Lee's Diary

ドラマが好き。
お気に入りのドラマの感想をつぶやいています。

龍馬伝 第19回 「攘夷決行」 *感想*

2010-05-09 | 春ドラマ(2010)感想
冒頭で勝(武田鉄矢)が以蔵(佐藤健)に語って聞かせた「大攘夷と小攘夷」の考えを
土佐から出る前の半平太が知っていたら 半平太と土佐勤皇党の運命は変わったのかしら・・・
なぁんてことを考えてしまうくらい 半平太が主役となっていた第19回。
まるで金八先生のように分かりやすく教える この勝の考えは どうやら以蔵の心に響くことは無かったようね。
むやみに人を斬ってはいけないと諭されているそばから 
突然現れる龍馬(福山雅治)に驚き 刀に手をやってしまう以蔵の様子は 
可愛いやら 哀れやら 痛々しいやら 見ていて何だか複雑な思いになってくるわぁ。

ついに攘夷を決行する日が決まったものの 朝廷と幕府の考えは一向に交わることはなく
そこに各藩の動向も絡んできて 先行きの分からぬ混沌とした様子が印象的に描かれていた今回のストーリー。
姑息で矜持のカケラも感じられない一橋慶喜(田中哲司)をはじめとする幕府の行動に
呆れ果てて怒る勝の様子がカッコよかったなぁ。
(こういう役を演じたらピカイチの田中哲司さんもステキね。)

そして こんな混沌とした時代のなか 先の見通しが甘かったとしか言いようのない半平太。
半平太と土佐勤皇党に明るい未来が用意されてはいないことが分かるから
大殿様の出陣命令を今か今かと待ち続ける彼らの様子が哀れでならなかった。
彼らは彼らで 純粋に日本の状況を憂えているのよねぇ。

攘夷の夢が破れ失意の底にいる半平太と龍馬の会話は 今回の最大の見どころね。
ここまできても 殿様の心を読み取ることのできないような半平太。
何故そこまでも大殿様に心酔するのかと 見ていて哀しくなってしまうような半平太に業を煮やした龍馬が 
容堂(近藤正臣)は 東洋を殺した半平太と下士の集まりである土佐勤皇党が嫌いなのだと言うわけだけど
この後に語られた半平太の言葉にはグッときたなぁ。
間違った道を突き進んでいってしまったような半平太だけれど その心は正真正銘の侍なのね。
ひょっとすると 自身に待ち受ける運命を理解しているのではないかとも思われる半平太が
龍馬に向けて言った 「達者でのう。」 という別れの言葉が ただただ哀しかった。 

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龍馬伝 第13回 *感想*
龍馬伝 第14回 *感想*
龍馬伝 第15回 *感想*
龍馬伝 第16回 *感想*
龍馬伝 第17回 *感想*
龍馬伝 第18回 *感想*

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チェイス~国税査察官~  第04回 *感想*

2010-05-09 | 春ドラマ(2010)感想
* 土曜ドラマ チェイス~国税査察官~ 「復讐」 *

ズシンと重くて ドロりと濃い 見応えたっぷりの第4回。
1話のストーリーに たくさんのエピソードがギュッと詰まっていて 今までで一番の見応えじゃあないかしら。

まずは 2回に渡って描かれている春馬(江口洋介)と村雲(ARATA)の会話が印象的ね。
前回から8ヶ月ぶりとなるらしい春馬と村雲の対面では 主導権は村雲が握っているのよねぇ。
そして 前にもまして村雲に心を開いてしまったかのような春馬は
「敵を探し続けていたのかもしれない・・・。」などと 目の前にその憎っき敵がいるとも知らず
自分の内面を村雲に吐露したりと無防備極まりなくって 見ているほうがヒヤヒヤしてしまう。
それにしても 大人の男が二人 面と向かってケーキを食べる図も かなりのインパクトだったなぁ。
村雲さんはスイーツ好きと見た(笑)。 ケーキをひと口頬張り 一瞬見せる素の表情が魅力的ね。

