人を人と思わず
人を助ける心などとおに無くし
無くした心を探そうともせず
心を無くしたことにすら気がつかず
人を傷つける
心を傷つける
踏み潰す
いけない
私の大切な人を侮辱する
私の大切な人を貶める
許さない
だけど
私が許さなくても
何も変わらない
この怒りは悲しみに変わる
人を助ける心などとおに無くし
無くした心を探そうともせず
心を無くしたことにすら気がつかず
人を傷つける
心を傷つける
踏み潰す
いけない
私の大切な人を侮辱する
私の大切な人を貶める
許さない
だけど
私が許さなくても
何も変わらない
この怒りは悲しみに変わる
実家に行くと、まず手を洗い、父と握手をする。
ばあちゃんにハグをして、仏壇に手を合わせる。
ぢいちゃん。。。
昨年の夏の終わりにぢいちゃんが亡くなって、
実家が少し寂しくなりました。
ぢいはいつも必ず一番風呂。しかも、あっちんちん。
熱くて熱くて、ひどく熱い。
幼い頃ぢいと一緒に入った記憶が一度だけある。
私は洗い場の隅で爪先立ちしてぢいのかけ湯から避難していたっけ。
お祭り狂のぢいちゃん
年に一度の祭りによく連れて行ってもらった。
場違いな黒のベルベットドレスを着た姉妹とぢいがテレビに流れたことがある。
私が五歳くらいだったかなぁ。
寝ころびながらテレビを見ているぢいのそばにいると
足の指でちょっかいをかけてくる
「もう、やめてよ~」常に私たちに嫌がられていた。
仕事熱心だったぢいを毎朝見送るばあの姿は誰が見ても大和撫子だったし、
見送られるぢいは企業戦士だった。
年老いても助けられることを嫌がり出来ることは何でも自分でした。
盗難自転車を警察に届けるのがぢいの趣味。
ゲートボールだって、
自分の調子が“チームの勝敗の鍵を握る”と誇らし顔をしてみせる
野菜作りはぢいちゃんの生きがい。
畑まで少し距離があるから大人用の三輪車に水を積んで運んでた。
ゴーヤ、いっぱい作ってくれたよね。
競艇にすべてを賭けたぢいは帰りのバス代を賭けて当たったことがある。
身体が随分衰弱してからは、いつも、私の名前を呼んでくれたね。
布団をかけて
背中をかいて
飲み物欲しい
そばにいて
手を握って
頭をなでて
胸に手を当てて
私は嬉しかった。
可愛いぢいちゃん、愛しいぢいちゃん
ホントに感謝しています。
幸せな時間をありがとう。
ばあちゃんにハグをして、仏壇に手を合わせる。
ぢいちゃん。。。
昨年の夏の終わりにぢいちゃんが亡くなって、
実家が少し寂しくなりました。
ぢいはいつも必ず一番風呂。しかも、あっちんちん。
熱くて熱くて、ひどく熱い。
幼い頃ぢいと一緒に入った記憶が一度だけある。
私は洗い場の隅で爪先立ちしてぢいのかけ湯から避難していたっけ。
お祭り狂のぢいちゃん
年に一度の祭りによく連れて行ってもらった。
場違いな黒のベルベットドレスを着た姉妹とぢいがテレビに流れたことがある。
私が五歳くらいだったかなぁ。
寝ころびながらテレビを見ているぢいのそばにいると
足の指でちょっかいをかけてくる
「もう、やめてよ~」常に私たちに嫌がられていた。
仕事熱心だったぢいを毎朝見送るばあの姿は誰が見ても大和撫子だったし、
見送られるぢいは企業戦士だった。
年老いても助けられることを嫌がり出来ることは何でも自分でした。
盗難自転車を警察に届けるのがぢいの趣味。
ゲートボールだって、
自分の調子が“チームの勝敗の鍵を握る”と誇らし顔をしてみせる
野菜作りはぢいちゃんの生きがい。
畑まで少し距離があるから大人用の三輪車に水を積んで運んでた。
ゴーヤ、いっぱい作ってくれたよね。
競艇にすべてを賭けたぢいは帰りのバス代を賭けて当たったことがある。
身体が随分衰弱してからは、いつも、私の名前を呼んでくれたね。
布団をかけて
背中をかいて
飲み物欲しい
そばにいて
手を握って
頭をなでて
胸に手を当てて
私は嬉しかった。
可愛いぢいちゃん、愛しいぢいちゃん
ホントに感謝しています。
幸せな時間をありがとう。
小学校四年生
まだまだこれから成長しようとしていた
三年生で 彼 と同じクラスになった
彼が大きな病気を抱えていることを知った
