〈月刊ガンダムエース2023年02月号〉


□機動戦士ムーンガンダム
episode 54
ムーン・ムーンに寄港したアタラント3は、特に利用価値もなく、放置。
リュース少佐の部下、ウーリッヒ曰く、ムーン・ムーンが秘密裏に、
取り引きをしているメディシンの正体がルオ商会ではないかと。
しかし、イリア大尉は、メディシンとアルツトが医療に関する言葉で、
妥当な隠語のように思えるが、その前提が間違っているとすれば……と。
彼女の祖先は、南米コロンビアの生まれで、そこでは、政府よりも強力な
犯罪組織があり、その名をメデジンと呼んでいたと話します。
で、ルオ商会の出自は、アジアなので、南米の組織の可能性を示唆します。
ただ、ルオ商会が動いていることも事実なので、更なる調査を要します。
ミシェルたちは、ミネバの消息を追うため、ガルダ級を手配します。
ガルダ級のクルーは、マフィアのタクシー代わりかよと不満を呈します。
ザク・フリッパー+ド・ダイ改によると、南極開発部会の報告書にある
採掘基地再開の予備調査が始まったばかりとの規模感ではなく、
北東の採掘場では、MSが中隊規模で訓練を重ねていた痕跡も確認。
以上から、ミネバが南極基地にいることは間違いないとの結論に至ります。
ステファニーは、ミシェルが今回の件に絡みたがったことを訝しみます。
ミシェルは、質問されますが、適当な解答で、はぐらかします。
真意は、連邦軍内のNT関連施設を調べ尽くし、ティターンズ傘下の
ニタ研の研究所がネオ・ジオンに落ち延びたという噂を聞き付け、
リタを捜し、ネオ・ジオンの内情をも探ろうとしているみたいです。
ネオ・ジオン側は、「定期便」を避け、訓練を再開します。
彼らが南極にいることは黙認されていて、「定期便」の際に、
隠れることは、「協力者」に対する仁義だと話していました。
ギュネイ准尉は、訓練中にユッタが見せたサイコミュ・ジャックに
挑戦しますが、思うようにはいかず、ペトラ准尉に本物との差だと。
シャア大佐も昔ララァという愛人と共鳴したことがあると言い、
それが本物になる条件なら、私と恋でもしてみる?と、ペトラ准尉。
ギュネイ准尉は、NTは人類の先駆け、原始的な感情に左右されるかと。
が、共鳴が、他者との意識の共有が重要なステップであることは事実とも。
身体検査中のユッタとミネバは交感し、参集する人物たちを観ます。
□機動戦士ガンダム ピューリッツァー ─アムロ・レイは極光の彼方へ─
Report12「セイラ・マス(前編)」
キッカは、セイラに会い、アムロの話を取材します。
セイラは、戦災孤児の救援活動で、ステファニーと知り合ったそうです。
彼女の義妹ミシェルも戦災孤児で、ティターンズ傘下の「施設」から
救出された子供たちを支援するプロジェクトに協力したそうな。
セイラは、ニュータイプは、戦争の道具を示す言葉に成り下がり、
多くの犠牲を生み出したと語り、その一端を担ってしまったという
後悔があったからこそ、キッカと会い、話してみたいと思ったとも。
セイラは、ララァ・スンという名前に聞き覚えがあるかと訊ねます。
キッカは、フラウから話を聞いていたので、知っているようです。
セイラは、ララァ・スンは、紛れもなくニュータイプだったとし、
兄・シャアは、その才能を見抜いた上で、戦争の道具として使ったと。
キッカは、ソロモンの亡霊の戦果を、オスカの証言で聞いていました。
セイラは、彼女が兄、そして、アムロの運命を変えたと語ります。
□機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還
MATERIAL-Y131[GET OVER THE EDGE]
ユーマ機は、シャア機の銃撃からレッド機を庇い、右腕部を損壊。
レッド機は、ヤザン機を足蹴に加速し、シャア機の右腕を斬断します。
ただ、攻撃は浅く、シャア機は、その場を離脱し、態勢を整えます。
ユーマは、イングリッド機を行かせ、ジャコビアス機から武器?を受領。
