コキュートスの記憶

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第34話 冥闘士の器と魂

2024年08月13日 | 星矢
□聖闘士星矢 冥王異伝 ダークウィング
 第34話 冥闘士の器と魂



セイリムは、春風の必殺技クラプトディプラヴィティを受けながらも、
強い小宇宙が揃ったと喜び、また、自らを生贄にサバトが完成すると。
そして、デミウルゴス様の望む新たな世界が……と言葉を遺します。
彼女が消滅した後には、VIIIと表記されたカードが顕現し、消失します。

夜姫は、一瞬顕現したカードと、サバトという言葉に付いて考えます。
見事な戦いだったと、春風を労うと、春風は、恐縮します。
屋上の翔一郎と惣次郎は、結界が消滅し、セイリムの敗北を知ります。
惣次郎は、満身創痍のエウラリアを感じ取り、救護に向かいます。
残された翔一郎の元に、夜姫たちが駆け付け、エステルも合流します。
エステルは、倒れていたルーカスを発見し、生徒手帳を拝借します。
翔一郎は、これまでの経緯を聞き、あの先輩がと驚きを隠せません。
また、翔一郎は、天貴星がルーカスではなく、ミーノスであることに
違和感を感じ、質問すると、夜姫が先代、或いは別時空の冥闘士だと。
翔一郎は、自分の冥衣にもと、かつての自らの狂暴性を思い返します。
春風も、自分たちの冥衣には、魂の小宇宙の記憶が宿っているのだと。
シャルロットは、ミーノスの「私の知っている冥王軍ではない」との
言葉を引用し、夜姫や春風の冥衣の記憶説を裏付けます。
夜姫曰く、冥闘士とは本来、器の資格を持つ者たちが、冥衣に宿る
小宇宙の記憶を、その身に受け、心も魂も奪われ、目覚めるものだと。
無限に続く神々の聖戦を、同じ魂の持ち主で、繰り返すことこそ、
本来の冥闘士なのだと、断言します。これは、夜姫がパンドラとして
目覚めた時、冥王や双子神への忠誠心と共に、知識が宿ったんだそうな。
が、今回は、パンドラもアテナも殆ど小宇宙を持っていないため、
そのシステムが巧く働かず、器の意志が半端に残ったままの状態らしい。
また、これを仕組んだのが偽神デミウルゴスなのではないかと。

エステルは、先の聖戦や別時空でも冥闘士は、美女軍団だったのか?と。
春風は、自分の感じた天哭星は、ガシッとしたイケメンの雰囲気だったと。
これを聞き、夜姫は、性別はどうなるのか?と、考え込みます……。
翔一郎は、男性の冥闘士がもう少しいてくれた方が良いなと、独り言ち。
翔一郎は、獰猛な一面は、元のワイバーンの魂の意志かも知れないが、
「彼」も僕も、パンドラを守りたいという強い気持ちは、同じだと思うと。
夜姫は、突然の告白に驚きながらも、今後も引き続き警戒を怠るなと。

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