西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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バルバラ・カッサン講演会「複数の言語で哲学すること」2015.11.25 (水)

2015年11月10日 | 手帳・覚え書き
日時: 2015年11月25日(水) 18:30 ~ 20:30
場所: 日仏会館(東京・恵比寿)1階ホール
講演者: バルバラ・カッサン(フランス国立科学研究センター)

「複数の言語で哲学すること」

人間は、「ロゴス」、すなわち古代ローマ人が「ラシオとオラシオ」と訳したように
理性と語る行為を備えた動物である。一般的に、啓蒙主義以降、概念すなわち哲学的
思考の特徴はその普遍性にあると考えられてきた。しかしながら、それぞれの言語とは
あるひとつの世界観のようなものであり、翻訳の試みにおいては、差異をいかに扱うか
ということが問われるのである。
このような緊張関係について、現在10ヶ国語で翻訳-現地語化が進められている共著
『ヨーロッパの哲学語彙、翻訳しがたいものの辞書』(スイユ社、2014年)を中心と
して、哲学的かつ政治的経験をもとにして本公演では探求したい。

プロフィール
バルバラ・カッサンは、ギリシャ哲学の専門家で、言葉の可能性についての分析を行っている。
国際哲学コレージュ議長を務める。とりわけ詭弁術とソクラテス前派、翻訳についての研究をし、
彼女が監修した『ヨーロッパの哲学語彙、翻訳しがたいものの辞書』は、今日約10ヶ国語で翻訳
が進められている。2012年には、業績全体の功績が認められ、アカデミー・フランセーズ哲学賞
グランプリを獲得した。

【ディスカッサント】増田一夫(東京大学)
【主催】(公財)日仏会館、日仏会館フランス事務所
【助成】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
コメント
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