レッド機とシャア機は、ミナレットの方角へと雪崩れ込んでいきます。
レッドは、ジーメンスに、軌道ではなく、先を読めと援護射撃を要請。
クリストバル機も盾を犠牲にしつつ、シャア機への射撃を行います。
シャア機は、サラミス級を破壊し、その爆風と瓦礫に紛れます。
シャアは、キシリアが自分を撃つために組織したキマイラ…、
彼らに無様を晒す情けない私では、会わせる顔がないなと独り言ちます。
そこへ、レッド機が突入しますが、シャア機は、ギリギリで躱します。
レッドは、見えているのか!?と驚愕します。
シャアは、だと良いのだが、と未だ余裕を見せます。
アイシュワリヤが外部カメラが追っていた目的を見付け出し、
レッド機とシャア機との戦闘を止めて下さいと早急に依頼します。
□機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE & PIECE
第2片 キュクロープスの花嫁(1)
フォント少佐は、アーノルド大佐に宇宙平和の安定のため、結婚を提案。
U.C.0169年──
今回は、首切り王との決戦までの100日間に起きた物語だそうです。
この時期、フォント少佐とアーノルド大佐は、表向き協力態勢だったが、
フォント少佐は、100日後の決戦で、首切り王を完全に倒す気でいて、
アーノルド大佐は、首切り王との自演で、コロニーの人口調整が可能と。
現在、宇宙には、様々な勢力が乱立し、再び乱世に戻りつつあると。
特に、サイド2のネオ・ザンスカールと、
サイド4のネオ・コスモバビロニアが険悪な状態にあるそうです。
でネオ・コスモバビロニアのニル国王が、娘の花婿を決めるため、
モビルスーツ闘技会の開催を宣言したとの情報が舞い込みます。
参加資格は、自由で、広く宇宙から募集するというもの。
アーノルド大佐が娘を娶り、キュクロープスとネオ・コスモバビロニアを
結ぶ強力なラインとして、ネオ・ザンスカールの動きを掣肘できると。
この方法なら1週間程度で、両国の安定が望めるため、首切り王戦に
集中したい自分たちに取って、ベストな選択だと、フォント少佐は熱弁。
フォント少佐は、アーノルド大佐に、ノール・ニル姫の画像を提示します。
セーラームーンのネヘレニアを幼くした感じの女性ぽい。
彼女は、連邦の大学を、16歳で主席卒業した才女で、豊かな黒髪を、
滝のように棚引かせる姿から、黒姫(ノワールプリンセス)と呼ばれる。
ただ、まだ17歳なので、まずは、ご婚約を望まれているそうな。
これを聞き、アーノルド大佐は、もう少しセクシー系が良いとの所感。
このやり取りの中、勢いの余り、フォント少佐は、既婚者だとうっかりと。
ともあれ、あの地域の安定は重要だとし、アーノルド大佐も首肯します。
婚約ならば、相手が気に入らなければ、破棄すればいいと楽観視。
肝心の機体は、クロスボーン・ガンダムX-13ハーフクロスを用意。
X-13は、木星が元々量産目的で、コストダウンを図った機体で、
その製作に携わっていた地球圏の工房が勝手に幾つかを生産し、
売りに出していたそうで、本機は、そのひとつを回収したモノだそう。
フォントは、一体どの位あるんだっ! クロスボーン・ガンダム!と激昂。
フォントは、アーノルド大佐を優勝させるため、黒塗装のファントムで、
別枠から参加し、アーノルド大佐と当たった段階で、負ける手筈とのこと。
んで、ふたりは、当該のコロニーに到着。
闘技会に挑む8人が紹介されます。まず身内とも言うべき、
国から騎士の称号を与えられた、アッシュ・ユウマとトゥー・カーク。
2人は、ネオ・コスモバビロニアの量産機、スレイブ・ニルに搭乗。
隣国のネオ・ザンスカールから、カーラ・レルガモ少佐のブルッケング、
マッケン・ゾー大佐のゾロアットが参加します。レストア機との予想。
キュクロープスからは、フォントのファントム、アーノルドのX-13。
XBは、木星を倒したマザーバンガードの機体で、ネオ・CBでは、
その資金援助を貴族主義者がしていたとして、人気が高いみたい。
