□機動戦士ガンダム サンダーボルト
第188話 収斂(7)
第188話 収斂(7)
ビグ・ザムの核パルス・エンジンは、依然として健在で、
ソーラ・レイの砲口もアナハイム社を狙う角度へと徐々に移動しつつあります。
モニカ大佐は、現時点でのソーラ・レイの最大射程エリアの表示を指示。
コンペイ島付近を詳細に表示させると、ジオングとガンダムが交戦中。
メグ艦長は、双方がIフィールドを展開し、動いていないことに怪訝な表情。
モニカ大佐は、ニュータイプ同士の戦闘は、私たちには理解できない領域だと。
だからこそ、不確かな危険因子は、総て連邦の管理下に置かなければ……、
人類存亡に関わる危険な存在なら尚更だとし、出来ないなら抹殺が有効手段と。
レヴァン・フウとダリル・ローレンツのふたりだけは何としても……!!
ホットロッド部隊と南洋同盟のMS部隊は、消耗戦の様相を呈します。
ビリー少尉のタコザクは、ビアンカ少尉たちトラスト部隊に追い付きます。
タコザクのオールレンジ攻撃により、デント少尉機が右腕と左脚に被弾し、
機体そのものも被害を受け、コア・ファイターで脱出します。
デント少尉機とアリシア曹長機がタコザクと対峙し、ビアンカ少尉機を
先に行かせようとしますが、ビアンカ少尉は、共にタコザクを迎撃します。
南洋同盟は、管制室を占拠しますが、サヘル技師長が銃撃を受けながらも、
ソーラ・レイの発射ボタンを押し、自動シークエンスが開始されます。
また、この指示は、中断できないとのアナウンスが流れます。
南洋同盟側は、何とか発射のシークエンスを制止しようと足掻きます。
ビーハイヴIIでも発射へのカウントダウンが共有され、全通信チャンネル、
レーザー通信も無制限に使用し、可能な限り照射範囲からの離脱を警告。
宙域のMS部隊にも通信を受けますが、既に残りは、1分強程の僅かな時間。