たった一粒の石から 持ち前の驚異的な勘を働かせ 
次第に村雲に対して疑念を抱き始めた春馬が 村雲に電話をかけるシーンでは 
1度目の会話とは反対に 主導権が春馬の手に移っているのが面白い。
村雲を追い詰め始める春馬と 春馬を手中に収めたとほくそ笑む村雲の様子は
物語がいよいよ大きく動きだしていくのだろうなぁと 視聴者の期待を膨らませるシーンとなっていたと思う。
それにしても春馬って 叩いてもホコリひとつ出てこない男なのねぇ。
まあ そんな春馬も銀行のデータベースに無断で入ってしまったりと かなり無茶苦茶な捜査をしているわけだけど。

そして ついに明らかにされた村雲の真の目的と 村雲と檜山会長(中村嘉葎雄)の関係。
核心部分はぼやかしながらも 想像を絶する壮絶な生き方をしてきたことが窺える村雲と
檜山が繰り広げるやり取りは強烈そのもの。
村雲に怯えきっているというのに 村雲を激しく杖で叩きのめす檜山の 底知れぬ恐ろしさや 
そこから見えてくる檜山の傲慢極まりない生き様・・・
檜山から教わった「頓死」という言葉を 弱りきった檜山に容赦なく浴びせかける村雲の激しい憎悪・・・
スッと背筋が冷たくなるような鬼気迫るシーンの数々に引き込まれてしまった。

これだけでも 盛りだくさんだと思うのに 
こんなストーリーの合間に 春馬の上司である新谷(益岡徹)のエピソードや
マネーゲームにのめり込んでゆく鈴子(水野絵梨奈)のエピソードまで入れ込んでくるのだからスゴイ。
カードローンで借金を抱えてしまったという新谷の息子の話を聞いていると
鈴子も同様に 抜き差しならないところまでドップリとハマってしまいそうな予感がするなぁ。
「あたし お母さんの死から立ち直ったよ。」と 誇らしげに言う鈴子の様子は
どう見ても健全な娘には見えないということが哀れでしかたがない。

村雲の正体をついに突き止めた春馬と いよいよ新たなスキームを始動させる村雲の様子とともに
春馬は鈴子を取り戻すことができるのか ますます気になる展開に 次回が待ち遠しくてならない。

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チェイス~国税査察官~  第01回 *感想*
チェイス~国税査察官~  第02回 *感想*
チェイス~国税査察官~  第03回 *感想*

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警部補 矢部謙三 第5話  *感想*

2010-05-08 | 春ドラマ(2010)感想
* 金曜ナイトドラマ 警部補 矢部謙三 「殺人鬼の館!!」 *

やっと 見たかったトリックの世界を見ることができたような気がする第5話。
まずは冒頭に描かれたカルト集団「瞼乃母」の様子で がっちり心を掴まれてしまったわぁ。
トリック第1話の香りがプンプン漂ってくるような雰囲気にワクワク。
毎度毎度の秋葉(池田鉄洋)のナレーションオチも 今回が一番面白かったし
大村課長(魁三太郎)の頭部を指し示す ホワイトボードの赤い矢印も吹き出してしまったし。

何だかとってもいい感じじゃない? と 初っ端から好感触のストーリーは
「小野寺弁護士を偲ぶ会」に舞台を移しても 勢いが衰えることなく展開されていくのよねぇ。
ストーリーのあちらこちらに これでもかっというくらい入れ込まれたネタの数々に も~う お腹一杯。
ジブリ作品を彷彿させる建物の名前に まっしろしろすけ。
録画しておかないと楽しめないネタの入れ方には大満足。一時停止しながらネタを確認するのが幸せの瞬間ねぇ。
今さらぁ?といったカンジが少々漂う矢部(生瀬勝久)のマトリックスネタは 見事なカツラの外れっぷりが最高♪
頭部がモザイクだらけの矢部さんが愛おしくなってきてしまう。

そして山田奈緒子と桂(貫地谷しほり)・桜木(鈴木浩介)の夢の競演。
相変わらずオンボロな上田の車も登場し 
奈緒子の「エッヘッヘヘヘヘ・・」も見られて大満足。
奈緒子のおっとりとしてトボケた雰囲気は やっぱりいいなぁ。

肝心のストーリーの方も 今のところ私には誰が殺人鬼なんだか さっぱり分からないし
お気に入りキャラの片桐(原幹恵)が潜入を開始した「瞼乃母」の方も気になるし
次回の最終回が かなり楽しみになってきた。
エンディングでは石原さんを登場させちゃって(正確には石原のお面をかぶった人物だけど)
最後までスペシャル感たっぷりの今回は これぞスピンオフってカンジで良かったなぁ。