一般参加で、サイド2の修行僧ジャワハル・ガーダルのグラ・ディアス。
最後は、サイド5の無敵運送アッシュ・キングのアンカーが参加します。
フォントは、アッシュに参加理由を訊ねると、勧誘予定のジャワハルが、
腕試しで、闘技会に参加してるってことで、追って来たとのこと。
これを聞き、各々思惑のある闘技会の真の目的を疑うようになります。
ややあって。メガネを掛け、ヒールを脱いだ黒姫に出会います。
彼女は、フォントの思惑を見透かすようなことを話し、父の目的を……。
クロスボーン情報局
アーノルド・ジルベスター
□機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE
第16話「ケンの忠告」
ケンの2号機は、攻撃の手を弛めず、タツミの1号機を攻撃し続けます。
タツミ機は、腹部を貫かれ、ライジンストライカーも脱落します。
オーブのタケミカズチ級が外洋訓練航海中。
副官のアマギ一尉は、艦長のトダカ一佐に、大洋州連合との国境線の
ギリギリですが、大丈夫かと訊ねると、政治というヤツだと答えます。
同乗しているウミトが既に手を回したとのことです。
タツミ機が倒され、ジョエルのカラミティは、ミヤビの座乗艦を狙い、
砲撃しますが、ケン機が銃身を跳ね上げ、照準をずらします。
ケンは、ジョエルに、そこまでする必要はないと通信を入れます。
ジョエルは、情が湧いたかね?と訊ねると、軍艦が近付いていると通信。
ジョエルは、止むを得ないとし、部下たちに撤退を指示します。
ジョエルは、ケンの2号機にヴァレ機を任せ、撤退を始めます。
ヴァレは、機体の両腕がないと言いますが、ジョエルは、頑張れとだけ。
で、ヴァレ機は、何とかケンの2号機に飛び乗り、全機撤退します。
ミヤビは、一連の出来事に対し、項垂れます……。
□機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy
第11話 アルマの選択(1)
アルマ少尉は、戦闘の悪夢に魘され、隊長の辞退を申し出ます。
キリー少佐は、強さだけが隊長の条件ではないと説明しますが、
弱い隊長では、生き残ることができないと頑ななアルマ少尉に対し、
ミア技術少尉に暫く任せるとし、その間に今一度考えて欲しいと。
ミア技術少尉のドム・ノーミーデスが完成し、アルマ少尉きのみ。
ヘレナ曹長は、アルマ少尉が本当の気持ちを見せ始めていると理解を示す。
ノイジー・フェアリー隊は、北米キャリフォルニア基地への攻撃があり、
展開している一部を奇襲し、出足を挫き、時間を稼ぐ作戦に当たります。
彼女たちは、歩哨の陸ガン1、陸ジム1、ジム・キャノン1を発見し、
アルマ少尉とヘレナ曹長が前衛で、ミア技術少尉が後方支援で攻撃開始。
ミア技術少尉は、スコープを使うのに邪魔なので、コンタクトに換装。
先ず、ノーミーデスの砲撃で混乱させ、イフリート・イェーガーで射撃。
アルマ少尉は、攻勢の部隊を見て、自分が隊長でなくても…と考えます。
そこへ、連邦軍のヘビィ・フォーク級が敵増援として登場します。
□機動戦士ガンダムF91 プリクエル
第24話「尖兵たちの出港」
ザビーネ中尉のザムス・ジェスの偽装も終わり、出港準備が始まります。
連邦軍は、6隻程度の艦体移動では、検問や査察は無いそうです。
また、完成区域では、艦体が管制されると思われるが、
総てがコンピューター任せだそうで、武器を隠せば、安心だそうです。
ドレル大尉のザムス・ギリも、艦長の娘ユウリ・シモンズに伴われ、
マイッツァー総帥も座乗し、出港準備が整います。
ドレル大尉は、父のカロッゾの感情が読めないと不信を吐露しますが、
総帥は、我が子が可愛くない親などいないと説きます。
ただ、総帥もカロッゾの心中に対し、不穏な気配も感じているようです。
そのカロッゾが座乗するザムス・ガルも準備が整い、出港します。
何れの艦体にも貼ってあるBLACK BIRD CO.は、企業名なのかな??
