コキュートスの記憶

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聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 番外編 風の大地[後編]

2020年10月22日 | 星矢
□聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話
 番外編 風の大地[後編]

シジフォスは、亡くなった筈のイリアスが現れ、表情を強張らせます。
イリアスは、肉体としての死は、あの生においての天命を遂げた、
その報せに過ぎず、本来、決して死は、最終的なものではなく、
状態の変化であり、魂の次元の上昇だと、シジフォスたちに話します。
シジフォスは、イリアスの話に懐かしさを感じ、兄と確信します。

シジフォスは、イリアスに取っての死が状態の変化であるならば、
冥王ハーデスの脅威に晒されている聖域に何故戻らないのかと問います。
また、レグルスのことも、ただ眺めていただけだったのかと。
イリアスは、明言を避け、アスミタの考えを訊こうとします。

アスミタは、聖域に来た時から幽かにイリアスの気配を感じていたと。
シジフォスも、それは同じだった筈だとします。
ただ、アスミタは、気配を感じる度に己の未熟さを思っていたとも。
そして、イリアスが眼前にいる今、その本質を見せて貰いたいと、
最大の奥義である天舞宝輪を展開し、周囲の空間を掌握します。

肉体を持たないイリアスが五感を奪うことは、魂を削るのと同意。
アスミタは、五感剥奪の先に何が残るのかと、まずは感覚を剥奪。
イリアスも同じく、アスミタに対し、何者かを問い掛けるように、
燃焼させた小宇宙の獅子の牙で、天舞宝輪の空間を喰い破り、
必殺のライトニングプラズマを放ちます。
アスミタは、この事象は、イリアスの強烈な思考が見せるもので、
自分が信じなければ、実現しないものだとし、意識を深層に巡らせます。

イリアスは、堕落する人間に警鐘を鳴らし、一撃を放とうとすると、
アスミタの小宇宙が周囲に満ち、イリアスの思考の陣を塗り替えます。
瞬間、阿頼耶識の文字が描かれた花弁が舞う処女宮に場面が転換します。

イリアスは、目覚めたアスミタを喜びを以って迎え入れ、
冥界にあっても、悠久の時を見渡す時でも己に迷うことはないとします。
そして、シジフォスにも近く目覚めることになるとも話します。
人間も未成熟であり、何度も間違い、繰り返し学んでいくだろうと。
それがアテナが愛し、我々が守るべきものだと、ふたりに語り掛けます。

イリアスは、わたしは、すべてにいると遺し、その場を去ります。
そして、アスミタは、冥界へ赴くことになります。
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