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警部補 矢部謙三 第1話  *感想*
警部補 矢部謙三 第2話  *感想*
警部補 矢部謙三 第3話  *感想*
警部補 矢部謙三 第4話  *感想*

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プロゴルファー花 第5回 *感想*

2010-05-07 | 春ドラマ(2010)感想
* プロゴルファー花 「ジェラシー!恋の恨みはゴルフで晴らす」 * 

いやぁ 面白かったわぁ♪
第2話以降 ちょっと新鮮味が薄れてきている感じがあったのだけど
第1話を見た時のワクワクした感じが甦ってきて嬉しい♪
テンポの感じられるストーリー展開も良かったし
ストーリーのあちこちに しつこいほどに入れられたネタ数々の切れ味もいいし 満足でございます。

リコ(片瀬那奈)とその仲間たちは お取り巻きのお二人も花への突っ込みに積極的に参加しだして
片瀬さんに負けじと汚れ役(というか美味しい役)に果敢に挑戦されるようになってきて 
今まで以上にパワフルな印象が感じられていいわぁ。 

そして どんどんアホらしさに磨きがかかり魅力的になっていく醍醐コーチ(石黒賢)。
今回は醍醐のお説教が2回もあったのよねぇ。
「クララになるんだっ!」には吹き出してしまったなぁ。
「どうやら今のお前には ハイジが必要らしい。」という鋭い分析も冴えていて
今までの醍醐のコーチのお説教の中でも 最高の出来ではないかしら。
「月9気取りか!」という醍醐の喝も良かった(笑)。
会話の中にさりげなく 「ブザー・ビート」の話題を盛り込んでくるアタリも心憎い。
(合宿をチアリーダーたちと一緒に行っちゃうような 浮ついてチャラついた感じ満載の
あのドラマに対する嫌味?)

毎度毎度の取立て屋のコントでは 花(加藤ローサ)の活躍が光っていたわねぇ。
右手を捕まれながらの左手の一発・・・意外性があって良かったなぁ。
鶴田(ムロツヨシ)がお気に入りなので 今回も味のあるつぶやきを見られて大満足。
とどめの一発の 「今更のイッコーのモノマネ、どうや?」 が面白すぎる。
時代遅れのイッコーのモノマネに さすがにフォローできずにうろたえる鶴田の様子が可愛い♪ 

順(井上正大)から可愛らしい告白を受けたというのに あっという間に奈落の底に突き落とされた花。
恋はしばらく封印して プロへの道を突き進んでいくのかしらねぇ。
そうそう ついにコスプレ解禁となった順さま。
このドラマに出演されている役者さん方には これからも思う存分ハメを外してもらいたいなぁ。

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プロゴルファー花 第1回 *感想*
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同窓会~ラブ・アゲイン症候群~  第3話 *感想*

2010-05-07 | 春ドラマ(2010)感想
* 同窓会~ラブ・アゲイン症候群~ 「家族を騙すピクニック」 *

今回も 初っ端から陽子(斉藤由貴)が なんやかんやと引っ掻き回してくれていたのが良かったなぁ。
朋美(黒木瞳)が なかなか自分の気持ちを素直に表に出さず 
45歳にしてもなお 優等生でいい子ちゃんな雰囲気たっぷりなだけに
そんな朋美とは対照的に 何もかもアケスケな態度の陽子の様子は見ていて小気味いい。
大人しく車に乗せてもらってればいいのに 誠一郎(吹越満)に大きな爆弾投げつけちゃうし(笑)。 
そして 思ったコトを何でも口に出しちゃうようでいて 
その内面には色々と抱え込んでいる複雑さ・屈折した感じが とても魅力的なキャラクターだと思う。
それにしても 陽子の家庭の何と複雑なこと・・・。
陽子と夫と愛人の関係は 一体どうなっているのかしらねぇ。
頑なに家に愛人を入れるコトを拒む裏には 真奈(熊田聖亜)の母親という役割への固執も見られるようね。
珍しく感情的になってしまった陽子の様子も見られたし 次回以降も陽子の動向が楽しみ。