カロッゾは、回線を開かせ、総司令として、全艦に演説を行います。
演説と共に、クロスボーン・バンガードの6隻の艦体が進攻します。
□機動戦士ガンダムNT
第44話『エピローグ』─ボクト キミト─
ボナヴェント会長の邸宅は、区画一帯の電源消失で、通報が遅れ、全焼。
生存者は、会長の腹心と、彼が助けたティートの2名のみでした。
コロニー貨物船労働協会は、暫時的措置で、連邦政府の管轄下に入り、
最終的に解体され、連邦政府主導による立て直しが図られるようです。
ティートの担当医は、ティートと面識のある青年との会話で、
ティートは、ラソイオが今際の際に渡した、ドッグタグを握り締め、
自分は、ゾルタン・アッカネンだと名乗っている、と話します。
第一に現着した消防士の証言によると、屋敷の住人の遺体の他に、
身元不明の完全武装状態の男たちの遺体が発見されたそうで、
屋敷内で、連邦政府の極秘任務が行われていたらしいとも話します。
聞いていた青年は、屋敷の住人は、火災ではなく、寧ろ火災自体が……と。
医師は、遺体の中には、重婚や類する痕跡があったが、箝口令が敷かれ、
現場検証も現在は、連邦政府主導で、コロニー側は、締め出されていると。
遺体は、何れも病院関連にも警察施設にも搬送されておらず、
連邦から派遣された、火災事故調査委員会の真の目的も隠蔽工作だと。
青年は、これを聞き、連邦政府に対し、憤りを顕わにします。
また、医師は、この出来事で、精神的な負担が計り知れないとも話します。
青年は、ティートは、元々不思議な力があったと話し、鋭い勘……、
予知能力に似た感じのモノを持っていたようでと、屋敷での事故を予兆し、
助けられたことや、イマジナリーフレンドのことを医師に話します。
で、ここまで話しておいて、医師は、青年にティートとの関係を聞きます。
青年は、ティートは、父親の知り合いの息子で、屋敷で時々会っていたと。
そして、自分は、バハロ議員の息子で、モナハンだと名乗ります。
ティートは、ラソイオの面影がある仮面を着けたイマジナリーフレンドに
ボクにはもう、キミしかトモダチが……イナインダ……と話し掛けます。
宇宙世紀0097年に戻りまして。
モナハン外務大臣に、ゼネラル・レビルとの交戦が始まったとの報せが。
数々の命令違反とコロニー内での戦闘行為、ヘリウム3備蓄基地への攻撃、
ここまでだ……、ここまでだよ、ティート坊ちゃん……と独り言ちます。
ゾルタン大尉は、コクピットで、父親とブライアーの弱さに涙します。
そして、ビアギッテ曹長を呼び寄せ、何かを言い掛け、止めます。
言葉の代わりに、ヤツラを残らず始末する、一匹残らず跡形もなくだと。
□機動戦士ガンダムF90 ファステスト・フォーミュラ
#37「砕けた夢の欠片を追って」
リベラ大尉は、少尉時代に、アクシズの降下を間近で体験していて、
その恐怖の光景は、現在でも悪夢として、彼の心を侵食しているみたい。
悪夢に起こされ、何者かが機密情報にアクセスしていることを知ります。
オールズモビルの蹴撃から1週間後。
カムナ准将の妻のエレンが亡くなり、息子のシュンが出奔することに。
ディル少尉が出会ったとされるユーリーの映像は、悉くが改竄され、
ボリノーク・サマーンによるモノだとされます。
また、データベースにも侵入を試みるも、撃退されたと。
ただ、ミズマは、件の機体が連邦政府を乗っ取る目的で開発され、
