アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

夏の終わりに 2015

2015年09月20日 | 作品について
私にとって今年の夏の一番大きなできごとは三越のiichiクラフトマーケットに
参加したことだと思う。約一週間の展示期間はもとより、その前に制作準備期間。
作家生活の大きなステップを歩んだ実感がありました。

「寝が足りんといかん」と、いつもおばあちゃんに言われ、夜更かしは苦手だった
子供のころ。血圧が低いのに朝起きるのは意外と平気。昔、いろいろなことが
重なって眠れない時期もあったけど、基本的にすっと寝て、すっと起きる。
夜中は一度も起きることはない。(ただし、お客さんがいる時はダメ)

そんな私が2日続けて朝の5時半まで仕事をし、1時間だけうとうと寝て、またすぐ
起きて仕事をする。その前後の日々もだいたい寝るのは3時過ぎ。だからと言って
昼寝も朝寝坊もせず、7時には起きて仕事をしていた。他の仕事も休まずこなした。
ただひたすら大きな紙(四六判)をカッターナイフで1枚ずつ切り出し、印刷して
から折って、またカッターで揃えるために切って、糊で貼ってプレスする。
30冊以上作った。そして、それらはすべて納得がいかず、結局ボツになった。

でも、今の自分でもそんなことできるんだって驚いた。食べることも忘れていた。
もう夢中になって打ち込んでいた。それが、少し「自信」になったんだと思う。
早めに取りかかろうと思って、でも集中できなくて、少しあきれて落ち込んで
反省することが多かったけど、ギリギリになっても妥協せず納得のできるもの
作ればいいと思えた。この夏の収穫。

 できんときはできん!でもきっと大丈夫。絶対にいいものができる。
 今までそれでやってきたじゃない。だから大丈夫!

と、自分に甘めの「自信」をね。

そのせいか、先日、原稿用紙7枚分の作文をしなくてはいけなくて、締め切りの
前日までほとんど書けていなくて、無理でしょう~と他人事のように思ったけど、
この時は夜にささっと9枚分の原稿を書き、ちゃんと寝て朝起きてから7枚に収め
仕上げてちゃんと締め切りに間に合った。十分に納得のいくできだった。

そんな感じ。時間をかけて焦る必要なし!
手間や時間をかけて作る必要はあるが、時間をかけて焦る必要はない。

しかし、三越前からるーの具合があまり良くない。夏真っ盛りなのに寒がる。
左手の手のひらの中に入り込んで暖をとっているので仕事が進まず困ったりした。
今朝もふくれて寒そうにしているので、これから必要だなと思い、使い捨て
カイロを買ってきた。

それで、るーちゃんたちがお世話になっている病院の先生のブログを久しぶりに
見ていたら、ちょっと懐かしいものが目に入った。私が以前和紙で作った花と
ぴあくんの羽を和紙に印刷して作った作品。『ことりのココちゃん』の本と一緒に
待合室に飾っていただいているものだ。その写真は先生のブログwith birdsで。
ことりのこと、とっても勉強になります。

そして、もうひとつ、先ほど気付いたブログ。シュガークラフト教室Honey potを
主宰されている畑中真三子さんの記事。以前、春日井のギャラリーゆんたくに
螺澤智子さんの展示を観に行った際に初めてお会いし、私のスケジュール帳を
見て気に入ってくださり即決でオーダーしてくださいました。

それを完成させて、ちょうど台風が来てる頃にお送りしていたのですが、その
ことを写真付きでご自身のブログで紹介してくださっていました。知らずにいて
失礼しました。その記事はこちらです。

たまたま今日、他にもスケジュール帳を使い始めた方とお話をして、気に入って
くださっている様子をお聞きして、とても嬉しくなりました。

今年の夏の終わり。まだまだ育てて作っていかなくてはいけないものがたくさん
あってゴールは見えないけど、ちょっとだけ収穫の秋の風が吹いた気がした。

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