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なおしのお薦め本(31)『植物とお話しする法』

    クリエイト速読スクール文演第1期生の小川なおしさんから、お薦め本が届いています。

 

 『植物とお話しする法

              橋本 健

  暑い日が続いています。この本の背表紙を古本屋で見かけて、これこそ私が求めていた本だと思いました。本の扉にこう書かれています。

 「いまから三〇年ほどまえ、アメリカの『うそ発見器検査官』が、ふと機械の電極を植物の葉っぱに取りつけてみたらどうなるだろうと考えた。ある日、葉っぱにマッチの火をつけてやろう、と思った瞬間、“うそ発見器”の針は驚いたように大きく反応したのである。この話が国内外に伝わり、興味をもったさまざまな人が植物との会話を試みてきた。

 私もその一人だった。しかし、半信半疑の私が話しかけても何の反応も示さない機械が、サボテンを愛情をもって育ててきた私の家内が話しかけると、見事に針は左右に振れたのである」

 うそ発見器云々は、科学的に証明したいということでしょうから、話を横においておきます。私が読んでいただきたいのは、4章「あなたにもできる、植物との楽しいおしゃべり」Q&A17個の中の二番目です。引用します。

 Q2 どうしても、照れくさいのですが

 はじめて植物とお話しようとすると、どうしても気はずかしいものです。でも、ここはまず楽しむ気持ちをもちましょう。あくまでも植物と会話するためなのですから、まずそういう気持ちになることがたいせつです。

 最初に自分の心をリラックスさせます。『さあ実験するよ。どうなるかしら』などと緊張すると、植物も敏感にそれを感じ、身を固くしてしまうかもしれません。そうなると、まったく反応しないこともあります。

 そこで、気功を知っている方は、自分ですこしやってみてください。ご存じない方は、イスに腰掛けるか座るかして、心を落ちつけ、楽にして軽く目を閉じます。息を大きく吸い、細く長く吐き出し、最後まで吐ききります。これを三回くり返してみてください。これだけでも、かなりリラックスできるはずです。

 次に、植物を静かな気持ちでながめてみましょう。たとえば観葉植物だったら、ひとつひとつの葉の形、色、つや、茎のようすなども観賞します。(よくここまで育ったわね)とか、(これを絵に描こうと思ったら、なかなかたいへんだわ……)などという気持ちでもいいでしょう。

 そうしながら、その植物のニックネームを考えてください。というのは、実際に声をかけるとき、なにかニックネームがあったほうがやりやすいのです。ペットと同じで、そのほうが植物も反応しやすくなります。サボテンなら『さぼてんちゃん』でもいいし、『ぼんちゃん』でもいいし、なんでもかまいません。

 ただしサボテンがいくつもあるときは、すべて共通ではなく、それぞれに付けてください。みんなちがう個性をもっているのですから」

 ニヤニヤしながら読んでいたのですが、この本を読み終えたあと、部屋の片隅にある‘幸福の木’二本に「コウちゃん」「フクちゃん」と名前をつけ、口に出していました。

  しあわせな気分というのは、案外こんなところにあるのではないでしょうか。     なおし

 

            ※クリエイト速読スクールHP

  ■小川なおしさん参考記事

  ※もりぞう爺さんの話(上)

  ※もりぞう爺さんの話(下)

  ※なおしのショートショート「鼓動」

    ※なおしのお薦め本(11)池上彰の情報力

    ※なおしのお薦め本(25)男子のための人生のルール

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
…… (空猫)
2014-10-02 05:33:28
紹介内容にも興味を引かれますが。

……参考記事のお勧め本の選考基準が気になりました。
 
 
 
……いや、やっぱり。 (空猫)
2014-10-02 05:37:48
参考記事の選考基準よりも

「植物も敏感にそれを感じ、身を固くしてしまうかもしれません。そうなると、まったく反応しないこともあります」

が気になりすぎます。
反応ってどんなことを指しているのか
 
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