教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
この頃はこれまでで最も落ち着いて充実した訓練ができていると実感する
Mさんは、大学院生です。
2013年の1月6日に入会し、2年後、先月1月18日に100回を迎えました。
これまで、 ・2013-03-13「工夫しながら辛抱強くやっていくだけだ」 ・2013-06-07「本を読むことで徐々に頭のスイッチがきりかわる」 ・2013-12-30「本文を何度も読み返した」と、3回紹介しています。
Mさんの受講60回~100回目アンケートと最新スコアです。
ただし、70回目アンケートはもらい忘れです
「Mさんの受講60回目アンケート13/9/4」
マイナス・モチベーションがやや低下し、トレーニングが流れ作業のようになっている節がある。やるからには、時間を計る間できるだけ深く潜りこみ、なるべく速い動きを意識しなくてはならないと思うが、全力を出しきることがなかなかできない。
プラス・目の動きが良くなった気がする。・良い意味で適当に、粗く読むことができるようになった。・できるだけ速く進める、目標をめざしてどんどん先に進める感覚が少し身についた気がする(読書だけに限らない)。その感覚が重要と思い、意識するようになった。
「Mさんの受講80回目アンケート14/4/13」
マイナス・読字数が伸びない。むしろやや落ちている感じがある(以前は読みやすいものを中心に読んでいたからかもしれない)。・たて一行がどうしても伸びない。
プラス・サッケイドシートで頭が切り替わる感覚がはっきりとらえられるようになった。集中を高めるためのよい導入になる。・ぼんやり文字をとらえる感覚が少しわかった。かなBPなどのスコアが上がった。・中盤のトレーニングは順調に伸びている。よく集中できていると感じる。・目を思いきりよく動かせていると思う。
「Mさんの受講90回目アンケート14/9/2」
マイナス・中盤のトレーニング以降、負荷をかけ続けるのが難しい。頭を使い切った気がせず、やや物足りなさを感じることがしばしばあった。集中はできていると思うが、慣れでこなして、無意識に手を抜いているところがあるかもしれない。
プラス・シートトレーニングの質が高まったと感じる。視野を広く・テンポ良く・先を意識するという基本を抑えて、程よい負荷をかけることができていると思う。特にたて一行ユニットなどで伸びを実感する。・イメージ読みのスコアが良くなり、少し安心した。・読字数がなかなか伸びないのが悩みだが、その原因のひとつに気づいた。残り少ない中で、限界まで伸ばしたい。・平日午前も開講してほしい。
「Mさんの受講100回目アンケート15/1/18」
・カウント呼吸:無理なく、安定して深い呼吸ができるようになった。トレーニング前に気持ちをリラックスさせるためには欠かせない。
・サッケィドシート:トレーニング前のストレッチと考えている。これをやることで、トレーニングに向けて気持ちがぐっと切り替わる。以前は線を意識しつつ目を横に進めることに重点を置いていたが、最近は目をあえて上下に動かすことで、三角印をもっとはっきり見ようとしている。まだ無駄な動きが多い気がする。トレーニングモードに入り集中を高めるために、無理やり動かすよう意識している。
・ランダムシート:以前は多少とりこぼしてもどんどん先に進むことを意識していたが、今はできるだけとばさず見るようにしている。かなが目にすっと入ってくるようになったと思う。一度に全体を捉えられるようにしたいが、まだ難しい。
・漢数字一行:四隅を見落とさないように気をつけている。四隅さえはっきり見えれば、中央部は自然と見える。強く意識せずとも、四隅が浮かんでくるようになるとよいと思う。
・たて一行ユニット:最近急にレベルが上がったと感じる。無理やり1ページをひと目で見て、1秒約1ページのテンポで進めるやり方があっている気がする。ページ中に文を全く見つけられないこともあるが、あまり気にせず進めると頭が慣れて集中が高まり、文が飛び込んでくるのが実感できる。ただ、高い精度を2分間持続できない。集中への加速度向上と集中の持続が今後の課題。100Bくらいでしばらく苦戦していたが、200Bも視野に入ってきた。