入院する彼を見送った
手術の成功を祈った
成功を祈りながら折り続けた鶴は5,000羽になった
祈った
手術の日は成功の知らせを待った
暗くなっても職員室の前の廊下で待った
手術は成功し、退院してきた彼を祝った
彼の小さな体には手術の大きな傷跡があり私たちに見せてくれた
紫色をしていた爪がピンク色に輝いていた
元気を手にした 彼
その夏は彼と遊んだ
みんなでよく遊んだ
彼が病院でもらってきたのは針を抜いた注射器
その注射器水鉄砲でみんなずぶ濡れで夢中で遊んだ
でも彼だけは濡れていなかった
あの頃の私たちは彼を守るということを知っていた
彼の母親はずぶ濡れの私たちを
あたたかいお風呂に入れてくれた
たくさん笑った夏だった
その夏の終わり
8月27日
彼がなくなったことを知った
彼を見送る歌を歌った
見送る歌など歌いたくなかった
あの夏からもう25年の月日が流れている
彼が繋いでくれた絆
繋いでくれた絆が、また繋がっていく
恩師とクラスメイトが必ず集まる日
8月27日
まだまだこれから成長しようとしていた
三年生で 彼 と同じクラスになった
彼が大きな病気を抱えていることを知った
入院する彼を見送った
手術の成功を祈った
成功を祈りながら折り続けた鶴は5,000羽になった
祈った
手術の日は成功の知らせを待った
暗くなっても職員室の前の廊下で待った
手術は成功し、退院してきた彼を祝った
彼の小さな体には手術の大きな傷跡があり私たちに見せてくれた
紫色をしていた爪がピンク色に輝いていた
元気を手にした 彼
その夏は彼と遊んだ
みんなでよく遊んだ
彼が病院でもらってきたのは針を抜いた注射器
その注射器水鉄砲でみんなずぶ濡れで夢中で遊んだ
でも彼だけは濡れていなかった
あの頃の私たちは彼を守るということを知っていた
彼の母親はずぶ濡れの私たちを
あたたかいお風呂に入れてくれた
たくさん笑った夏だった
その夏の終わり
8月27日
彼がなくなったことを知った
彼を見送る歌を歌った
見送る歌など歌いたくなかった
あの夏からもう25年の月日が流れている
彼が繋いでくれた絆
繋いでくれた絆が、また繋がっていく
恩師とクラスメイトが必ず集まる日
8月27日
美しい記憶
海辺で七輪バーベキューがマイブームだったのは22、3歳の頃。
田舎だから女子だけでも危なくない。
その日も、友達と二人でちょっとほろ酔い加減。
お腹もいっぱいになったし、砂浜に二人座って話してた。
潮風と波の音が心地よく寝ころんでみた。
一面が星空。
「あっ流れ星」
「あっまた流れた」
きらめきが光の筋を作り、すーっと消えていく。
途切れることなく流れる。
私たちはただ「キレイ」とだけ何度も言った。
あとで知った。その日が流星群の日だったこと。
海辺で七輪バーベキューがマイブームだったのは22、3歳の頃。
田舎だから女子だけでも危なくない。
その日も、友達と二人でちょっとほろ酔い加減。
お腹もいっぱいになったし、砂浜に二人座って話してた。
潮風と波の音が心地よく寝ころんでみた。
一面が星空。
「あっ流れ星」
「あっまた流れた」
きらめきが光の筋を作り、すーっと消えていく。
途切れることなく流れる。
私たちはただ「キレイ」とだけ何度も言った。
あとで知った。その日が流星群の日だったこと。
美しい記憶
ずいぶん昔のこと。
私は住んでいた地域代表でバスケの県民戦に出場した。
私たちのクラブチームに声がかかり、みんなで向かった先は…
県内でも端の端、南の南。海が近くにあって、のどかなところだった。
とにかく若くって、恋の話をたくさんした記憶がある。
宿泊先の民宿で数人ずつで風呂に入って
その後、民宿の二階のベランダらしき少し広い場所に、
みんなが集まった。
見上げた空に天の川。
空が澄んでいるから星のきらめきが大きい。
しろく光る川が空に浮き上がっていた。
ずいぶん昔のこと。
私は住んでいた地域代表でバスケの県民戦に出場した。
私たちのクラブチームに声がかかり、みんなで向かった先は…
県内でも端の端、南の南。海が近くにあって、のどかなところだった。
