2ヶ月に一度の母の通院、付き添いは次女である私の担当。
病院へ向かう車の中、待ち時間、ランチの時間、母といろいろな話をする。
新車になってから2回目の乗車。車内はエンヤが流れていて、母は「癒しの音楽やな」と言った。Bluetoothでスマホと車載オーディオが連動しているからスマホ音楽アプリでどんな曲でも聴けると説明すると、「酒と泪と男と女」と言って笑った。亡き父の十八番、我が家ではお馴染みの曲だ。
父は2012年に亡くなるまでの5年間、脳出血の後遺症で寝たきりだった。それでも母はとても父のことを愛している様子だったので、好きだったのか尋ねたら、照れることなくニッコリ頷いた。父と言えば仕事は真面目だったけど酒を飲むと毎回グデングデン。私は酔っ払いの父を嫌った。一方で旬のもの狩が大好きで、筍、蕨、鮎、アサリ、山芋と狩りに行っては近しい方々にお裾分け。人を嫌わないサッパリとしていて、そそと誰かを助ける人。誰かが父のことを「あの人は影で汗が流せる人」と話しているのを聞いて誇らしく思うようになった。
父は不妊だった私に子授けにご利益がある神社に行ってはお守りやお札、お餅を手渡してくれた。トンネルの開通石に子授けのご利益があると知った父と白川郷に行ったこと。
母は次女には次女の父との付き合いがあったのねとしみじみ言った。
母は多血症という病気から脳梗塞になり右半身が不自由。失語症があり言葉がうまく出て来ず焦ったいと本人言うし、そりゃそうだと思うけど、美味しい美味しいとよく食べて、よく笑う母でいてくれるから、私は欲は張らずにいる。
他にもいろいろな話をして、気がついたのは、私は少し傲慢だな…と。気が緩む母との会話で気を遣わず話しているけど、仕事のこと夫婦のこと、もっと大事にしなくちゃいけない。こういう時に口から出る言葉は素そのもの。傲慢な話口調。
母がため息混じりに「耐えることをしなさい」と言った。
こういう一言は効く。
私が最近誰かに対してよく使う言葉。
自己中。
ね、そういうこと、鏡だよ鏡。
相手に耐えさせてるのかも。
さて、もうすぐダンナさんが帰ってくる。
意識して過ごしてみます。
取り留めなく書いてしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
写真は母を迎えに行く途中のもの。冬がすぐそこまで来ています。
cocchiy