生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

冒険心

2011年07月26日 | 第10章:どうして心を癒すか
まあ呆れるくらい次から次へと変な事件が地球上に起きています。毎日の平凡な日々の中に幸せがありますが、マンネリズムも人を破滅させていくので、はやり「冒険心」という課題は平素、思索していく必要があります。小学生から高齢者まで、健康な人から病気の人まで、いつも思索課題としてはこの冒険心は重要な思索課題です。癌の末期患者の友人は臨終と共に天国への魂の旅を最後の冒険だと本気で楽しんでいます。:<想定外の運命:404-5>:

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想定外の人生に遭遇した時、何故人は慌てるのか?

2011年07月25日 | 第10章:どうして心を癒すか
普通の生活程度では何となく想定内の事件、人生を生きていますが、大震災のような場面はほぼすべての人が想定外だと思います。平然とそれも想定内だ、と言い切る人は、どこか人間らしくない香りがして哀しい印象さえ周囲に与えます。長い人類の歴史を勉強すれば隕石の悲劇もあるわけで、それも想定内だと言う人とはあまりお付き合いしたくありません。人間らくしないからです。やはり友人はそれが何となく分かっていても、出来れば口にしない友達を選びたいものです。これからも互いに哀しく辛い人生に遭遇したら大いにあわてふためきましょう。あわてふためく自分を想定したほうがよさそうです。:<想定外の運命:404-4>:

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麻鳥の生き方

2011年07月24日 | 第10章:どうして心を癒すか
新平家物語に麻鳥という人物が登場します。この人物は崇徳天皇の柳の水を守る水守なのですが、折りに触れて登場する架空の人物と思われますが中々重要な人物で、崇徳が流刑地・讃岐に居る折も苦労して当地に流れ着き塀越しに笛を崇徳に聴かせる場面があります。あ、麻鳥が外にきてくれたのだ、と崇徳は感動します。また麻鳥が人買いから救う美しく可愛らしい少女・明日香ちゃんが後日、例の祇王となる運命なのですが、このように吉川文学は人の心をいとも簡単に昇華させていきます。人は魂、心、身体で構成されていますが、その心は真善美をいつも求めています。特に優れた文学、絵画、音楽は、固まって緊張している身体をいとも自然にほぐしてくれます。フロイドの14の防衛機制(抑圧、感情転移、逃避などの)が心の病の遠因ですが、この新平家物語は現代の厳しい人生を乗り越えていく勇気と知恵を与えてくれています。:<想定外の運命:404-3>:

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保元、平治の乱で、何故、清盛は生き延びられたのか?

2011年07月23日 | 第10章:どうして心を癒すか
吉川英治さんが越後の栃堀村の郊外にある静御前の墓や古刹を幾つか訪問し住職や古老と幾夜も語り合った話は私の菩提寺住職から聞いたことがあります。昔、NHKの大河ドラマで、この静御前のお墓がテレビに出た時は、大変懐かしく、かつへーえ、あの墓はインチキだろうと推察していただけに興味津々で、かつもう一度静御前の生涯を本で調べた記憶もあります。さて清盛があの二つの乱をどう乗り越えたかを吉川さんは楽しく描いていますが、生き延びた理由をこの生き甲斐の心理学の用語で表現すると、偶然性、意志力、ストレス曲線の取り扱い、自分の将来への夢を忘れずに突進していく捨て身の生き方、現実吟味力の健全性、アイデンティティーの統合が健全、防衛機制の抑圧はあまりなく、心があの時代では考えられないような自由さがありました。全て生き甲斐の心理学の原理原則で生きています。もともとこの生き甲斐の心理学は人類の大先輩が生涯をかけて書いている論文からオックスフォード大学の教授達が集めた優れた概念から成立していますが、私の小さな人生体験でも色々使用してきた理論として再生されています。その理論を清盛にあてはめながらこの新平家物語を読んでいます。:<想定外の運命:404-2>:

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新平家物語

2011年07月22日 | 第10章:どうして心を癒すか
吉川英治の<新平家物語>を読んでいると保元の乱、平治の乱などで藤原一族の激しい人生の移り変わりがあったり、清盛の想定外の事件を乗り越えていく逞しさなど、現代の厳しい現実を乗り越えていく術、知恵、勇気、居直り、度胸、往生際の悪さなど色々と考えさせられます。福島原発問題での<想定外>という言葉で国民はいささかうんざりしていますが、この想定外の人生問題をどう逞しく乗り越えていけるか、暫く思索していきます。:<想定外の運命:404-1>:

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マーフィーの法則は本当か?

