筆談ホステス

　今日はMBSドラマの『筆談ホステス』を見た。
　幼少の頃に聴力を失った主人公の里恵(北川景子)が、紆余曲折をしながらも「(ホステスの仕事が)私を認めてくれた」とホステスの世界に入るが厳格な家庭の母親(田中好子)に認められず、家出をして地元のクラブで働いた。そこで筆談での接客術を身につけて、やがて銀座で働くようになりそして日本一のホステスになった。
　そして久しぶりの帰郷、妹思いの兄(福士誠治)の計らいで母親と対面し筆談で意思の疎通をしあうシーンは感動ものだ。
　涙もろい妻は早くから涙を流していたが、私も珍しくこの場面で涙した。それも止まらない。

　妻「どないしたん？ティッシュの山を作って…」
　私「いや、風邪ひいたんかなあ、鼻水が出て…」
　妻「目に涙溜ってるで。今迄もっと悲しい映画やドラマあったけど泣けへんかったのに…」
　私「いや、目に何か入ったんかなあ」
　妻「お母さん亡くなった時も泣けへんかったのに…」
　私「いや、目が痒いねん」

　テレビの母娘がお互いに許しあい抱き合うシーンにまた感動した。

　妻「また、泣いてんのと違うのん？」
　私「いや、今あくびしてん」
　妻「それは涙やで」
　私「歳いったら涙腺が緩むんやなあ」
　妻「血も涙もないと思てたのになあ、アンタは」
　私「自分(妻)は冷酷やけど涙もろいなあ」
　妻「どういう意味やの？」
　私「昔から言うやん。鬼嫁の目にも涙」

　一句：泣きました　感動ドラマに　ティッシュの山

フランス語

　高校の時にフランス語を習ったという女性客J子ちゃんがミニフランス語講座を開いた。

　私　「フランス語でご機嫌いかが？はどない言うのん？」
　J子「コマンタレブー」
　私　「難しいなあ。ほんだら、こんにちわ、は？」
　J子「ボンジュ～ル」
　私　「豚肉の入ったみそ汁は？」
　J子「トンジ～ル」
　私　「すみません、は？」
　J子「パルドン」
　私　「フランスの丼は、パリドン？」
　J子「そんなんは無い！」
　私　「ありがとう、は？」
　J子「メルシー」
　私　「健康にエエのは？」
　J子「ヘルシー。私が言うたのはメルシーやん」
　私　「メイシー(名刺)？ビジネスマンは名刺イルシー」
　J子「ノン。メイシとチガウシー」
　私　「ノンて何や？」
　J子「ノンは、いいえ」
　私　「ほんだら、はい、は？」
　J子「ウィ」
　私　「酔ってる時は？」
　J子「ウィッ！」
　私　「飲みすぎたら？」
　J子「オェッ！・・・もうええって」

　一句：フランス語　酔っ払いの返事　いつもウィッ！

睡眠剤

　今日のお客さんは睡眠剤の常用者だが、最近免疫ができて効きが悪くなってきたとか。妻も時々飲んでいるが私は睡眠剤はほとんど飲まない。

　お客「最近、3錠飲んでも直ぐに寝られへんし、寝ても2時間ぐらいで目が覚めるねん」
　ママ「それは辛いね。私は時々飲んでるけど半錠やわ。3錠も飲んだら1日中寝てるわ」
　私　「俺、3錠飲んだら一生寝てるわ」
　ママ「大げさな」
　私　「話は大きい方がオモロイやろ」
　お客「マスターはいつも話は大きいけど、チンチン小さいなあ」
　私　「小さいて、見たんか」
　ママ「大きいですか？」
　私　「すんません、小さいです」
　お客「ママは知ってるもんなあ」
　私　「俺のんは眠剤を飲まんでも、ずっと寝たままやわ」