とにかく若くって、恋の話をたくさんした記憶がある。
宿泊先の民宿で数人ずつで風呂に入って
その後、民宿の二階のベランダらしき少し広い場所に、
みんなが集まった。
見上げた空に天の川。
空が澄んでいるから星のきらめきが大きい。
しろく光る川が空に浮き上がっていた。
こないだは、来てくれてありがとう。
初めて、2人でいろいろなことを話しましたね。
キミはすごく悩んでいたから、会う日を早めて欲しいと言いました。
てっきり、恋の相談だと思っていました。
もちろん、恋の話もたくさんしたけれど、
だけど、本当の本当は、“本当の自分”のことを
話してくれようとしていたんだね。
辛いことをたくさん抱えていて、一人では抱えきれなくなって、
カラダが「助けて」って言ってるんだと思います。
カラダのSOS、辛いよね、しんどいよね。怖いよね。
あの日、私はキミを少しでも楽にすることができたのか、
少し不安に思っていました。
帰り際に、少し話してくれたこと。
また、ゆっくり聞かせてください。
少し頼りないかもしれないけど、頼ってくださいね。
あの日はすごく長い時間一緒にいて、他愛もない話をして、
たくさん笑いましたね。とても、楽しかったね。
厚かましい私の期待通り、ケーキを焼いてきてくれて、ありがとう。
初めて、2人でいろいろなことを話しましたね。
キミはすごく悩んでいたから、会う日を早めて欲しいと言いました。
てっきり、恋の相談だと思っていました。
もちろん、恋の話もたくさんしたけれど、
だけど、本当の本当は、“本当の自分”のことを
話してくれようとしていたんだね。
辛いことをたくさん抱えていて、一人では抱えきれなくなって、
カラダが「助けて」って言ってるんだと思います。
カラダのSOS、辛いよね、しんどいよね。怖いよね。
あの日、私はキミを少しでも楽にすることができたのか、
少し不安に思っていました。
帰り際に、少し話してくれたこと。
また、ゆっくり聞かせてください。
少し頼りないかもしれないけど、頼ってくださいね。
あの日はすごく長い時間一緒にいて、他愛もない話をして、
たくさん笑いましたね。とても、楽しかったね。
厚かましい私の期待通り、ケーキを焼いてきてくれて、ありがとう。
7月下旬のできごと
7月下旬に我が町の我が海で年に一度の花火大会がありました。
小学校3.4年生時代の恩師のマンションに8人が集まりました。
数年前に奥様を亡くされ、娘さんたちも独立されて、今は一人暮らしの先生。
マンションは11階、ベランダから見る花火は最高!
年に数回集まりますが、いつも3人から5人くらい、今回は8人も集まって、
先生はとても嬉しそうでした。
なぜ小学校3.4年生の時のクラス?って思うかもしれませんが、
このクラスには、本当に数え切れない記憶があるから。
そう言えば、記憶について、先日こんな話を聞きました。
100%の気持ちで日々を過ごすと記憶に刻まれることが多いと。
この小学校3.4年生の時のクラスの記憶は毎日を100%の気持ちで
過ごすことができた2年間だったのだと思います。
2人のクラスメイトを病気で亡くすという、辛い記憶。
病気と闘う彼らの回復を信じていました。
退院を祝い、手術の成功を祈り、その祈りは5000羽の折り鶴になりました。
運動会では見学を強いられた一人にはカメラマンを任命した先生。
遊びも、授業も、一生懸命にさせてくれた。
めいいっぱいの声を張り上げたクラス全員での「雨」という詩の朗読。
今でも覚えている。
語りつくせない。そんな2年間。
亡くなったクラスメイトのお母さんの一人は、
いつもこの会に来てくれて、私たちのお母さん役をしてくれます。
少しずつ、先生のマンションに足を運ぶクラスメイトが増えてくる。
笑い声がどんどん大きくなって、そのうち隣の人から苦情がくるかも。
とても、大切な時間でした。
7月下旬に我が町の我が海で年に一度の花火大会がありました。
小学校3.4年生時代の恩師のマンションに8人が集まりました。
数年前に奥様を亡くされ、娘さんたちも独立されて、今は一人暮らしの先生。
マンションは11階、ベランダから見る花火は最高!