2011年07月21日 | 第10章:どうして心を癒すか
博学で有名なマーフィー博士がいますがそのマーフィーの法則とは<そう思えばそうなる>という事でしょうか?昔、中国から絹の絨毯を少々気張って購入したことがあり、その入荷した翌朝、トーストにお気に入りのイギリスのジャムをたっぷりととけ、あーあ、このトーストのジャムの面がこの絹の絨毯に落ちないといいがなあ、と考えた途端に見事に私の手からするりと落ちていきました。古代のヒンズー教の教えにも<人は考えた通りの人間になる>という諺もあります。シュミレーションを描くときも、どうもこの傾向があるので、常に堂々と明るく爽やかなシュミレーションを描き続けていたほうが良い人生を送れるようです。:<幸福へのシュミレーション:403-5>:

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過去の思い出をどう取り扱うか?

2011年07月20日 | 第10章:どうして心を癒すか
患者さんにより違いますので一概には言えませんが過去の思い出の取り扱い方法を勉強しておくとこれからの人生を悔いなく生きていけるようです。あまりにも幸せだった場面を基準に生きていくと現在が不幸になります。惨めな過去のあの場面と今を比較すると幸福になる場合もあります。暗い過去、嫌な過去、素晴らしい過去、その両面の記憶を、これからどう解釈したらいいのでしょうか?解釈の内容は全てこれから何の為に生きていこうか、その内容により違ってきます。何の為に生きていくか、この答えは必ず本人の中に存在していると言われていますが、この何の為にこれから生きていこうか、という自問自答を楽しみながらしていくと、そのこと自体が生き甲斐となり、人生をかけて模索する楽しみが生まれてきます。死ぬ瞬間に答えが明確になる人も多いようですので、古来から<メメントモリ>という言葉が大事にされています。:<幸福へのシュミレーション:403-4>:

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<身体を大事にする>事を知らない人々

2011年07月19日 | 第10章:どうして心を癒すか
自分の身体を大事にすることを知らない人々が沢山います。薬の使用過多、自殺、麻薬、自虐性快楽、ストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、欝、錯乱の5つ)を意識化出来ない人々、数えたらきりがありません。一番怖い事は自分のストレス曲線に気づかない生活環境が本当に存在しているという事実です。このストレス曲線の生活に気づいていないと幸福へのシュミレーションを描く事は難しい、と言われています。萎縮している精神の場合は幸福へのシュミレーションが描きたくても描けないのです。ですからリラックス、静養、のんびり、楽しみ等の<幸福曲線:平安感、友好的な感情、健康感、幸福感、統御感の5つ)の体験を意識して生活する必要があります。
:<幸福へのシュミレーション:403-3>:

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合格の基準となる思想とは?

2011年07月18日 | 第10章:どうして心を癒すか
20億ポンドのお金を自由に使って自分の幸福のシュミレーションを描かせる心理療法の試験問題はとても楽しいものでした。お城を買いこれこれの事業を展開する、アフリカにこれこれの施設を作って支援活動を行う、インドからの青年は美しい女性を沢山、妻にする、などなどでした。合格した論文は(1)自分は何の為にいきているか(2)自分の生き甲斐は何か(3)自分は自分の魂、生育史、身体をどのように大事にしているか、以上3点が明確でない論文は単位がとれませんでした。これをもう少し細かく楽しく解説してみます。<幸福へのシュミレーション:403-2>:

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幸福へのシュミレーション

2011年07月17日 | 第10章:どうして心を癒すか
自分は不幸だ、と嘆く患者さんを観察していると自分の幸福へのシュミレーションが下手な事に気づきます。下手だ、と断定するのですが生育史を調べていくと、その理由が明確になります。幸福へのシュミレーション能力について暫く思索していきます。昔、イギリスの大学研究室での試験に<もし20億ポンドがあったら、何に使うか?>という試験問題がありました。心理療法の試験です。その内容で単位がもらえるか、もらえないかの大事な試験でした。どんな内容なら合格し、どんな事を書いたらもらえないか?::<幸福へのシュミレーション:403-1>:

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意欲が湧かない原因

2011年07月16日 | 第10章:どうして心を癒すか
毎日暑い日が続きますが不思議な現象があります。身体が暑さで少々参ってきても元気があるのです。今、吉川英治の新平家物語を楽しんでいますがとても楽しくてたまりません。この楽しい、という気分が暑さを忘れさせるのでしょう。健全な好奇心があると次から次へと別なものに関心が深まり暑さも忘れて調べたくなります。恋をした時は暑さも寒さも関係がないように、何かに興味を持つと連鎖反応のように意欲が湧きだし幸福感を感じます。好奇心と意欲は人生の宝物ですので、どんな小さな興味でも大事にしていきたいものです。この小さな興味がなくなると悪い連鎖反応が始まり生きていく目的も生き甲斐も自分を大事にしようとする心がけも生まれてこないものです。好奇心を大事にしたいものです。:<青年時代:402-5>:

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13-22才の頃のアイデンティティーの統合って何だろう?

