第74期文演(20/2/29~10/17)アンケートからです。
きょうは、地方公務員のAさんです。
2020-11-06「あの光景を忘れずに精進したいです」のAさんです。
Aさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 事務職の公務員です。文演を申し込んだきっかけは、松田さんから受講を勧めていただいたことです。仕事柄、調整業務や人にお願い事をする機会が多くあります。どんな人でも一読で理解できる文書や、誰が読んでも同じ意味にしか取れないメールが軽々書けるようになりたいと思い、受講を決めました。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 イメージしやすい文章すなわち速読しやすい文章とは、ロジカルを極めた文章だと気づきました。また、頭のいい人や文豪が書く文章ほど、表現的には平易であるという発見もありました。外国語はあまり得意ではありませんが、英語など他の言語でも同じことが言えるのでしょうか?
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1「授業前」 第1回の講義直後に要点のみマーキングして5カ月放置し、〆切前日に1時間でざざっと書き上げました。インタビューにおける脱線の雰囲気をあえて残しつつも、文章のプロである筆者が監修し直している課題文は、単なる書き起こしよりは理解しやすく感じられました。
作中の言葉だけを抜き出した部分は、かなりかっちり組むことができたのですが、自分の言葉で書くのは難易度が高いです。幼稚になり、どうにも締まりがなくなります。背伸びして自分の言葉で書いた部分だけ何度も書き直した揚げ句、収拾がつかなくなりました。
A.3-2「授業後」いやー、要約っておもしろいほど性格が出ますね! 私の強みは、 迅速にある程度ポイントを抑えた成果物を出せることだと自負しているのですが、さくっと抜いた割には、重要箇所の抜けが比較的少なかったので「よしよし」と思いました。
一方の弱みは、相手の話している内容を正確に解釈できないことです。要約においても、仕事で交渉したり報告したりするときと同じ失敗が起きたので、かなり心にぐさっと来ました。普段から言った言わないを防ぐために、レコーダーを使ったり、メールでやり取りするようにしていますが、根本的に言葉を解釈する力が弱いのだと思い知らされました。
また、今回何度も書き直した部分が酷評されたのに、レッスンの間に3分くらいで書いている10回毎のアンケートを「すっと頭に入ってくる文章」と言っていただいたことにも既視感がありました。たまに気張って仕事をするとあまり評価されず、忙しくて適当にこなした仕事の方が評判がよいのです。
今回コロナ禍のせいで、受講生の皆さんとあまりお話できなかったのですが、最終回の要約披露によってそれぞれの人となりが伝わってきました。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 仕事で記者会見やインタビューの書き起こしを作っていると、「この人、何を言ってるのか全然分からん!」ということがよくあります(同じ箇所を何度もループ再生してみても全く意味が分からないのです、本当に)。 場の雰囲気でなんとなく伝わってしまう発言であっても、いざ文章化してみると、どんなに偉い人も結構支離滅裂な日本語を話しているものだなあと笑えてしまいます。発言の意図を損なわないように、短時間で記事としてまとめ上げる記者の方々は、本当にすごいです。プロです。
会議などでも、下手に議事概要をまとめるより、逐語で起こした方が正確で、結果的に誰もが利用・引用しやすいよい素材となります。だからこそ、多少作業時間が掛かっても書き起こしを作る業務が存在するのでしょう。大変だけど。
文演を受講してみて、言葉を話す能力とよい文章を書く能力は別物だと、あらためて確信しました。
最後になりますが、文演では表記の誤りや誤字脱字について、よく注意喚起されます。「そんなの当然のことでしょ?」と思われるかもしれません。でも、私は知りませんでした。世の中には、ひらがな表記や記号の正しい使い方に関する決まりがあるということを。漢字やかぎかっこが妙に多い公用文や法令の決まり事に慣れきり、組織外の人にも読みにくいメールをずっと送りつけていました(これを機に「記者ハンドブック」を手元に置いてみたのですが、いまだに混乱します)。
誤字脱字に関しても、忙しさを言い訳に「これくらいなら相手も許してくれるかな」と甘えてしまう面が少なからずありました。一般的な文章ルールというものが存在すること、そしてその重要性に気づくことができただけで、文演を受講した価値がありました。
ロジカルな文章を書くことに関してはまだまだ至らない点も多いですが、せめて文章の体裁には注意を払って生きていきたいと思います。受講を勧めていただき、本当にありがとうございました。
「何度も書き直した部分が酷評された」は、「酷評」などしていません
Aさんは、最近、速読から遠ざかっています。直近が10/30の第25期平日朝トレ5日目です。
東京を離れるのが来年3月と決まっているわけですから、できたら残り18回通っていただきたいです。
反射的反応のよさがAさんの真骨頂
ここは踏みとどまって、ロジカルテストで上げられるところまで上げて地元に戻ってほしいです。次回のロジカルは、SEG「速読による能力訓練」受講生が最終日に挑戦する2ページです。 真
※クリエイト速読スクールHP