弘川寺と野中寺の記事を書いてませんが^^;(6月に行ったのに!)
とりあえず、記憶に新しい石薬師寺から書きます。
残暑厳しい9月4日。朝は6時台の電車に乗って、ガタタン、ゴトトンと参りましたのは、津。
一番の目的は、横内さんが手掛けられたわらび座の「アトム」を観る事だったんですが。せっかく津まで行くんだから近くの霊場にもお参りしようと、気合いを込めで出立したわけです。
ハイ。行きの電車はごっつ眠かったっす(笑)
鶴橋から近鉄特急に乗り、津で下車。その後、急行に乗り換え伊勢若松へ。更に乗り換えて、平田町まで行きます。
最寄駅からも遠いんだな。タクシーを捕まえて、石薬師寺までは約15分ほど。駅から歩くのはちょっと無理でしたね。ちなみに、駅前のタクシー乗り場には、常にタクシーがいるわけではないようです。流しているタクシーもまばらなので、いざという時はタクシー乗り場に載っているセンターに連絡して、駅前までタクシーを呼ぶ事をお勧め致します。
東海道五十三次にも描かれた石薬師寺は、弘法大師空海が巨石に爪でお薬師様を刻んだのが始まりとされております。それが現在のご本尊様なんです。彫りの浅いレリーフの様な感じらしいです。普段は秘仏となっておりますので、ご開帳されておりません。年末のすす払いの時に開帳してお参りが出来るとの事。
空海と所縁のある嵯峨天皇の勅願寺で、勅願寺になってすぐは菊のご紋を頂く塔頭の沢山ある荘厳なお寺となりました。その後、信長の焼き打ちなど様々な困難にあい、大きかった寺院は5~6分の一の大きさとなって現在に至っているとか。信長って、あっちこっちで焼いちゃてますね。
大きな石に彫られたご本尊様ですから、持ち上げるって事が出来なかったらしい。
なので奈良の大仏さんと同じように、ご本尊様の回りに建物を建てていく・・という方式で作られたお堂です。内陣に入ると「おろ?」っとびっくりな階段があるのです。
石薬師さまの石の大きさは約190cm。蓮の花の上に立っていらっしゃるんですが・・・
そーなんです。普通の内陣の高さからでは仏様を見降ろすという罰当たりな図式になっちゃうんですね。で、内陣に階段を作り低くすることで、ご本尊様の前に来た時にお薬師様とほぼ目線が合う様になっているのです。
素晴らしい智恵ですね。
このお堂、三間堂と言われるお堂なのです。通常三間堂といえば、1間=約180cm、それが三間あるので、約5m40cmの小ぢんまりしたお堂を差します。
しかし石薬師寺の三間堂は、どう見ても5m40では納まりません。これは、1間=180ではなく、柱と柱の間を1間としたのではないかと考えられているのだそう。
柱が4本で、三間って事です。こんな考え方の三間堂は大変珍しいそうですよ。
さてご本尊様に話を戻しましょう。
こちらのお薬師さまは、薬師寺のお薬師さんと同じく薬壺を持っておられません。奈良時代に作られたお薬師様のいくつかには、形が定着していないからか、薬壺を持っていらっしゃらないものも多いとか。石薬師寺さんのお薬師さんもそういった事かもしれませんね。
薬壺を持っていないお薬師さんの場合、たいていどこかに薬壺が描かれているらしいです。石薬師寺さんの場合は、お厨子の屋根の上アタリに描かれているんだって。薬壺を確認しようと背伸びしたら、真言宗なので護摩を焚くため、お堂の天井付近は真っ黒なのです。薬壺も煤の下になって見えなくなっていました。
お薬師さまは来迎印という印を結んでいらっしゃるのですが、この印を結んでいるのは薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来の3如来様だけなんだそう。
この3如来様は非常に密な関係なんだって。
お薬師さんは東方浄土の如来。これは生まれた時、過去を表わすんだそうです。
釈迦如来は真上。これは現在を表すんだそう。
阿弥陀様はみなさんご存知、西方浄土の如来様。滅する時に向かう方角。未来を表しているんだって。
この3如来様がそれぞれ、過去・現在・未来という、この世のすべての時間を守っていらっしゃる。そして印相が同じ・・・もしかすると如来様は変化し続け、一生に寄り添ってくださっているのかもしれません。
石薬師寺では、お堂内のお参りに300円必要です。しかし、希望すればこーいったお寺の縁起から考え方からいろんな事を説明してくださいます。
これが石薬師寺のお坊様に小一時間、オイラが教えていただいた事です。
300円で小一時間のお話が聞けるなんて、なんて素晴らしいんでしょう!