　一句：飲む量で　効果異なる　睡眠剤

巫女さん

　今日は初詣の話題が出た。そしてお客さんが気に入った巫女さんのところで縁起物のグッズを買ったとか。

　客A 「巫女さんがべっぴんやったから、縁起物のグッズ、高いのん買(コ)うたわ」
　ママ「鼻の下を伸ばしてもう…」
　私　「巫女さんて、清楚で純潔の乙女て感じやね」
　客A 「巫女さんは神聖やから、処女でないとあかんらしいで」
　ママ「今どき、中学生でも(処女は)いてへんで」
　私　「ほんだら幼稚園児を雇わんなアカンな」
　ママ「若すぎや！」
　客A 「巫女さんは大体ポニーテールやから髪を後ろに引っ張って目が吊り上り気味やなあ」
　ママ「それで愛想悪かったら狐みたいで、狐の神さんになるなあ」
　私　「狐はお稲荷さんや。そんな巫女さんに勧められたら、言いなり(イ・イナリ)になるなあ」
　客A 「家帰って気ぃついたら要らんもんまで買わされてたりして…」
　私　「それやったら狐に騙されたみたいなやア。これがホントのミコみ違いや」

　一句：財布のひも　巫女さん次第で　ゆるみがち

お化粧

　女性客のC子ちゃんは化粧慣れしていない。

　客C 「ママ～、私、お化粧が下手やねん。コツを教えて」
　ママ「C子ちゃんはあまり彫りが深くないので目元中心の化粧でメリハリつけた方がええわ」
　私　「えっ、目に針をつけるんか？」
　ママ「違う、メバリを入れるんや」
　私　「なんや、目に針を入れるんかいな」
　ママ「違う！目に針を入れたら痛いやんか。メバリや」
　私　「あぁ、メバルかいな。メバルは煮つけがおいしいで」
　客C 「そうそう、お酒の肴にもなるしご飯のおかずにもなる…、違うっちゅうねん！」
　ママ「メバリを入れるて、アイラインで目を大きくはっきり見せる事やんか」
　客C 「マスター、チャチャ入れんといてや。ママのアドバイス、分からんようになるやん」
　私　「分からんでもええやん、化粧しても無駄な抵抗や」
　客C 「それって、どういう事！」

　一句：お化粧は　土台で決まる　良し悪し

暗記

　お客さんと当店のカラオケの番付表(http://www.ainet21.com/tig-karaoke.htm)を見ながら、横綱Tさんの話をした。

　私　「今月もTさんが優勝や。スゴイね」
　客A「Tさんのスゴイのは、72歳やのに殆どの曲の歌詞を覚えてるトコや」
　客B「ホンマ、スゴイね。歌詞てなかなか覚えられへんもんなあ」
　私　「俺なんか61歳やのに長年連れ添うた嫁さんの名前、未だに覚えられへんねん」
　客A「ホンマかいな」
　私　「俺、あんまり嫁さんの名前呼べへんねん」
　客B「なんでやの？」
　私　「名前、呼び間違(マチゴ)うたらヤバイやろ」
　客B「そらそうや。特にママ(私の嫁)は怖いから間違えられへんなあ」
　私　「そやから長いコト嫁さんの名前を呼んでないので忘れてん」
　客A「ホンマかいな、ママの名前を暗記出けへんて信じられへんわ」
　私　「それを疑心暗鬼て言うんや」

　一句：老人の　歌詞の暗記に　皆関心

ジョーク好きな客

　昨日は初仕事、正月早々ジョークの好きなお客さんが来た。

　私　「いらっしゃい、明けましておめでとう！」
　お客「締めましてさようなら！」と店の外に出かかった。
　私　「こらこら帰ったらアカンがな。まだ勘定が済んでないで」
　お客「俺、何も飲んでないやん」
　私　「ここはぼったくりバーや。店に入っただけでもお金いるねん」
　お客「コワイ店やなあ、同じお金とられるんやったら席について飲むわ」
　私　「よし、それでエエねん」