今回 ついに杉山に告白めいたコトをしてしまった朋美。
杉山に手を引っ張られるシーンにしても 二人が見つめあうシーンにしても 
正直 見ていても何らトキメキは起こらないのだけど(どうしても冷めた目線で見てしまう・・・。)
「私、今日の思い出だけで3年は生きられる・・・。」という朋美の台詞には拍手!
結婚してからずっと 恋のときめきというものから遠ざかった生きてきた(のだと思う)
主婦の思いが この台詞にリアルに表現されているんじゃないかなぁ。
しかも 杉山との関係がこれ以上進んでしまわないようにブレーキをかける台詞なのかと思いきや
朋美の人生に突然舞い降りてきた「最後の恋」を 思う存分味わうための台詞だというトコロがすごい。
杉山に感じるトキメキ 恋をしているときの高揚感を 少しでも長引かせようと
チビリチビリと味わおうとする朋美の様子は 何だか主婦根性丸出しな感じで可笑しい。

どうやら体調に深刻な問題を抱えているらしい 大久保(三上博史)が 
今回 杉山に対して感情的になる様子を見ることができたのも良かったなぁ。
朋美と陽子に比べると 少々影が薄くなりがちな男性陣。
大久保はシニカルな態度が魅力的だし 陽子との掛け合いや 朋美に抱き続ける思いなど
第1話から それなりの面白さを見せてくれているけれど
いっつも杉山くん一人だけ ズルイくらいカッコいいのが気になるのよねぇ。
息子との関係に多少確執があることは描かれてはいたけれど マイナス面はその点くらいじゃないかしら。
朋美が憧れる男という立場上 あくまで杉山はカッコいい男性でなければならないのかもしれないけれど
朋美の感情を煽るかのように陽子が仕掛ける行動を見ても 気持ちがまる分かりの朋美の態度を見ても
終始クールな杉山くんは な~んか 面白みにかけるのよねぇ。
今後は 男性陣の人間味溢れる様子なども たっぷりと見てみたいなぁ。

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同窓会~ラブ・アゲイン症候群~  第1話 *感想*
同窓会~ラブ・アゲイン症候群~  第2話 *感想*

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Mother 第4話  *感想*

2010-05-06 | 春ドラマ(2010)感想
* Mother 「学校へ行かせたい」 *

う~ん・・・今回のストーリーは 今までに比べるとあまり好きじゃないなぁ。
ストーリーの展開も 想像していた以上に俗っぽいものになってきてしまったような・・・。
というか 展開が早すぎて 今までに感じられたような情緒もあまり感じられないような気がするのだけど・・・。
前日に放送された「八日目の蝉」の最終回がとても良く 
その余韻をまだ引きずっているから こんなふうに感じてしまうのかしら?

色んなコトがいっぺんに 駆け足のようにバタバタと起こったという印象が強い 今回のストーリーのなかで
やはり強烈な印象を受けたのは 自分の顔を自らビンで殴って怪我をさせた奈緒(松雪泰子)ね。
そこまでやるのか・・やることができるのか・・・と 奈緒の行動に圧倒されてしまったわぁ。
常軌を逸した奈緒の行動には 若干気持ちが引いてしまったものの
その前に描かれた葉菜(田中裕子)との会話からは 
奈緒の中で育ち始めた母親としての自覚を しっかりと感じ取ることができたので
継美(芦田愛菜)と共に この地で親子として生き抜いていくという 奈緒の決死の覚悟を見せ付けられた感じね。
頭が良くって 強く逞しいイメージの奈緒らしい行動だったとも言えるのかも。

そして奈緒と同じように 今の生活を守ろうと強い覚悟で嘘を突き通す継美。
藤吉(山本耕史)の執拗な追求に 幼いながらに必死で嘘をつき続ける様子や
役所での面談で 自分が受けてきた虐待の記憶を嘘に交えて話し出そうとする様子など
継美が感じる緊張感や恐怖心は大人の奈緒とは比較にならないほど大きいだろうと思うと
見ていて辛くなってくるシーンだった。

第2話で登場した 「奈緒ちゃん」と書かれた箱の中に入っていた白い紙は 紙飛行機を折った折り紙だったのね。
葉菜が継美に折り紙を教えているシーンをさりげなく入れ 
ああ ついに奈緒が気付いてしまう時が来るのか・・と 視聴者に予感をさせて
ラストシーンへと持っていく展開は とても良かったと思う。

