岩手県大槌町では生徒の多くは避難所生活をして学校には集まれない。そこで大槌中学校の小野校長や担任教諭が避難所を訪問、即席の卒業式を開いて3年生に卒業証書を手渡し町民らは拍手で祝った。
津波で自宅が被災した田鎖航太君は「卒業式ができないのは残念と思っていたので、とてもうれしい」と笑顔。お母さんも「できれば全員そろった方がいいですが、式が開けるだけでも十分です」と感無量の様子だった。
小野校長は「皆さんが大きな人間になる為の、これ以上の試練はないと思います。困難を乗り越える人になってほしい。またいつかみんなで会いたい」と声を詰まらせながらエールを送ると、すすり泣く卒業生の姿も。
田代奈樹さんは「3年間通った校舎で卒業式ができないのは残念だけど、地域の人達が手作りの式場を準備して祝ってくれて本当にうれしい」と目を潤ませた。
宮城県仙台市沖野中学校の渡辺校長は「地震発生当日、地域の2000人が避難した校舎で一晩を過ごした時、皆さんは様々な場面で活躍してくれた。地域の宝として更なる成長を祈っている」とはなむけの言葉を贈った。
卒業生代表の菊地大暉君は「3年間の学校生活で得た誇りを胸に生きていく。これから進む道には苦難もあるが乗り越えていく私達を見守ってほしい」と決意を述べた。
岩手県大船渡中学校では卒業式の後、避難所となっている体育館で卒業生達が「こんな事があった中でもまたこの町や全体を復興させていこうという思いで合唱を歌いたいと思います」と被災者に“故郷”や“YELL(エール):いきものがかり”の合唱を披露した。
♪…さよならは悲しい言葉じゃない それぞれの夢へと僕らをつなぐエール…♪
力強いリフレインに、お年寄りも涙ぐんで耳を傾け、被災者の大和田恭子さん(67)は「きずなを強くして、それぞれの道へ進んで」と目を細めていた。
「僕は津波で家がありませんが、未来に向かって毎日毎日を大切に生きて頑張ってきたいと思います」
「津波で色々あったけど、こうしてちゃんと卒業式を開いてもらって、感謝したいです」
「福島の原発の人も命がけで僕らの安全を守ろうと頑張って活動しています。そんな人達がいるんだと言う事を信じて僕達もこれから未来へ一人一人進んでいきたいと思います」
南気仙沼小学校では卒業生全員で答辞を述べた。
「今日平成23年3月23日、私たち54名の卒業の日、新しい世界への旅立ちの日です。大勢の方々に祝福され今、手にした卒業証書、大きな喜びと希望でいっぱいです。困難なことがあっても負けずに前を向いて進んでいきます。時には厳しく、時には優しく私たちを導いて下さった先生方いつも温かく見守ってくださり本当にありがとうございました」
テレビから流れる映像の、卒業生達の健気な姿に胸を打たれ、目が潤んだ。
「卒業おめでとう!」
この大震災と津波で多くのものを失ったが、この苦しい経験を積んだ若い人達は、これからの東北や日本を牽引するような人材に育って欲しいと祈ってます。
津波で自宅が被災した田鎖航太君は「卒業式ができないのは残念と思っていたので、とてもうれしい」と笑顔。お母さんも「できれば全員そろった方がいいですが、式が開けるだけでも十分です」と感無量の様子だった。
小野校長は「皆さんが大きな人間になる為の、これ以上の試練はないと思います。困難を乗り越える人になってほしい。またいつかみんなで会いたい」と声を詰まらせながらエールを送ると、すすり泣く卒業生の姿も。
田代奈樹さんは「3年間通った校舎で卒業式ができないのは残念だけど、地域の人達が手作りの式場を準備して祝ってくれて本当にうれしい」と目を潤ませた。
宮城県仙台市沖野中学校の渡辺校長は「地震発生当日、地域の2000人が避難した校舎で一晩を過ごした時、皆さんは様々な場面で活躍してくれた。地域の宝として更なる成長を祈っている」とはなむけの言葉を贈った。
卒業生代表の菊地大暉君は「3年間の学校生活で得た誇りを胸に生きていく。これから進む道には苦難もあるが乗り越えていく私達を見守ってほしい」と決意を述べた。
岩手県大船渡中学校では卒業式の後、避難所となっている体育館で卒業生達が「こんな事があった中でもまたこの町や全体を復興させていこうという思いで合唱を歌いたいと思います」と被災者に“故郷”や“YELL(エール):いきものがかり”の合唱を披露した。
♪…さよならは悲しい言葉じゃない それぞれの夢へと僕らをつなぐエール…♪
力強いリフレインに、お年寄りも涙ぐんで耳を傾け、被災者の大和田恭子さん(67)は「きずなを強くして、それぞれの道へ進んで」と目を細めていた。
「僕は津波で家がありませんが、未来に向かって毎日毎日を大切に生きて頑張ってきたいと思います」
「津波で色々あったけど、こうしてちゃんと卒業式を開いてもらって、感謝したいです」
「福島の原発の人も命がけで僕らの安全を守ろうと頑張って活動しています。そんな人達がいるんだと言う事を信じて僕達もこれから未来へ一人一人進んでいきたいと思います」
南気仙沼小学校では卒業生全員で答辞を述べた。
「今日平成23年3月23日、私たち54名の卒業の日、新しい世界への旅立ちの日です。大勢の方々に祝福され今、手にした卒業証書、大きな喜びと希望でいっぱいです。困難なことがあっても負けずに前を向いて進んでいきます。時には厳しく、時には優しく私たちを導いて下さった先生方いつも温かく見守ってくださり本当にありがとうございました」
テレビから流れる映像の、卒業生達の健気な姿に胸を打たれ、目が潤んだ。
「卒業おめでとう!」
この大震災と津波で多くのものを失ったが、この苦しい経験を積んだ若い人達は、これからの東北や日本を牽引するような人材に育って欲しいと祈ってます。