・スピードチェック:その日の調子によるが、50秒強かければほぼ間違いなくチェックできるようになったと思う。標的を発見しても手がスムーズに連動しないことがある。なめらかに連動させたい。ノーミス45秒くらいが当面の目標。
・かなひろい:ムラがあるが少しずつ良くなっている。次のステージが見えてきた。まるつけ、内容理解どちらかがよくできるということはあまりなく、両者の成果には正の相関があるように感じる。
・ロジカルテスト:長らく停滞が続いていたが、ようやく最後まで辿り着くようになった。気持ちを落ち着けて、省エネルギーで問題を解けるようになった気がする。余計な動揺がなくなったのは大きい。かなひろい同様、こちらも次までもう一息と思う。
・イメージ読み:好きな訓練のひとつ。もっと頻度を増やしてほしい。読書の形式に最も近く、かつ理解力など実力が明確に評価できるのが良いと思う。
・イメージ記憶:冊子が変わって単語が難しくなったと思う。抽象的な語が増えた。意味がわからない単語や馴染みのない単語に引っかかってしまう。変な組み合わせの方が目にとまりやすく、イメージが膨らんでしまうので困る。30秒は短いので、もっとドライに進めたい。
・倍速読書:100回で15,000字/分(A-)を目標にしていたが、半分程度しか達成できなかった。本を読むことそのものにもっと慣れる必要があるかもしれない。悲観もなく、焦りもないが、このまま伸びないようでは苦しい。
・トレーニング以外に関して:教室に通い始めて約2年になる。この頃はこれまでで最も落ち着いて充実した訓練ができていると実感する。12/31, 1/1で『モンテ・クリスト伯(岩波文庫全7巻)』を読み通した。時間は思っていたよりかかってしまったが、これだけの量を力まず一気に読みこなせるようになっただけでも、だいぶ進歩したのだと思う。これからも週1回くらいのペースでトレーニングを積み、読書の質を向上させたい。
受講100回目以降のアンケートは、フリースタイルとなっています。
各種トレーニングに、どのように取り組んでいるかを記入していただければと思います。
「Mさんの受講101回目の主なスコア15/1/24」 たてサッケイド49 数字ランダム90・110 漢数字一行〇→8,100 、二→1,050、七→600 たて一行ユニット150・130 スピードチェック40(50秒)・40(47秒)ロジカルテストDタイプ27/29(3分)・28/30(2分43秒) イメージ記憶16/40(30秒)25/40(30秒) 倍速読書『鉄の骨』7,200字/分 理解度A-※スピードチェックは、前回のスコアです。
Mさんは、1年前の第60期文演受講生でした。
「この頃はこれまでで最も落ち着いて充実した訓練ができていると実感」は、文演という迂路があったからかもしれません。
宿題の「要約」は、何事にも手を抜かないMさんらしい傑作でした。
第63期文演受講者のみなさんへ。
宿題提出日が迫ってきています。
文演Aクラス唯一の提出物です。全力を尽くし、完璧な要約を目指してください。
参考に、Mさんの宿題提出までの苦闘をコピーしておきます。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」妥協はしたくないと思い、数日にわたって合計約半日分の時間を費やし完成させた。全体の流れを設計し、それを文章に起こすところまでは比較的順調だった。ただ、行数が要求に全く達していなかった。
苦労したのはそこからだ。書いては消し、書いては寝かし、読みなおしては書き直すことの繰り返しだった。本文の内容と要約に齟齬がないかを確かめるため、本文を何度も読み返した。どの程度具体例や比喩を盛り込むか取捨選択し、浮いた表現や浮いた部分がないようバランスを整えることに腐心した。
要約がかくも神経を使う作業であるとは思っていなかった。書き終えて提出したときは、肩の重荷が下りたようでほっとした。
提出日は、3週間後、2月21日(土)午後6時ですー
真
※クリエイト速読スクールHP
« 普段の自分の... | 基礎的な能力... » |
すみません。
読み応えのあるないようでしたね!!
100回目アンケートは思わずメモってしまいました。
「何事にも手を抜かない」のが伝わってくる文章ですね!