ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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9 THE MUSICAL

2005-05-16 20:48:17 | 舞台関係
MBS劇場 改メ シアターBRAVA! 柿落し公演『9 THE MUSICAL』を見て参りました。

特別に好きな役者さんが出ている訳でも、以前からすごーく見たかった作品でもないこのミュージカルを見に行ったのは、新しい作品はとにかく出会うに限る!というポリシーからである。
しかし、このミュージカルはアタリでした

いつものごとく、「知らないものは知らない」状態で観劇。
簡単なストーリーはこんな感じ。


チャップリンの再来といわれる程の腕を持つ映画監督、グィード・コンティーニ 40才
彼は焦っていた。ここ数年ヒット作に恵まれず、世間の好奇心に晒されていた。
単なるスランプ?才能の枯渇??
次回作を作製しなければいけない日はすぐそこに迫っていた。
そんな折、彼の最大の理解者であり、有能で全てを受け止めてくれる妻が突然口にした言葉。
離婚
グィードは、迫りくる仕事の重圧・妻の理解不能の結論・世間の好奇に晒される日常・・・その果に精神の安定を失う。
現実世界と精神世界を行き来する、グィードの思考。
初めは散文的だった現実世界と精神世界はやがて一つの結論へと導かれていく。
キーワードは『9』
彼の精神を芸術を構築する元となった出来事は、彼が9才の時に起きた。
子供だった彼が「女」を認識した時。
彼は彼の全ての始まり、「ナイン」と出会い、安らぎに到達する。


こんな感じかな?(間違った解釈してたらごめんちゃい)
実に様々なタイプの女性が登場する。その女性達を見ているだけでも楽しい♪
そして生オケは、やはりよい
舞台演出も、水を使った大胆なもの。
背景の3ビーナスの上を流れる筋は水じゃないよな~と思っていたら・・・ホンマもんの水だった。
どんどん舞台に溜っていく水・・・
バシャバシャと水飛沫をあげつつ演じる役者さんも凄かった
ストーリー的には、実は初めの方は訳が解らなかったのだ;ムツカシ過ぎて。でも途中からどんどん面白くなってね、1幕でよく解らなかったグィードの精神の動きがわかったりして、どんどん話に引込まれました。ラストのグィードとリトル・グィードの握手の瞬間は、何故か泣けた。訳は解らないんだけど、とにかく泣けた。
カテコになると、役者さんが素の表情や動きを見せて下さって、ホントに楽しかった。スタンディングで拍手を送られる役者さんは、ちょっぴり照れたように笑いながら手を振ってくれていた

今回の作品で、一番BRABA!だったのは私的には大浦みずきさん
素敵でした、リリアン

時計草

2005-05-16 20:02:44 | ひーの一族(似非プチポエム)
以前は休みの日になると、母と一緒に近所のスパーへ買い物に出かけた。
行き道のお家の前に咲いている、お花を眺めながらのんびり歩く。

この3ヶ月ほどは忙しくて、なかなかその時間が持てない。
最近の休みといえば、予定を入れているので無理矢理休んでいる状態。

そんなある日、ぽっかり仕事に空白時間が出来た。

「夕方から予定はあるけれど、よし、今日は一緒に買い物に出かけよう!」
母の日のプレゼントもまだあげていなかったので、その下見も兼ねて。

陽盛りの時間だったけれど、母を誘ってみる。
日傘を傾けながら買い物に出かける。

行き道にあるお家の壁に、ポッカリお花が咲いていた。
『時計草』
時計のお顔に似たお花。

「花が咲くまで、何の花の草や木だったか忘れてる花が多いね」
なんて話ながら時計草を見ていた。

忘れてても、覚えてても、時間は過ぎていく。
芽吹き、花咲かせ、根に養分を貯え、冬を越す。
時計草はやんわりと優しく、刻の流れを教えてくれたような気がした。


空を見て、星を見て、草花を見て、自分の周りを見ながらゆっくり参ろうではないか。
などと呟いた時計草の顔は、笑っている気がした。