第67期文演(17/1/28~4/22)アンケートです。
きょうは、ITエンジニア企業で働くTさんです。
Tさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 昨年4月に本社に転勤になった。これまで携わってきた業務とは大きく異なる役職となった。これまでは技術系の提案書や報告書の類いがほとんどであった。数字や技術的根拠を並べ立てるものが多かった。
新しい部署では稟議書や企画書、議事録をまとめる機会が多くなった。書いた文章の多くは、役員クラスが目をとおす書類である。毎回緊張のなかで文章を起こしている。上手く書ける自信は全くない。辛く恥ずかしい日々から抜け出さなくてはいけない、でもどうしたらいいか分からないまま日々がすぎていっていた。
秋も深まった頃、松田さんに文演の参加を勧められた。問題解決できるか分からないが、何もしないよりは問題解決に近づくとおもい参加した。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 文章にはルールがきちんとあることを知った。なにも知らずに多くの人が文章に接していることに違和感をおぼえた。もちろん誰も教えてくれない。文章の書き方に関する書籍が書店に並んでいることは知ってはいたが、役立つものとは考えていなかった。
要約の宿題が終わる頃には、本屋に行くと書き方や伝え方についての本がやたらと目につくようになる。池上彰が情報をいかに分かりやすく伝えていたか気がつくようになる。新聞や本にあるほとんどの文章が、ルールどおり読みやすいよう書かれていることに気づいた。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 要約は直感で何とかなるだろう。いままで人の文章(報告書や企画書)を添削してきて、同じようにポイントをつかむことはできるだろう。難しいはずがないと思っていた。
A.3-2 「授業後」 要約の文章を起こす前に、ノートに幹となるメインフレームと装飾部分の枝葉をメモしていた。結果は要約で落としていた部分があり、悔しいおもいをした。ノートをみれば、メインフレームとしてメモしていたのだ。文章にしたときに削ってしまった。メモと要約を比べながら書くことを怠ったためである。非常にもったいない。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 日頃から文演で習ったことを思い出しながら、文章に向かっている。自分の意見をしっかり伝えたいとおもうとき、その前に文章のしきたり(体裁やルール)を守ることが大事だと教えていただいた。もっと若い頃から文章に対峙するときの心構えやしきたりを教えられていれば、違った自分がいたかもしれない、と大げさにおもうことがある。若い方はぜひ習って身につけて欲しいとおもう。テーブルマナーのようなものだから。
最後に、貴重な体験を共有した17名のメンバーと誘っていただいた松田さんに感謝申し上げます。
「テーブルマナーのようなもの」とは、ちょっと違う気がします。
売り上げ数千億の大企業で「文章を起こしている」というのは、想像を超えます。
理系のTさんが、畑違いで中枢の「部署」にいるというのはさらに期待されているということ。
2017-04-30「30回を超えれば自然にできるようになると、タカをくくっていた」のTさんです。 真
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