世にも奇妙な物語 秋の特別編

放送されるたびに　楽しみに見ているこの番組。
毎回　面白いと思うお話と　いまひとつなお話と　妙にツボにハマるお話があるのだけれど
こうやって色んな雰囲気のお話を　一度にたくさん見られるのが　
この番組のステキなところよね～。


検索する女　　出演＊井上真央　ほか

これはいまひとつだったな～。
何でも検索できちゃう携帯サイト（こんなサイトがあったらすごい！！）に依存しすぎて
あらゆるコトを検索しながら生活している女の子っていう設定は　面白かったけど
この女の子だけじゃなく
警察までもが 検索サイトに頼って捜査をしているという展開を含めた
ラストのどんでん返しは　この番組ではよく見るものなんだもの・・・。

　
呪い裁判　　出演＊釈由美子　ほか

これも私のなかでは　いまひとつ・・・。
「呪い裁判」の過程で　被告が憎む相手に呪いをかけるために　その人の髪の毛を使う
と分かった時点で　お話の結末が見えてしまったし・・・。
ホラータッチの映像を使って　あまりにも直接的に視聴者を刺激しようとする演出も
何だか妙に安直な感じがして苦手。


夢の検閲官　　出演＊石坂浩二　紺野まひる

この検閲官たちは彼女（紺野まひる）の頭の中に住んでいるのかしら？
それとも　どこか別世界・別空間の住人？
いずれにしても　彼女の安眠を守るためだけに　
彼らは彼女の人生を見守り続け　常に彼女の夢をコントロールしているのね～。
「歪曲」「すり替え」「変装」「象徴化」といった
様々な検閲テクニックで　悪夢に変化しそうな要因を
試行錯誤を繰り返して　検閲官たちが回避していく様子は　とても面白かった。

この検閲官たちの限られた小さな世界の中にも　退官する時期が存在するのね。
退官年齢なんてものがあるのかしら？　それとも在職期間があるのかな？などと　
想像をめぐらしたくなる面白いお話だった。


自殺者リサイクル法　　出演＊生田斗真　りょう　ほか

前のお話（検索する女）が　後味が悪い結末だったので
このお話は　ミキオ（生田斗真）が自殺を思いとどまり　生きる希望を見出すような　
明るくて前向きな結末になると思っていたのだけれど　こちらも何とも嫌なラスト。
でも　いかにも「世にも奇妙な物語」に出てきそうな雰囲気を持ったお話で
なおかつ新鮮さもあって　不気味で怖くて面白かった。
自ら捨ててしまう命なら　国家のために命を賭けた任務を果たしてから死んでもらう・・・。
あまりの残酷さに　ちょっと心を痛めながらも　なるほど　確かにリサイクルだわ～と　
納得させられたし　引き込まれるように見てしまうお話だった。


理想のスキヤキ　　出演＊伊藤淳史　西村雅彦　岩佐真悠子ほか

今回のなかで　とにかく一番好きなお話♪
伊藤淳史さんの舌足らずな口調は 正直あんまり好きではないのだけれど
スキヤキをこのうえなく愛し　スキヤキに異常なまでのこだわりを持つカズキを
伊藤淳史さんが好演していたと思う。
シオリ（岩佐真悠子）の家庭のスキヤキの作り方に　いちいち挟み込まれる
和樹の心の中での激しい突っ込みは　かなり笑えた～。
スキヤキへの強すぎる愛情から　この縁談が破談になる展開なのだと思いきや
スキヤキのシメに変テコな物体が出てきたあたりから 話は妙な方向へ。
予想もしなかったナンセンスな展開が　かな～りツボ。
あれっていったい何～？　
スキヤキのシメには「うどん」とカズキが思わずつぶやくアタリから
あの物体に何を付けて食べるのか・・というアタリにかけてのカズキの心理状態は　
そこらへんのサスペンスよりスリリングで面白い♪

めでたくシオリと家庭を持つことができ　
スキヤキを食べるのに最適な人数になるように２人の子供にも恵まれたカズキが
あの黒い物体を　こよなく愛するようになっている様子が見られるラストシーンも最高。
「これを入れて１分３０秒。楕円形になりかけたら食べごろ。」
っていう　カズキのウンチクに笑ってしまった～。　　


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