西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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コロキアム・大阪 1月10日(土)

2009年01月03日 | 女性文学・女性
主催者の村田京子氏から、2008年度 第1回女性学コロキウム開催のお知らせです。ふるってご参加くださいますよう。

「文学とジェンダー 19世紀フランス労働者階級と女性作家」

 2008年度大阪府立大学女性学研究センター主催の第1回女性学コロキウムを、下記のとおり開催致します。「文学とジェンダー」というテーマで、今回は19世紀フランス労働者階級と女性作家に焦点をあてて見ていきたいと思います。産業革命が推進された19世紀ヨーロッパにおいてプロレタリア階級という新しい呼び名が生まれ、長時間労働や低賃金など、資本家による労働者の搾取が問題視されるようになりました。それは現在、社会現象となっているワーキングプア問題とも無関係ではないでしょう。日本では小林多喜二の『蟹工船』が脚光を浴びていますが、ここではフランス文学において労働者階級を描いた作品および労働者階級の作家を19世紀に遡り、その現代的な意味を探っていきたいと思います。まず、ジョルジュ・サンド研究の専門家、高岡尚子先生には、サンドの『アンドレ』と『オラース』を中心に、当時の女性労働者が置かれた社会的状況などをジェンダーの視点からお話して頂きます。引き続き、村田が労働者階級の出身で、マルクスに先駆け、労働者の連帯を呼びかけたフロラ・トリスタン(画家ポール・ゴーギャンの祖母)の数奇な生涯と作品を取り上げてみたいと思います。
 皆さまと、自由で闊達な議論ができますことを期待しております。是非、ふるってご参加ください。



日時 : 2009年1月10日(土曜日)午後1時30分-午後5時
 1時30分?2時30分
タイトル:ジョルジュ・サンド『アンドレ』・『オラース』に描かれる、19世紀フランス女性労働者たちの空間
   発表者:高岡尚子(奈良女子大学准教授)
 2時40分?3時40分
タイトル:「パリア」の作家誕生?労働者階級の作家フロラ・トリスタンの生涯と作品
  発表者:村田京子(本研究センター研究員)
  
……休憩……
 4時-5時:自由討論

参考文献: 
日本ジョルジュ・サンド研究会『ジョルジュ・サンドの世界 生誕二百年記念出版』、第三書房、2003年
フロラ・トリスタン『ペルー旅行記 ある女パリアの遍歴』、小杉隆芳訳、法政大学出版局、2004年 
場所: 大阪府立大学 中百舌鳥キャンパス B3棟1階106教室
(交通アクセス、キャンパスの地図等は、大阪府立大学ホームページ(http://www.osakafu-u.ac.jp/info/index.html)をご参照下さい)

※ 参加は無料ですが、資料配付などの都合で、事前に参加の申し込みを下記の企画・実施担当者までメール(または電話)でご連絡下さい。また、コロキウム終了後に近くのレストランで講演者を囲んでの食事会を企画しています。お時間のある方は是非ご参加下さい。レストランの予約の都合がありますので、食事会への参加の有無もお知らせ下さい。
企画・実施担当:村田京子:大阪府立大学人間社会学部
bal@hs.osakafu-u.ac.jp
お問い合わせ、参加の申し込みは、村田(メール)または下記(電話)まで。
大阪府立大学女性学研究センター 
〒599-8531堺市中区学園町1番1号
tel  072-254-9948

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