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北アフリカを代表する女性作家の最高傑作。
アルジェリア独立戦争を舞台に、
文化の衝突と少女の運命を活写する。
リチャード・パワーズ絶賛。
舞台はアルジェリア。
「ファンタジア」とは北アフリカに古来伝わる、戦闘を模した騎馬芸のこと。
疾駆する騎馬、いっせいに空に向けて銃を放つ騎士たち、それにあわせ女たちがあげる鋭い叫び声。
様々な声が絡み合うファンタジアの形式を模して、
物語はギャロップのリズムのように自在に、一世紀以上にわたるフランスのアルジェリア占領から独立後までをたどる。
文字を覚えひそかに男たちと手紙をかわす少女たち、
自らの殺戮の記録を書きとめる征服者、伝統的価値観に生きる女たち…。
さまざまな人物の声が響き合い、
声の連鎖はやがて歴史の壮大なアラベスクとなり、読む者を圧倒する。
これは、無数の声による自伝なのだ。
20歳で「アルジェリアのサガン」といわれ、近年はノーベル賞候補となり話題を集める作家が、
イスラームとヨーロッパの衝突と個人の運命を圧倒的な筆力で活写。
リチャード・パワーズも絶賛した傑作長篇。
- 出版社 : みすず書房 (2011/3/23)
- 発売日 : 2011/3/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 360ページ