それにしても藤吉の狙いは金だったとは・・・。ジャーナリストとして動いていたわけじゃあなかったのねぇ。
HPの予告によると 次回 奈緒はその脅迫にずいぶん翻弄されてしまうようね。
何だか ますます俗っぽくなっていってしまうのじゃないかと少々不安・・・。

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八日目の蝉  最終回 *感想*

2010-05-05 | 春ドラマ(2010)感想
* 八日目の蝉 「奇跡」 *

いよいよ現代の薫(北乃きい)が動き出した最終回。
まだ若いのに 何もかも諦めきったような 人生に疲れきったような薫の表情は とても印象的。
そして 希和子(檀れい)と別れてからの日々を回想するときに語られる薫の言葉は
そのどれもが痛々しくて 聞いていて辛くなるものだった。
なかでも 「柔らかいと思って触った動物の毛が ゴワゴワだったときのような顔だった。」 という
薫と対面を果たしたときの恵津子(板谷由夏)に対する表現は 強い印象を放っていた。
1歳にもならない子供を夫の愛人に奪われてしまった恵津子の 理性ではコントロールできない生理的な感情と
訳も分からず母(希和子)と引き裂かれ 突如目の前に現れた見知らぬ女に抱きしめられた薫の感情・・・
そんな二人の 表現することが難しい複雑な心の状態を 見事に表している言葉だったと思う。 

「母は私を怖がっていた。」と薫に表現された恵津子の様子も 見ていて辛くなるほど痛々しかった。
薫に愛情が無いわけでは決してなく けれども 受け入れたいのに受け入れられない・・
そんな恵津子のジレンマが しっかりと描かれていたと思う。
第4回・第5回と描かれた まるでファンタジーのような 小豆島での希和子と薫の生活を見続けてきただけに
最終回になって 私まで一気に現実の厳しさに引き戻されたような気持ちにさせられ
小豆島で母と引き裂かれた薫が感じたであろう思いを よりリアルに感じ取ることができたように思う。

決して共感はできないけれど 最終回でも決してブレることのない希和子の描き方にも満足。
裁判で 恵津子たちにかけた最初の言葉が 薫の子育てを経験させてもらったことへの感謝の気持ちだったことや
薫に宛てて書き溜めた手紙を 出所して真っ先に恵津子と薫の住む家に届けに行こうとする様子
そして ラストで見せた衝撃的な希和子の行動と
最後の最後まで 薫とのかりそめの生活の中に留まっているような希和子の様子が印象的。
最終回を見るまでは 希和子にはしっかりと犯した罪を反省してほしいと思いながら見続けてきたのだけれど
最後まで徹底して ぶれずに描かれた希和子の様子からは 
彼女の持つ 深くて 身勝手で 溢れんばかりの母性を見た思いがする。

薫と引き裂かれるときに希和子が叫んだ言葉を やっと知ることができた薫。
「お母さん」とつぶやいて泣く薫の様子には 思わずもらい泣きしてしまった。
最後の薫の行動は 果たして薫は希和子だと認識していたのか いなかったのか
見る人によって受け取り方が違うとは思うのだけど
個人的には 希和子と認識し 希和子と決別したのだと思いたい。
(そうでなくては恵津子があまりにも不憫・・・。 )
自分のアイデンティティさえ見失ってしまいそうになっていた薫が
ようやく知ることのできた希和子の言葉で 自分は確かにここで愛されて生きていた ということを実感し
それと同時に 希和子の犯した罪をしっかりと見つめ 前を向いて進んでいく決意をした瞬間なのだと思う。

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八日目の蝉  第1回 *感想*
八日目の蝉  第2回 *感想*
八日目の蝉  第3回 *感想*
八日目の蝉  第4回 *感想*
八日目の蝉  第5回 *感想*
コメント (2)
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新参者 第3話  *感想*

