コウモリに噛み付く「巨大毒クモ」発見 米テキサス州
吸血鬼といえばドラキュラ、吸血動物といえばコウモリ(チスイコウモリ)のイメージだが、米テキサス州ではなんと、コウモリが巨大なクモに噛みつかれる珍事件があった!
これは今月7日朝、テキサス州南部サンアントニオ近郊のポティートに住むアネット・アラニス・ガジャルド(Annette Alaniz Guajardo)さんが、職場に出勤する際、自宅の軒下にぶらさがる巨大な黒い生き物を見て朝から絶叫した光景だ。
コウモリにしがみつく正体は
注入するのは毒!
クモの体長は、オスは5〜9ミリと小さく、メスはその3倍以上大きくなるというが、アネットさんが見たのはかなり大きなタイプのようだ。
コウモリはその羽根を動かして抵抗することもなく、次第に弱まっていくようだったが、仕事を終えたアネットさんの帰宅時には、全体的にしおれて、たった半日で干しぶどうのように平かびて見えたという。
不思議な形の巣の意味は
翌朝の出勤時には完全にカラカラに乾いた、コウモリの開きが残っていたが、クモは姿を消していた。この画像を見たノースカロライナ州立大学(NCUS)植物病害虫クリックの専門家、マット・ベルトーネさんによると、「キマダラコガネグモは人間には無害だが、アルジトトキシンという毒を持っていて、噛まれるとハチの刺し傷に似た毒性がある」という。
また放射線状に広がる巣の中心に、ジグザグと螺旋状に糸を何本もはりめぐらせるという独特な巣作りをすることで知られ、ここに獲物が巻き込まれると、クモの巣を前後に揺らして逃げられないように固定し、毒を注入して殺すが、こんなに大きな獲物が狩られたのは初めて見たという。