　一句：ジョークには　ジョークで返す　大阪人

カード紛失！

　昨日、高島屋から「タカシマヤカードを従業員が食料品売り場のショーケースの下で拾ったので預かっています」との電話があった。
　どうやら昨年の大みそかに高島屋へ行った時に落としたみたいだ。電話を受けるまで知らなかった。呑気なもんだ。
　昨日、受け取りに行ったが日曜日だ。今日の3時過ぎに外出する用事があったので、ついでにカードを持参して念の為に残高を確認に銀行へ行った。
　残高は20万円！「え～っ！」目を疑った。？00万円あるはずが20万円！
　「ウワ～、誰かがおろしてる。どないしよう、嫁はんにバレたらボロクソに言われるわ」
　急いで自宅に通帳を取りに帰った。そして銀行への行きすがら、
　「誰かがお金をおろしてから、百貨店のショーケースの下にほったのかなあ？」
　「正月早々大失態や、今年はエエことないで」
　「もっとカードを大切に扱わんなアカんなあ」
　「仕事上の経費や公共料金の引き落としが出けへんわ、えらいこっちゃ」
　「警察やカード会社への届出の手続きがややこしいなあ」
　「ブログの穴を空けたなかったけど、今日は自分への罰でやめとこ」
　「嫁さんにどない説明しよ」等、心配要素が脳裏を駆け巡った。
　そしてATMに通帳を入れて記帳内容を調べたら？00万円だった。一瞬ホッと胸をなでおろしながらも試しにカードで調べたら20万円。
　「どっちがホンマやろ？」
　インターホンで係員に問い合わせたら、
　「引き落としはこの通帳でもカードは別会社なので残高はその会社の貸付限度額の残高だと思います。通帳に記載されている数字は額面通りに受け取って貰って結構です」
　「あ～、よかった」
　正月早々エエ、勉強になったわ。安堵感とともに疲れがどっと出てきた。今日から初仕事やのに…

　一句：初勉強　カードはちゃんと　管理せよ

'10笑い話

　今日は暇だったので初笑いを提供しようと『笑い話』を考えました。

【形見の品】
　年老いた母親が大事そうにしまっていた手提げ金庫を前に、還暦を迎えた息子に「お前に渡したいモンがある」と一言。
　いつもは母親の事を「おかん」と言っていた息子が、改まって「なんですか、お母さん」と尋ねた。
　「父さんの形見、まだ渡してなかったやろ。私ずっと、かたみ(肩身)狭い思いしてたんよ」
　「今頃？」と息子は15年前に亡くなった父親を思い出した。
　「お前が必要とした時に渡してくれと、父さんから預かってたんや」と手提げ金庫のフタを開けた。
　現金？株券？預金通帳？息子ははやる気持ちを抑えながらも目を輝かせた。
　そして母親が金庫から取り出したのは・・・・・・・・
　入れ歯だった。
　「なんでやねん！なんぼ必要になったから言うてもこんなモン俺の口に合うわけないやろ！」

　後で読み返すと出来はイマイチ。拙い笑い話をブログにアップした私を笑ってください。へんな初笑い…
　
　一句：笑いネタ　イマイチだよと　苦笑い

'10新年会

　今日は夕方から夫婦で妻の姉宅に行った。彼女の家族と義父を含め総勢12名で新年会だ。メインの料理は毎年てっちりだったが今年はしゃぶしゃぶだ。

　義姉「不景気やからしゃぶしゃぶにしたで」
　妻　「皆でワイワイ鍋を囲んで食べれたらなんでもええで」
　義姉「このお肉はちょっと高かってん。どう、おいしいやろ」
　妻　「まだ食べてない！」
　義姉は気が早い。今、鍋にお肉を入れたばかりである。

　義父「商売はどうや、忙しいか？」
　妻　「暇やわ、年々暇になってきてるわ」
　私　「ここへ来る時、タクシーの運転手が言うてたけど無茶苦茶暇になったらしいで」
　妻　「来年どないなるんやろねぇ」
　私　「今年始まったばっかりやで。今年の事も分からんのに来年の予測はつけへんわ」
　妻　「つっ込むなあ。年が変わったばっかりやから間違(マチゴ)うただけやん」
　義姉「今日は風がキツうて寒いね」
　娘婿「俺、寒がりやからジャンパー着て寝るねん」
　私　「ホンマかいな、ほんだらお風呂入る時もか？」
　妻　「それは無いやろ」

　夜9時半過ぎ、家族の新年会は和気あいあいのうちにお開きになった。

　一句：和気あいあい　家族揃って　新年会