2010-05-03 | 春ドラマ(2010)感想
* 日曜劇場 新参者 「瀬戸物屋の嫁 東野圭吾vs阿部寛~女の執念」 *

今回の瀬戸物屋のエピソードは 今までの中で一番好き。
老舗の瀬戸物屋の嫁としては あまりにもミスマッチな雰囲気のマキティ(柴本幸)。
そんなマキティに 生前の峯子(原田美枝子)と秘密の交流があることが発覚するのだから
いかにも マキティが怪しそうに見えてしまうし(というか そのように作ってきているし) 
どう見ても姑の鈴江(倍賞美津子)とは相性が悪いようにも見えてしまうわけだけど
こりゃあ絶対 その裏をかいてくる展開なのだろうなぁ ということは十分に予想できるストーリーではあるのよねぇ。
でも ラストで明らかにされた真実は 私の予想を上回るもので 不覚にもホロリときてしまった。
峯子に頼んでこっそり購入したキッチンバサミは きっと姑へのプレゼントなのだろうなぁとは思っていたけれど
マキティが本当にプレゼントしたかったハサミの種類にびっくり。
ただのキッチンバサミじゃあないトコロに 彼女の姑を思う優しさが感じられていい。
瀬戸物屋の嫁として 彼女なりにあれこれと店のことを考えていたというのも意外性があって良かったなぁ。
そして 「サプライズは まだあると思いますよ。」
という加賀(阿部寛)の意味深な発言を皮切りに 明らかとなる鈴江の嫁に対する思い。
加賀が事前に見つけていたパンフレットに隠された秘密を見せられて ウルッとしてしまったわぁ。
「店をやっていくのは あんたなんだからねっ!」という 鈴江がマキティに向けて言う台詞もグッときた。
そうそう 鈴江に語る加賀のウイットに富んだ言葉は なかなか心憎くくって これぞ加賀ワールドといった感じね。

メインの殺害事件の方は今回も大した進展は見られなかったのだけれど
どんどん怪しくなっていく亜美(黒木メイサ)の様子は とっても気になるわねぇ。
「どんな記事になるのか楽しみだ。 お前が何を書いて 何を書かないのか・・な。」
と ラストで亜美に軽いジャブを仕掛ける加賀の様子も 今後の展開を期待させるもので良かったと思う。


・・・と 楽しめるストーリーではあったのだけど 気になったコトを少しだけ・・・。
加賀が登場するシーンで使われる効果音は ちょっとやりすぎじゃあないかしらねぇ。
あそこまでミステリアスな演出をしなくてもいいような気がするのだけれど・・・。
一度気になりだすと (当然のことながら)何だかとっても耳障りな感じがするのよねぇ。
人形町を舞台に繰り広げられる しみじみとした人間模様を 
落ち着いた雰囲気で魅せるスタイルでもいいのに・・などと思ってしまう。 
そして キティグッズを売るお店のシーンと小嶋(木村祐一)のコメディーパート。
なぁんか中途半端というか とってつけた感じというか・・・
まったりした雰囲気になりがちなストーリーにアクセントを付けているということなのだろうけれど
・・・何だか 視聴者の受けを安易に狙っている感じがするのだけどなぁ・・・。  

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龍馬伝 第18回 「海軍を作ろう!」 *感想*

2010-05-03 | 春ドラマ(2010)感想
「海軍を作ろう!」という 何やら無邪気な楽しさが漂ってくるタイトルが とても印象的な第18回。
そんなタイトルの雰囲気どおりの ワクワクするような楽しさを感じるとともに 
歴史が大きく動き出す様子を目の当たりにしたような高揚した気分にもさせられた今回のストーリー。

沢村惣之丞(要潤)と再会し 海軍の訓練生として勝塾に入るよう 沢村に勧める龍馬(福山雅治)。
この時の惣之丞が 頑なに攘夷の思想を貫く者たちを代表しているかのような反応を見せているのが面白い。
その後 勝塾に送られてくる土佐勤皇党の3人と龍馬、長次郎(大泉洋)の対面は
視野が狭まりガチガチになっているような土佐藩士と 自由な空気をまとったような龍馬との対比が印象的ね。
そして 紙の上に浮かべた異国の船を撃破しては 子供のように大喜びをする勝塾の訓練生たちと
勝が目指す志が 当時はいかに受け入れ難いものであったか
といったことが象徴されたようなエピソードは 見ていてとても面白かった。
ゆったり どっしりと構え 若者の成長を待ち続けているような勝麟太郎(武田鉄矢)。
土佐からやって来た藩士が 勝塾で未知の世界を体感する様子と勝の考えとを交互に描き出す演出に
見ていてワクワクしてしまったわぁ。 勝先生ったら器が大きくってステキなのねぇ。

