以前は休みの日になると、母と一緒に近所のスパーへ買い物に出かけた。
行き道のお家の前に咲いている、お花を眺めながらのんびり歩く。
この3ヶ月ほどは忙しくて、なかなかその時間が持てない。
最近の休みといえば、予定を入れているので無理矢理休んでいる状態。
そんなある日、ぽっかり仕事に空白時間が出来た。
「夕方から予定はあるけれど、よし、今日は一緒に買い物に出かけよう!」
母の日のプレゼントもまだあげていなかったので、その下見も兼ねて。
陽盛りの時間だったけれど、母を誘ってみる。
日傘を傾けながら買い物に出かける。
行き道にあるお家の壁に、ポッカリお花が咲いていた。
『時計草』
時計のお顔に似たお花。
「花が咲くまで、何の花の草や木だったか忘れてる花が多いね」
なんて話ながら時計草を見ていた。
忘れてても、覚えてても、時間は過ぎていく。
芽吹き、花咲かせ、根に養分を貯え、冬を越す。
時計草はやんわりと優しく、刻の流れを教えてくれたような気がした。
空を見て、星を見て、草花を見て、自分の周りを見ながらゆっくり参ろうではないか。
などと呟いた時計草の顔は、笑っている気がした。
行き道のお家の前に咲いている、お花を眺めながらのんびり歩く。
この3ヶ月ほどは忙しくて、なかなかその時間が持てない。
最近の休みといえば、予定を入れているので無理矢理休んでいる状態。
そんなある日、ぽっかり仕事に空白時間が出来た。
「夕方から予定はあるけれど、よし、今日は一緒に買い物に出かけよう!」
母の日のプレゼントもまだあげていなかったので、その下見も兼ねて。
陽盛りの時間だったけれど、母を誘ってみる。
日傘を傾けながら買い物に出かける。
行き道にあるお家の壁に、ポッカリお花が咲いていた。
『時計草』
時計のお顔に似たお花。
「花が咲くまで、何の花の草や木だったか忘れてる花が多いね」
なんて話ながら時計草を見ていた。
忘れてても、覚えてても、時間は過ぎていく。
芽吹き、花咲かせ、根に養分を貯え、冬を越す。
時計草はやんわりと優しく、刻の流れを教えてくれたような気がした。
空を見て、星を見て、草花を見て、自分の周りを見ながらゆっくり参ろうではないか。
などと呟いた時計草の顔は、笑っている気がした。