足跡そのモノを隠蔽できるとし、撃退されたことに疑問を呈します。
で、MSA-0120に行き当たり、この機体を追えば、ユーリーに至ると。
ヴェロニカ中尉は、艦内から機密情報に不正アクセスを試みます。
U.C.0111年4月、第5世代兵器搭載試験型RGM-109II(後のRGM-111X)の
ムーバブル・フレームをベースに開発されたとされるのがMSA-0120。
その技術素体は、U.C.0110年に開発された、RX-110となっている、と。
見張りに就いていたアーサー少尉は、ガブスレイではなく?と訊ねると、
ヴェロニカ中尉は、恐らくは予算取りのダミーだろうと答えています。
そのコンソールの画面には、ゾーリン・ソールが映っていました。
で、0120の1号機は、事故で失われ、F90とのコンペで負けた2号機は、
RGM-111開発のため、月面グラナダにあるそうな。
シルエットフォーミュラ計画に際し、6機が増産、月面フォン・ブラウンと
地球に、詳細な所在は判然としないものの、各2機ずつが搬入されていて、
問題となる残りの2機(7、8号機)は、ルナツーに輸送されていますが、
その最中にテロリストの攻撃を受け、所在不明になっているとか。
アーサー少尉は、ヤバいブツをその筋に譲渡する何時もの遣り口だと。
その輸送船には、ラウ副社長(当時)が乗り合わせていて、対外的には、
デブリとの衝突と発表され、連邦とAEの間で、相当問題になったらしい。
また、タブー破りのサイコフレームが積まれていたとの疑いも……。
副社長は、シルエットフォーミュラ計画に反対だったらしい。
ヴェロニカ中尉たちは、噂に聞くシークレットフォーミュラ計画にも至り、
警備隊が到着する前に、MSを拝借し、何とか館外へと脱出を図ります。
リベラ大尉に、カラス先生が定時連絡の時間だと連絡が入ります。
手伝いましょうかというカラス先生の言葉を、リベラ大尉は、断ります。
ヴェロニカ中尉たちは、彼女がMSレーサーをしていた頃の伝手を頼り、
合流地点で待っていると、リベラ大尉のEWACジェガンがSFSで参上し、
ゼータのハイパー・メガ・ランチャーを乱射しながら距離を縮めます。
ヴェロニカ中尉は、重圧を感じ、手練れのリベラ大尉に驚愕します。
リベラ大尉は、HMLを放ち、ヴェロニカ大尉の回避を予測し、肉迫。
リベラ大尉機は、蹴撃を繰り出し、距離を取るヴェロニカ中尉機を狙撃。
ニュータイプに、それも女なんかに世界なんて変えられるかと勝利を確信。
しかし、光弾がリベラ大尉機を直撃し、左腕部を丸ごと破壊します。
新手のパイロットは、ニュータイプは、世界を変えられないかも知れない、
けれど、女は命を生み出し、宇宙だって生まれ変わらせることができると。
ヴェロニカ中尉は、新手の0120を見て、ツインアイの1号機だと推測。
0120は、開放型銃身のメガ・ビーム・ライフルを携行していました。
リベラ大尉は、ヴェロニカ中尉の背後に、ラウ副社長派がいるとして、
それを焙り出せば、自身の手柄になるとし、ダミーを撒き、撤退します。
0120の方も、ファステスト・フォーミュラ隊が駆け付けたため、
ヴェロニカ中尉たちの機体を曳航しつつ、メガブーストで離脱します。
ディル少尉は、あの0120から禍々しさを感じなかったと独り言ちます。
□機動戦士ガンダム0083 REBELLION
