「俺達はやかましく街を出ていった」という語りがあったけれど、、
本当にやかましかったわ。
凄まじいやかましさだったわ。
正直、あのガチャガチャガチャっとした展開はあんまり好みではなかったのだけど、
子供達が前面に出てきたところは面白みを感じる事ができたよ。
父ちゃんと母ちゃんが出会った場所を大切にする気持ち、、
あの街しか知らないことへの臆する気持ち、、
街を出て行くことの不安や抵抗感、、
子供達が見せるそれらの想いは痛々しい。
生活の場所が変わることの大変さを改めて感じたわ。
半助(池松壮亮)の半ズボンとタツヤ(仲野太賀)のネクタイが心に残る。
賑やかで、煩くて、猥雑で、逞しくて、哀しい、
あの街での生活を忘れたくない人達もいるのだ、、
その事に勇気づけられた想いがする。