フラメンコ教室 大阪市住之江区 三重県名張市 『寝ても醒めてもフラメンコ』

フラメンコのこと、日々のささやかな想い、暮らしのことなどを、とりとめもなく綴っています。

後悔

2012-08-30 | 日記
今朝の報道番組で、出生前にダウン症の判別が出来る画期的な血液検査が導入されたと知り、苦い気持ちになった。
私が人生で最も後悔していること・・・それは、妊娠中に羊水検査を受けた事だ。

当時、身近にダウン症の子を持つ家庭があった。赤ちゃんなのに、しょっちゅう手術を受けているのを見聞きしていた。体の弱さも、成長の遅れも、その子によって様々だそうだが、高齢出産に該当していた私にとって、人ごととは思えなかった。そこで検査の事を夫に相談すると、あっさり「受けた方がいい」という返答だった。(きっと私の中では違う答えを期待していたんだと思う。)夫は「だって本当に大変やぞー!!」と、身近な現実の話をした。

検査の日のことは、今でも思い出す。私以外に2人の妊婦がいて、待合室で励ましあった。
3人目を妊娠中という女性は「今回は高齢だから、検査を勧められたの。でももしダウン症って事になっても産むでしょ?知っておいた方が準備できるから。」と明るく話してくれた。もう一人は若い妊婦さんで「超音波で異常が見つかって・・・腸が体の外に出てるの。染色体の検査もした方がいいって言われて・・・。」
お2人の事情に比べたら、何の覚悟もできていない自分が愚かで浅はかに思えた。とにかく怖くて情けなくて、でも赤ちゃんは守りたい!ていう気持ちが渦巻いて・・・、お腹に針を刺す間、看護師さんがずっと手をにぎっていてくれたのを覚えている。

検査の結果が分かるまでの期間は、ホントに辛かったなぁ。夫の親戚が我が家に集まった時「ダウン症だったら堕ろすの?」と詰問され、耐え難い気持ちになった。そしてあの頃は、夫が憎かったー

苦悩の期間が終わったのは、検査結果が分かった時ではなく、子供が生まれてしばらくしてから。
夫がしみじみと「可愛いよなぁ今なら、どんな子が生まれてきても育てられる気がする」と言った。
親になって初めて湧いてくる気持ち。それを知らずして、悩んでも答えが得られない事だったのだ。

ちなみにウチの息子は、片方の足の小指が太い。骨が2本入っているようで、爪もヤバイことになっている。今のところ、さほど問題は無いが、思春期になったら悩むやろなー、きっと。

まだ続く発表会の写真part10

人生を背負った踊り!とは、こういう事を言うのですね。もしかして発表会ではなく、リサイタル?と錯覚するぐらいの濃厚な数分間だった。(レッスン楽しかったね。←私が(笑)ひたすらコンチャ・バルガスの真似したりしてー!)


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