軌道艦隊は、鶴翼陣形を敷き、核ミサイルによる飽和攻撃を予定。
ミラー少佐は、このコロニー落としが成功しないことは判っている筈で、
ネオ・デラーズ・フリートの狙いが他にあると考えます。
このコロニーを本気で地球へ墜とすつもりかとファルが訊ねると、
ギスケル大尉は、地球ではなく、月面グラナダを狙っていると答えます。
ファルは、今は連邦の軍事基地ですが、元はジオンの……。
それに、軍属以外にも多くの民間人が住む都市だと抗議しますが、
ギスケル大尉は、そいつらは、連邦に迎合する輩だとし、連邦の機体を
製造する工廠に流れた技術者や研究者の末路なんて気にする必要はないと。
また、ハイザックを指し、ジオンの象徴が降ることが赦されないとも。
大尉は、話を終えると、ファルを内火艇で、サイド3に送り届けろと。
ファルは、兄が利用されているとして、大尉に話をさせてくれと願います。
コロニー内では、クゥエルがほぼ鎮圧に成功しますが、停電に紛れ、
カイトのリベリオンがクゥエルに襲い掛かります。
コロニー内の電力供給に異常が確認され、アル・ギザは、出港します。
ファルは、内火艇を奪い、兄カイトがいる戦場に向かいますが、
クゥエルとリック・ドムIIの戦闘に巻き込まれ、内火艇に被弾します。
そこへ、モンシア大尉のハイザックが運良く現れ、彼女を同乗させます。
ファルが広域通信でカイトに呼び掛けていたため、発見できたみたい。
モンシア大尉たちは、コロニーの後部から推進器が迫り出すのを発見。
ファル曰く、ブリティッシュ作戦の再攻撃を想定し、父が作ったとのこと。
この仕組みが独立戦争の遺産で、公表できずにいたと自分を責めます。
で、どうにかするためには、ファルが内部から操作する必要があると。
カイトのリベリオンもコロニー内にいるとして、モンシア大尉たちも突入。
□機動戦史ガンダム武頼
第弐拾玖話
虎鉄は、辺津鏡により、封じられていた記憶が甦ります。
その記憶により、天炉藩の事件が自分が招いたことではないかと悔恨。
黒星と白星は、それ以外に方法が無かったと虎鉄の責任ではないとしますが、
虎鉄は、自責の念に囚われ、屋敷から姿を消してしまいます。
虎鉄湖水に身を浮かべ、頑駄無のために造られた存在なのに、
四天王に敗れ、武頼も制御できずにいる自らの力の無さを自嘲します。
虎鉄は、思慮にふける余り、湖水に沈んで行きます……。
虎鉄を捜していた千夜がその姿を見付け、湖水に飛び込み、虎鉄を救助。
千夜は、意気消沈していた虎鉄に檄を飛ばし、一応の回復を見ます。
そこへ、千夜の鍵に反応し、湖底から鉄鬼が現れます。
両人の窮地に、白星が鉄機獣の狛犬と獅子を喚び、鉄鬼と対峙します。
また、千里も現れ、炎心が託した、刀を虎鉄に手渡します。
虎鉄が刀を抜くと、刀自身が所有者を認識し、流星刀へと変化します。
同じ頃、鱗状の外装が剥がれ落ち、蛹状態だった武頼が覚醒を始めます。
千里は、頑駄無が無ければ、戦えないとは、如月流の名折れだとし、
鉄鬼を斬り伏せて見せろ、できなければ破門だと、虎鉄に発破を掛けます。
虎鉄は、流星刀を構え、鉄鬼の頭部を真っ二つに斬り伏せます。
アマツレイは、GUNDAMが頑駄無を討つその時が楽しみだとし、
百機夜行が、我らが甕星が輝きを取り戻す最後の祭だと独り言ちます。
虎鉄は、武頼の改修と同じく、千里の元で、再修行を行うようです。