こんな度量の大きな勝を斬ろうと 勝の元に現れる以蔵(佐藤健)のエピソードも良かったなぁ。
佐藤健くんが演じる以蔵が大好きな私としては ついに勝の用心棒を務める日が来たかといった感じ。
地球儀を持ち出して講釈をたれたい勝と それを止めようとする龍馬の掛け合いや
勝と龍馬の勢いに押されてオタオタする以蔵の様子も面白かった。

山内容堂(近藤正臣)との対面を果たすことになった半平太(大森南朋)。
大殿様とのお目見えを許され 浮かれまくる半平太の様子は
普段の半平太が見せる冷静な振る舞いとは あまりにもかけ離れているものだから 
その喜び方が 何やら常軌を逸した異様な様子に見えてくるのが とてもいい。
対面が終わった後に見せた 緊張と喜びで腰砕けになって 
今にも失神してしまいそうな半平太の様子も見応え十分で良かったなぁ。
土佐勤皇党からも勝塾へ入門させるように命ぜられたり 自分の前で龍馬の脱藩を許すと言われたりと
プライドの高い半平太にしたら かなりの屈辱的な仕打ちも受けたはずなのに
そんなことよりも 大殿様に対面した喜びの方が大きいような半平太の様子が哀れ。
純粋なまでに攘夷を目指す半平太の ひとり虚しく空回りしているような様子が印象的だった。

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龍馬伝 第13回 *感想*
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チェイス~国税査察官~  第03回 *感想*

2010-05-01 | 春ドラマ(2010)感想
* 土曜ドラマ チェイス~国税査察官~ 「パーマネント・トラベラー」 *

村雲(ARATA)が春馬(江口洋介)に少しずつ近づく様子から
ジワリジワリとクライマックスに近づいているような予感がしてしまう第3話。

村雲と鈴子(水野絵梨奈)が起こした事故は偶然起きたものだと思っていたけれど
まさかっ この事故までもが村雲の計画だったの? などと思ってしまうくらい 
この春馬との出会いを 巧みに利用しようとする村雲の様子にゾクゾクしてしまったわぁ。
村雲は この事故を春馬親子との初めての出会いだということにしておきたいのに
飛行機事故の葬儀で出会っていることを鈴子に指摘された途端に 思わず村雲の顔が歪む様子が とても印象的。
そのため急遽 村雲も飛行機事故の遺族という設定にして取り繕うわけだけど
後日の春馬との会話でも 嘘が露呈しそうになり またしてもヒヤリと動揺するなど
完璧に見えるのに 意外に詰めが甘いというか ふっと素の表情が出てしまう村雲の様子が とても好き。
第1話で見た村雲は感情を全く表に出さない印象が強かったのだけど
第2話から時々感情の揺れを見せるようになったことで 
冷静沈着 極悪非道な村雲のキャラクターに人間味を感じるようになったことがいい。

それにしても 春馬と村雲のシーンには手に汗握るものがあったなぁ。
優秀な査察官である春馬が まさかペラペラと会ったばかりの他人に情報を漏らすことはないとは思うけど
どこか人の良さそうな春馬だけに 飛行機事故の遺族という痛みを共有できる相手を前にして
何かしらポロリと漏らしてしまいそうな危うさも感じられるから 見ていてハラハラドキドキしてしまう。
ラストでは悪の囁きに狼狽してしまう春馬。
あの春馬のうろたえぶりは まるで村雲の囁きが 春馬の心の奥底に眠る感情を刺激してしまったかのようね。

春馬と村雲の対決と並行するように描かれていくと思われていた 春馬と鈴子のエピソードが
今回から 急速に絡みだしたことも見ていて面白かったなぁ。
鈴子は母の保険金を使って何をしようとしているのか 
鈴子は村雲からどんなアドバイスを受けているのか・・・次回の展開が気になるところね。

そして ついに妊娠した歌織(麻生久美子)。
村雲の指示を忠実に守った彼女が 夫のいる前で村雲に見せる誇らしげな笑みは たまらなく魅力的。
歌織曰く 村雲の頭の中にある もう一つのスキームが成功するかどうかは歌織にかかっているようなので
歌織の存在が村雲の心や行動に大きな影響を与えてしまう というようなエピソードも見てみたいなぁ などと思う。

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チェイス~国税査察官~  第01回 *感想*
チェイス~国税査察官~  第02回 *感想*

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