友人が読んでいた本。
ふと私も読みたくなって購入した。
読みはじめは、チョイスを間違えた。と思った。死が近すぎる話で重い。眠れない。
読み続けると、死があるから生への理想が生まれる。誰もが与えられた今生をどう生きるかの話なんだと気づいた。
読み終えると、私の感性が喜んでいるように感じた。美しくしなやかで幸せな話だった。
この『ライオンのおやつ』は主人公である雫33歳が末期癌で最期のときを瀬戸内海にあるライオンの家というホスピスで過ごすという話。
その雫の性格と感性が綺麗すぎる。めちゃくちゃいい子ぢゃないか。彼女の最期のように逝けたらと自分の最期と重ねた人は多いだろう。
瀬戸内海は甘くて爽やかで美しい。そしてライオンな家はありのままでいられる居心地の良い場所だった。出会う方々はそれぞれに個性が強く、魅力というか味があった。それが見えたし聞こえたし感じたし香ったし味わった。
私自身の人生を愛しいと思った。両親、祖父母への感謝がわいてくる。
今読んで良かった。
何度も涙が溢れ止まらなくなった。
星は最高の5つ ★★★★★
20代の頃、阿弥陀堂だよりという映画を観て、その中で癌で亡くなる方の死に様に憧れを抱いた。私が今生を終えるとき死というものを恐れないでいたい、と。その後も今も胸にある。誰もが選べない死に向かっている。ならば生き様は自分が自分として生き、選び、行動し、積み重ねていくものだ。
この本に出会い、また憧れを抱いた。
cocchiy
本屋大賞獲ったら映画化だったのに。。。映画化されて欲しいなと思いました。私のブログはネタバレしませんよ笑 ぜひ、本屋さんへ。ご感想お聞きしたいです(^^)