非常に満足し、石薬師寺を後にしたのでありました。
山門から参道へ。素晴らしい小鳥の鳴き声が出迎えてくれました。(なんて小鳥かは解らないけど^^;)
薬師三尊の梵字です。
出来うる限り、内陣でお参りしたいオイラであります(笑)
境内にはお地蔵さまが沢山いらっしゃいました。
釣鐘にも薬師三尊の梵字が!こんなの初めて見た~^^素敵~♪
天皇家勅願の証。どーんと菊のご紋だぁ。
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とりあえず、記憶に新しい石薬師寺から書きます。
残暑厳しい9月4日。朝は6時台の電車に乗って、ガタタン、ゴトトンと参りましたのは、津。
一番の目的は、横内さんが手掛けられたわらび座の「アトム」を観る事だったんですが。せっかく津まで行くんだから近くの霊場にもお参りしようと、気合いを込めで出立したわけです。
ハイ。行きの電車はごっつ眠かったっす(笑)
鶴橋から近鉄特急に乗り、津で下車。その後、急行に乗り換え伊勢若松へ。更に乗り換えて、平田町まで行きます。
最寄駅からも遠いんだな。タクシーを捕まえて、石薬師寺までは約15分ほど。駅から歩くのはちょっと無理でしたね。ちなみに、駅前のタクシー乗り場には、常にタクシーがいるわけではないようです。流しているタクシーもまばらなので、いざという時はタクシー乗り場に載っているセンターに連絡して、駅前までタクシーを呼ぶ事をお勧め致します。
東海道五十三次にも描かれた石薬師寺は、弘法大師空海が巨石に爪でお薬師様を刻んだのが始まりとされております。それが現在のご本尊様なんです。彫りの浅いレリーフの様な感じらしいです。普段は秘仏となっておりますので、ご開帳されておりません。年末のすす払いの時に開帳してお参りが出来るとの事。
空海と所縁のある嵯峨天皇の勅願寺で、勅願寺になってすぐは菊のご紋を頂く塔頭の沢山ある荘厳なお寺となりました。その後、信長の焼き打ちなど様々な困難にあい、大きかった寺院は5~6分の一の大きさとなって現在に至っているとか。信長って、あっちこっちで焼いちゃてますね。
大きな石に彫られたご本尊様ですから、持ち上げるって事が出来なかったらしい。
なので奈良の大仏さんと同じように、ご本尊様の回りに建物を建てていく・・という方式で作られたお堂です。内陣に入ると「おろ?」っとびっくりな階段があるのです。
石薬師さまの石の大きさは約190cm。蓮の花の上に立っていらっしゃるんですが・・・
そーなんです。普通の内陣の高さからでは仏様を見降ろすという罰当たりな図式になっちゃうんですね。で、内陣に階段を作り低くすることで、ご本尊様の前に来た時にお薬師様とほぼ目線が合う様になっているのです。
素晴らしい智恵ですね。
このお堂、三間堂と言われるお堂なのです。通常三間堂といえば、1間=約180cm、それが三間あるので、約5m40cmの小ぢんまりしたお堂を差します。
しかし石薬師寺の三間堂は、どう見ても5m40では納まりません。これは、1間=180ではなく、柱と柱の間を1間としたのではないかと考えられているのだそう。
柱が4本で、三間って事です。こんな考え方の三間堂は大変珍しいそうですよ。
さてご本尊様に話を戻しましょう。
こちらのお薬師さまは、薬師寺のお薬師さんと同じく薬壺を持っておられません。奈良時代に作られたお薬師様のいくつかには、形が定着していないからか、薬壺を持っていらっしゃらないものも多いとか。石薬師寺さんのお薬師さんもそういった事かもしれませんね。
薬壺を持っていないお薬師さんの場合、たいていどこかに薬壺が描かれているらしいです。石薬師寺さんの場合は、お厨子の屋根の上アタリに描かれているんだって。薬壺を確認しようと背伸びしたら、真言宗なので護摩を焚くため、お堂の天井付近は真っ黒なのです。薬壺も煤の下になって見えなくなっていました。
お薬師さまは来迎印という印を結んでいらっしゃるのですが、この印を結んでいるのは薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来の3如来様だけなんだそう。
この3如来様は非常に密な関係なんだって。
お薬師さんは東方浄土の如来。これは生まれた時、過去を表わすんだそうです。
釈迦如来は真上。これは現在を表すんだそう。
阿弥陀様はみなさんご存知、西方浄土の如来様。滅する時に向かう方角。未来を表しているんだって。
この3如来様がそれぞれ、過去・現在・未来という、この世のすべての時間を守っていらっしゃる。そして印相が同じ・・・もしかすると如来様は変化し続け、一生に寄り添ってくださっているのかもしれません。
石薬師寺では、お堂内のお参りに300円必要です。しかし、希望すればこーいったお寺の縁起から考え方からいろんな事を説明してくださいます。
これが石薬師寺のお坊様に小一時間、オイラが教えていただいた事です。
300円で小一時間のお話が聞けるなんて、なんて素晴らしいんでしょう!
非常に満足し、石薬師寺を後にしたのでありました。
山門から参道へ。素晴らしい小鳥の鳴き声が出迎えてくれました。(なんて小鳥かは解らないけど^^;)
薬師三尊の梵字です。
出来うる限り、内陣でお参りしたいオイラであります(笑)
境内にはお地蔵さまが沢山いらっしゃいました。
釣鐘にも薬師三尊の梵字が!こんなの初めて見た~^^素敵~♪
天皇家勅願の証。どーんと菊のご紋だぁ。
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