「ここは楽しすぎる。
楽しすぎて手話で話せない場所が辛くなる。」
この純介(笑福亭鶴瓶)の言葉が印象的。
いつも笑顔で明るくて、
耳が聞こえないというハンデを物ともせずに
周囲の人たちとコミュニケーションをとっているように思われた純介。
その純介が見せた胸の内にハッとしたわ。
突如やってくる無音の世界に純介の日常を感じて
純介の言葉が強く心に残ったよ。
幸江(戸田恵子)が語る純介と母親のエピソードや
学生時代のエピソードも効果的。
以前描かれていた静が小学生の頃のエピソードも思い返し
純介の苦悩に思いを巡らしたわ。
静(吉岡里帆)の母が幸江にした頼み事も心に残る。
純介を思う母の気持ちに、静を思う母の気持ち、
純介と静を見守る周囲の人の気持ちを感じたわ。
静と圭一(中島裕翔)のきごちない交際エピソードに、
さくら(木村多江)を慕う純介のエピソードに、
さくらの息子のエピソード、、
これらの絡め方もよく
心に触れるストーリーだったわ。