今秋開始ドラマはこれといった作品が少ない中でとりわけ興味をひいたのが『コタツがない家』である。
主人公・深堀万里江(小池栄子)は、仕事はやり手で社内ではみんなから頼りにされる会社社長。
仕事はバリバリだが、家には廃業寸前の売れない漫画家の夫(吉岡秀隆)とアイドルを夢見るもオーディションで脱落し、進路に迷う息子(作間龍斗)、熟年離婚で一人になった父親(小林薫)が家に転がり込み、3人のダメ男を養うハメに。
毎回、毎回次から次へと問題勃発で万里江の気が休まらないてんやわんやな日々に小さく小さくきらめく幸せを描きだす、 笑って泣けるネオ・ホームコメディー。
男たちが100の大きな失敗をしても小さじ一杯の成長で感動し、小さじ一杯の優しさで涙が溢れ、その度に心の中で高らかに宣言する、「ワタシが食わせる心配するな!」
ダメ男たちを養う肝っ玉母さんぶりの小池栄子が結構いい。ダメ人間っぷりの吉岡秀隆も、親に反発する作間龍斗も、小林薫の堅物親父っぷりも北村一輝の安心感も良い。
万里江は、時にはその温もりに涙しそうになりながら、新しい家族の形を探していく。どんな苦難も持ち前の前向きさで立ち向かう。一昔前の昼ドラみたいで好きだ。
■主な出演者の似顔絵集⇒http://www.ainet21.com/nigaoe.htm
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