2011年07月15日 | 第10章:どうして心を癒すか
私は24才の頃、人生の方向がやっと定まりました。人によっては子供の頃からの夢を楽しんだり、苦しんだり、努力しながらその道をひたすら歩いている人生もあります。収入の大小はあまり意識にもなく、ひたすら幸福曲線を歩んでいるようです。かりに理想や夢が実現していなくても、その方向を歩んでいくと、統御感だけは必ずあります。成功、到達していなくても、何とか方向性がきちんとしていて悔いを感じないならば、それで十分でしょう。青年時代の心の世界は嵐のような領域なので壮年、高齢者のような安定感はあるはずもありません。若い命はいつも戦いのような世界です。迷い、混乱、不安定、この中にも、若い生命は輝いています。苦労も苦労と感じないのがこの頃の姿でしょう。:<青年時代:402-4>:

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忠誠心が幸福感に繋がる場合もある!

2011年07月14日 | 第10章:どうして心を癒すか
人が幸せに生きていくには<忠誠心>が必要で、恋人に忠実とか、国を大事にする、会社を、家、社会、それぞれ立場は違いますが忠誠心が支柱となる場合があります。傍目には悲劇ですが江田島の旧海軍兵学校の資料館に行きますと第二次世界大戦の折、特攻隊で戦死した青年の親への手紙が展示されています。その内容は読む人の心をうちます。歴史の評価はさておいて親を想う若者の気持ちに涙が出ます。悲劇ではありますがこの手紙の青年は国の平和の為に死んでいく自分を心から幸福だ、と感じていました。国に忠誠を尽くし親に忠誠を尽くし自分を誇りに思って死んでいきました。神様に忠誠を尽くして殉教していくキリシタンの手紙も驚きます。ネロ皇帝の迫害にあいローマの競技場でライオンに食べられていく殉教者の忠誠心も驚きですが、どうも何かに忠実である事の喜びは人間の美しい領域かもしれません。:<青年時代:402-3>:

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自己混乱感の意味

2011年07月13日 | 第10章:どうして心を癒すか
人生でも一番重要な体験、それが青年時代の混乱感だと言われています。青年時代の混乱感の意味を、当時、先生がきちんと教えてくれていたら大人になって混乱しても悲劇にはならないと思います。子供の頃の混乱感は成熟していない混乱感なのです。エリクソンという学者は13から22才頃の混乱感を心理療法での重要指標としています。この年齢の頃の混乱感がとても重要だ、と言われている理由は、壮年時代から高齢者の人生課程での混乱を治療する時に、13-22才ころの生育史での混乱感の原型を調べて、その成功例をもとに治療していくと短期間の間に治療がうまくいくのです。例えば<私って何と変な人間だろう、私っていつたいどんな人間、私は誰?>と悩んだ13-22才の頃の思い出がそれ以降の人生でも繰り返し同じ傾向と渇望を与え続けます。またこの時代に有名な哲学書を読んだり小説、詩、音楽、絵画を鑑賞したりしたいるとその名作の思想が発病の遠因となつている場合もあります。悩む価値、意味、それは逞しく生き抜いていく基礎訓練となる教育を誰かが教えておかないと13-22才の価値が半減してしまいます。:<青年時代:402-2>:

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青年時代

2011年07月12日 | 第10章:どうして心を癒すか
青年時代を想い出すと何となく胸が熱くまります。激しい一途さ、いいかげんさ、怠惰、甘酸っぱい恋、自己混乱感、孤独感、色々です。当時の日記は全部、燃やしてしまいましたが、青春は帰らずで、この時代の思い出が現在を支配しているなあ、とも思います。しばらくエリクソンを念頭に、忠誠心、愛、アイデンティティーの統合を今後、どう図りながら悔いのない人生を歩んでいくか、思索したいと思います。:<青年時代:402-1>:

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