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書籍・グローバル討論会部門 ニュースレター Les nouvelles du Pôle Livre et Débat d'idées | ||||||
第一版「ゴンクール賞日本」は S'adapter、Clara DUPONT-MONOD (『受け入れたならば』クララ・デュポン=モノ) に決定。 この度、在日フランス大使館とアンスティチュ・フランセ日本は、史上初の日本版ゴンクール賞(ゴンクール賞日本)の受賞者の名前を発表しました。Stock出版社のクララ・デュポン=モノ『S’adapter』に決定しました。2021年に創設された第1版のゴンクール賞日本は、2022年3月29日に東京で、学生審査員、教授陣、組織委員会メンバーの臨席のもと、そして芥川賞・三島賞を受賞した権威ある作家で、ゴンクール賞日本の後見人(フランス語 : « Parrain »)である小野正嗣氏、作家マリー・ンディアイ氏と共に、フィリップ・セットン駐日フランス大使によって宣布されました。 ゴンクール賞日本は、2021年から2022年にかけて、日本の5つの地域で、大学教授有志を中心とする8つの読書委員会を設け、1委員会あたり十数名の学生が参加して審査が実施されました。文学やフランス哲学を専攻する学生たちが、6ヶ月間、フランスゴンクール賞(本ゴンクール賞)の選書から4冊の本を読み、発見し、交流し、そして批評を行いました。 その4冊の本は以下の通りです :
クララ・デュポン=モノは、受賞作に選出されたという発表を受けて、次のように述べています : 「ゴンクール賞日本を受賞したことは、とても嬉しく、感動しました。この賞は新しいので、私は最初の受賞者ということですね。素晴らしいことです。谷崎の言葉を借りれば、「語る石、寄り添う不在者、余白へのオマージュ、つまり影への賛美」、日本文化と『S’adapter』の間に絆を感じないわけがありません。私の小説と日本の文化が、出会うべくして出会ったのだと信じています。石に、異なる存在に、兄弟に、国境を越えて感性を結びつけてくれたことに感謝いたします。」 |