年に数回集まりますが、いつも3人から5人くらい、今回は8人も集まって、
先生はとても嬉しそうでした。
なぜ小学校3.4年生の時のクラス?って思うかもしれませんが、
このクラスには、本当に数え切れない記憶があるから。
そう言えば、記憶について、先日こんな話を聞きました。
100%の気持ちで日々を過ごすと記憶に刻まれることが多いと。
この小学校3.4年生の時のクラスの記憶は毎日を100%の気持ちで
過ごすことができた2年間だったのだと思います。
2人のクラスメイトを病気で亡くすという、辛い記憶。
病気と闘う彼らの回復を信じていました。
退院を祝い、手術の成功を祈り、その祈りは5000羽の折り鶴になりました。
運動会では見学を強いられた一人にはカメラマンを任命した先生。
遊びも、授業も、一生懸命にさせてくれた。
めいいっぱいの声を張り上げたクラス全員での「雨」という詩の朗読。
今でも覚えている。
語りつくせない。そんな2年間。
亡くなったクラスメイトのお母さんの一人は、
いつもこの会に来てくれて、私たちのお母さん役をしてくれます。
少しずつ、先生のマンションに足を運ぶクラスメイトが増えてくる。
笑い声がどんどん大きくなって、そのうち隣の人から苦情がくるかも。
とても、大切な時間でした。
7月上旬のできごと
地元の美術館に半泥子展がやってきました。
美術館ってなかなか行く機会がなかったんですが、今回初めて行ってきました。
焼き物、書を初め、様々な芸術に長けていた半泥子。
その人柄はユーモアに溢れていて、自然体。遊び心、おもてなし。
私の好きなキーワードを多く持つ人物でした。
35000点あると言われる半泥子が作った器は一つとして売ることなく、
そのすべては贈り物だったとか。
焼きあがった器のひびを楽しんだり、失敗作のように見える器さえも、
半泥子にかかれば、一つの命ある「作品」
陶芸という枠を超えて“楽しむ”こと、“愛する”こと。その心を贈っていたのでしょう。
それが、私の見た「半泥子」という人物でした。
数多く並ぶ焼き物。その一つ一つが可愛いと思いました。
ごつごつしていて強くて硬い器。つるつるしていて、柔らかい器。
この器でお抹茶をいただきたいという器にも出会いました。
好み…に気づくことができました。
書では 「雪月花」という作品が一番印象的でした。
雪 月 と書かれた字の周囲に桜の花びらが舞っている。
粋な人になりたいと思いました。
会社でも半泥子展に行った人がいて、偶然かかった社内電話でその話題になり、
「雪月花」の話になり、共感できたこと…とても嬉しかった。
地元の美術館に半泥子展がやってきました。
美術館ってなかなか行く機会がなかったんですが、今回初めて行ってきました。
焼き物、書を初め、様々な芸術に長けていた半泥子。
その人柄はユーモアに溢れていて、自然体。遊び心、おもてなし。
私の好きなキーワードを多く持つ人物でした。
35000点あると言われる半泥子が作った器は一つとして売ることなく、
そのすべては贈り物だったとか。
焼きあがった器のひびを楽しんだり、失敗作のように見える器さえも、
半泥子にかかれば、一つの命ある「作品」
陶芸という枠を超えて“楽しむ”こと、“愛する”こと。その心を贈っていたのでしょう。
それが、私の見た「半泥子」という人物でした。
数多く並ぶ焼き物。その一つ一つが可愛いと思いました。
ごつごつしていて強くて硬い器。つるつるしていて、柔らかい器。
この器でお抹茶をいただきたいという器にも出会いました。
好み…に気づくことができました。
書では 「雪月花」という作品が一番印象的でした。
雪 月 と書かれた字の周囲に桜の花びらが舞っている。
粋な人になりたいと思いました。
会社でも半泥子展に行った人がいて、偶然かかった社内電話でその話題になり、
「雪月花」の話になり、共感できたこと…とても嬉しかった。