつ機外へ。「うっ!?」
ハッチの出口に脚が引っかかって蹌踉ける。
わたしの体は衰弱し切っていた!いや!?トワニングの悪意に満ちた
残留思念がわたしを取り込もうとしているのか!?その通りだった。
「シャア!貴様はここでわたしとともに死ぬのだっ!」
岩石の豪雨がわたしとガルバルディに降り注ぐ!
「ララァーっ!」
カラコルムの谷は、わたしとトワニングを飲み込み…。
わたしの精神は肉体の枷から解き放たれ…ララァの許に…。
(BAD END)

281:
わたしはザクのハッチを開き、外へ!
と同時に岩々の流れが津波となり、2機のモビルスーツを襲う!
その波に飲み込まれまいと、背部のバーニアを全開にして上昇する。
さらに、キグナンから万が一の時のために預かっていた拳銃を撃つ。
下へ、岩々の流れの渦巻く…谷底へ向けて!
その反動の力はわたしの上昇速度を速めた。
ガルバルディもザクもともに岩々に飲み込まれていく。
わたしは空を目指し、遥かな高みを目指して上昇する。
・行く手には満天の星々が煌く:320

320:
やがてわたしは…クレバスを抜けて月の大地を踏み締める。
切り立った断崖越しに谷底を見る…。総ては岩々に飲み込まれていた。
ガルバルディも、ザクも、アクトザクの破片も、黒いザンジバルも…、
そして、カラコルム6さえも。
トワニングはこの地で永遠の眠りに就くのだ。ヤツも-ララァと同じ-
戦争という名の巨大な歴史の歪みが生んだ、哀しきニュータイプだった。
わたしは…谷底に向けて敬礼をする。狂気に取り憑かれさえしなければ、
ヤツはまさに新のジオン軍士官であった。
その時、わたしの頭上の星々を縫い、1隻の戦艦が飛び去っていく。
その艦は…間違いない!ルーニック基地から出港した最後のアクシズ
行きの艦だ!わたしは乗り遅れたのだ!
今やグラナダには連邦軍の艦艇が退去して押し寄せてきているだろう。
もう二度とアクシズに行くチャンスは…ない。しかも今のわたしは、
月の荒野にただひとり。ここから一番近くの都市までは千kmもある。
いかに重力の弱い月面とは言え、そう簡単に辿り着ける距離ではない。
しかもノーマルスーツの酸素触媒は後数時間で尽きてしまう…。
・アサルムの乗組員からジオン軍十字殊勲章のメダルを貰った:195
・貰っていない:085
貰ってないとBAD ENDでございますよ。

085:
しかし、このままここでじっとしていれば、死を待つだけだ…。
月の地平線スレスレに、母なる星、地球が見える。
「美しい…。」
やがてわたしは歩き出す。一番近いルーニック基地まで千km…。
ひょっとしたら…勝ったのはわたしではなく、
トワニングの方だったのかも知れない。
わたしの名は、シャア=アズナブル。かつて赤い彗星と呼ばれた、
ジオン公国軍の…エース。
(BAD END)

195:
わたしは…月の荒野を歩き始めた。無駄とは判っていながらも、
千km先のルーニック基地を目指して。
その時、慣れ親しんだ声が、ヘルメット内の簡易無線機に届く。
到頭耳まで…おかしくなったのか!?既に死んだ人の声を聞くとは…。
・次の瞬間、わたしの頭上に巨大な艦影が:185

185:
アサルム!わたしの頭上に広がる艦影は、アサルムのものだった。
アサルムは無事だったのだ!
「大佐!今から迎えの上陸用ボートを降ろします。それに早く乗って
ください!連邦の戦艦が既にグラナダに集結しつつあります。我々は、
彼らに見つからぬようにアクシズへ行かねばなりません」
アクシズ!彼らはアクシズのことすら知っている。そして、今から月を
離脱し、そこへ向かおうというのだ。
・アサルム艦底部から発進した上陸用ボートが降ろされる:330

330:
数分後、わたしは再びアサルムのブリッジにいた。
あのア・バオア・クー脱出から20時間…。黒いザンジバルとの、
ガッシャとの、ドワッジとの…。そして、トワニングのガルバルディと
戦いを潜り抜け、今、このアサルムに舞い戻ってきたのだ!彼らは、
アサルムの燃料タンクを切り離してリモコンで爆発させ、ザンジバルの
目を眩まして逃げ延びたのだという。そして、艦の応急修理を済ませ、
わたしを追って月へ向かったのだ。だが、グラナダには既に連邦の
艦隊が集結しつつあった。彼らはジオン軍の極秘回線を駆使し、
グラナダ近くの無人観測基地にいたキグナンと連絡を取った。そして、
わたしの行き先、アクシズのことを聞き、ここまでわたしを追って
来てくれたのだった。「見てください、大佐!」
ブリッジオペレーターのひとり、アポリーはわたしがポケットに
しまい込んでいたメダルを受け取ると、その裏側の蓋を外した。
十字殊勲賞にこのような仕掛けがあるなど聞いたことがない。
メダルの裏側には、先頃実用化に成功したばかりの超高出力ビーコン
チップが埋め込まれていた…。これは?
「大佐に説明し忘れたんですがね、このメダルはダミーでして。
大佐の正確な位置が掴めるようにとお預けしておいたんですよ。
御陰で広大なカラコルム6周辺のどこかにいる大佐の確実な位置を
掴むことができた、というわけです」
わたしが大事に持っていたメダルは紛い物で、そして、
その紛い物がわたしを救ってくれた…!
わたしは思わず苦笑した。アポリーもそれに釣られて噴き出す。
やがてその笑いはブリッジ全体にこだまする。何年振りだろう。
こんなに心の底から笑ったのは。
ありがとう!同志たちよ!!
アサルムは月を、地球圏を離れて一路アクシズへ向かう。
わたしはブリッジの窓から月を…地球を見詰めて呟く。
「暫しの別れだ、ララァ。わたしにはまだ行くべきところがある。
やらねばならぬことがある。しかし…いつかわたしは舞い戻ってくる。
この、地球圏へ」
アサルムの行く手には、無限の宇宙の暗闇が横たわっていた。

エピローグへ…。
コメント (2)
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